高校生の生活2

怖い…。

学校に行くのが怖い。

つい、先日、あんな事があったから。

 

本当は、学校に来るのも怖かった。

また、谷原達に、あんな風に虐められたら。

 

でも、あのときの事を思い出すと、自然と股間が熱くなってくる。

 

尻の穴を、同時に、2人に犯されて。

 

後孔が裂けてしまって。

しばらくは、お尻が痛くて。歩いても、座っても、ヒリヒリとした痛みが身体をむしばんでいて。

 

「う……」

でも、学校に行かないわけにはいかない。

 

後孔を犯されたせいで、2・3日は熱が引かなくて。学校を休んだけれど。

 

もう、熱も下がった。

親に、「学校に行きたくない。また、犯されたらいやだから…」だなんて、言うことが出来ない。

きっと、「学校に行きたくない」と言ったら、「虐め」とか「友達が居ないのか」ということで、親は、大騒ぎするだろう。

 

「あ……」

でも、今は。教室のドアが、ひどく巨大な存在に感じられる。

 

このドアの向こうには、クラスメイトが居て…。もちろん、谷原達。この前、さんざん自分を犯して、めちゃくちゃにした同級生も居て…。

 

「う……」

思い出しただけで、なんだか胸がもやもやとしてくる。

やっぱり、帰ろうか。

そうだ。登校するのは、明日からでもいい。

とりあえず、今日は、怖い…。

「っつ……」

ドアの前で、くるりと身体を反転させた。

「あっ……と……」

「あ…」

不意に、ドンと、音がする。

「あぁ…おはよう、鈴音」

目の前に、白いカッターシャツが見える。

「た……谷原……」

見上げると、いつもと同じ。谷原の笑顔が見える。

ちょうど、教室に入ろうとしていた谷原と、ぶつかったんだ。

 

つい先日までは、親友だ。って、思っていた。

それなのに。

 

身体が、自然とこわばってしまう。

「どうしたんだ? なに、固まって居るんだよ」

「ひっ……」

肩に、谷原の手が触れてくる。

自分よりも、一回りばかり、大きな手。

いままでは、何も思っていなかったけれど。

この手に、つい、先日、ペニスを握られて。さんざん、いじられた。

 

「教室に入るんだろう」

「い……いや…」

ビクンッと身体が震えて。谷原の手を振り払った。

「………」

谷原が、ジッと顔を見つめてくる。

 

何とも言えず。谷原との間の雰囲気が、濁っていくような気がする。

 

思わず、振り払ってしまったけれど。

変な反応じゃ、なかっただろうか。

谷原は、ただ、いつも通りに声を掛けてきただけで。

自分の方が、過剰反応してしまったんじゃ…。

 

冷や汗が、背中をながれていく。

 

どう、言ったらいいのか分からない。谷原は、怒っているのか。

何を考えているのか。

表情を見るのが怖くて。顔が上げられない。

 

「どうしたんだよ? 鈴音…」

谷原の、平坦な声が聞こえてくる。

 

自分が、手を振り払ったことは、変に思っていないのだろうか…。

「あ……」

おそるおそる、顔を上げてみた。

「顔色が悪いな……」

「う……」

肩に置かれていた指先が、頬に触れてくる。

「っつ……」

反射的に、顔をそらしてしまった。

「あ……やっぱ…俺……。

 気分が悪くて…」

この場から、立ち去りたい。

とにかく、谷原を、視界から消したい。

 

目を伏せて、鞄を胸で抱えた。

 

やっぱり、今日は帰ろう。なにも、絶対に受けなくてはいけない授業があるわけでもない。

それに、こうして谷原に見下ろされていると。この前の事がまじまじと頭に浮かんできて。

 

尻の奥が、熱くなるような。変な感覚がする。

 

「気分が悪いのか? それはいけないな…」

「あ……」

顎を掴まれて、顔を上向かされた。

「だ…だから、帰る……」

谷原の顔が、視界の中に入ってきかけて。慌てて、視線をそらした。

 

「気分が悪いんだったら、保健室で寝ていたらいいだろう。

 せっかく来たのに。もう、帰ることないだろう」

それは、谷原達が怖いから。谷原達から逃げたいから、帰りたいのだ。

 

でも、なんとなく、そんな事を言えないような雰囲気。

谷原には、相手に有無を言わせないような雰囲気がある。

 

「ほら、俺がついて行ってやるから」

「え……い……いいよ……」

腕をグイと掴まれた。

「遠慮するなよ…。今更だろう」

言葉に、一瞬、顔を上げてみる。

「ひ……」

谷原の口角が、ニヤリとあがっている。

 

つい先日、鈴音を踏み付けて、壁に殴りつけたときと、おなじ表情。

 

背筋が、ビクンッと震える。

「ほら、来いよ」

「あ……」

グイと腕を引かれる。ぎゅっと手首を掴まれているし。

なんだか、抵抗できない。谷原が怖くて…。

 

本当だったら、こんな手、ふりはらって、逃げ出したいのに。

 

腕に、力をこめて、引き離せばいいのに。

 

そうする、勇気がない。どうしても、先日の事が、頭に浮かんできて。

どうするわけにもいかないから。腕を引かれるままに。後について歩いていく。

 

「ほら、着いたな…。保健室」

「あ……」

木製のドアの前で、視界の中の谷原の靴が止まった。

 

保健室だなんて、入ったことがない。

「入れよ…」

「う……うん…」

肩を押されて、保健室に、初めて入った。

 

なんとなく、消毒液臭いような気がする。

室内は、思っていたよりも、広い。

 

保健室を利用する、だなんて、なんだか、軟弱な女子のイメージがしていたから。

それに、学校に来ていて、それほど気分が悪くなることもなかったし。

「寝てたらいいだろう。ベッドはこっちにあるから…」

腕を引かれて、室内の一番奥のカーテンが開かれた。

「あ……」

白いシーツのベッドが見える。

「ほら…」

腕を引かれて、ベッドの上に投げるように倒された。

「い……いた…」

ベッドの縁で、弁慶の泣き所を打った。

じんわりとした痛みが、足から広がっていく。

 

谷原は、乱暴なのか。親切なのか。よく、分からない。

「あぁ、やっぱり、鈴音は痛がっている顔が一番可愛いな」

「え……」

ベッドに横たわっている身体に。谷原が馬乗りになってきた。

視界が、谷原のシャツに遮られる。

「なっ……。やめ……」

覆い被さってくる、谷原の身体を、肘で突っぱねる。

「じゃまくさいな。いちいち、抵抗するなよ…。どうせ、無駄なんだから…」

「ひ……」

髪の毛を鷲づかみにされて。パイプベッドの枠に。頭を打ち付けられた。

「い……いた……あ…」

「鈴音が悪いんだぜ。大人しくするか?

「あ……う……」

ガンガンッと音をたてて、頭を何度もベッドヘッドのパイプで、頭が打たれる。

脳が、頭蓋骨の中で、ぐわんぐわんと揺れているような気がする。

「ひ……ご……ごめん……なさい…」

とにかく、頭をぶつのを止めてほしい。

痛みで、頭の中がいっぱいになってしまって。何も考えられないような気がする。

「だったら、大人しく、言うことを聞くか?

「あ……は……はい……」

ニタリと、笑った谷原の顔が。なんだと、とても怖い。

 

普段の谷原とは違うようで。

「じゃあ、ズボンと、パンツを脱いで、チンチンを出せよ…」

ベッドに横たわっている身体の上に、覆い被さって、見下ろされている。

「う……」

イヤ、と言おうと、口が動きかけたけれど。

谷原の、ジッと見てくる目に。言葉が、口の中でこもる。

 

抵抗したら、また、頭をぶたれる。

今度は、もっと非道いことをされるかも知れない。

 

「は……はい…」

震える手で、なんとか、自分のベルトを外した。

ファスナーをおろす音が。部屋に響いているみたいだ。

 

下半身を剥き出しにさせて。どうするつもりなんだろう…。

想像したら、指の震えが、より、大きくなるような気がする。

 

また、この前みたいにされたら…。

でも、今は、谷原の言葉に、従うしかない。

「あ……」

身体を丸めて、ズボンとパンツをズリ下ろして、足から引き抜いた。

「あぁ、そうそう。言うとおりにしていれば、いいんだよ…」

「ひっ……」

谷原の指が、ペニスに触れてきた。

「かわいそうに、しぼんじゃって。いじってやろうか?

「い……い……」

イヤ、という言葉が、口の中でこもる。

言いたいけれど。言ったら、また、谷原に頭をぶたれそうで。

「チンチン、弄ってくださいって、お願いしてみろよ」

「ひ……」

ギュッとペニスが握り込まれる。

「それとも、このまま、握りつぶしちゃおうかなぁ…」

「う……」

背筋が、ぞうっと震える。

谷原は、楽しそうに言っているけれど。本当に、性器を、握りつぶされたりしたら…。

谷原だったら、やりかねない。

 

「あ……ち……ちんちんを…弄って…ください…」

谷原の手のひらにつつまれているペニスを、のぞき込みながら、必死で言葉を紡いだ。

恥ずかしい。

 

こんな歳になって、ペニスを丸出しにして。しかも、「弄ってください」だなんてお願いするだなんて…。

 

でも、谷原が言うから。自分は全然、そんなこと、望んでないけれど。

「う……」

ブルッと身体が震えた。

「どうした? 怖いのか?

「い……いや…」

酷薄そうな笑みを浮かべた顔が。のぞき込んでくる。

「ち……ちがう……」

「そんなに緊張することないだろ…。ほら、身体から力を抜けよ」

「あ……」

言われても、今の状況を考えたら。そんな、リラックスだなんて出来ない。

「そうだな……。緊張をほぐすために…」

谷原が、グルリと保健室の中を見回した。

「あぁ、いいのがあった…」

谷原が、いったん、ベッドから降りて、薬品棚の方に歩いていった。

「ほら、これをしたら、リラックスできるだろう」

「え……」

棚から、何か取りだして、ベッドに戻ってくる。

 

手に握っているモノが、何だか、よく見えない。

「あ……」

いちぢく型の、小さなプラスチックのもの。中には、液体が入っているみたいで。

「イチジク浣腸だよ…。見たことあるだろう」

「え……」

慌てて、首を振った。

浣腸なんて、今まで見たこともないし、したこともない。赤ちゃんの時はどうだったか知らないけれど。自分の記憶の限り。そんな事をしたことがない。

「なんだよ、浣腸もしたことがないのか? しょうがないな…」

何が、しょうがないのか。

「じゃあ、今の機会にしておいた方がいいだろう」

「なっ……」

浣腸だなんて。

そんなモノを入れられたら、きっと、お腹の奥から、ギュルギュルとうねって。

中にたまっているウンチが、降りてきてしまう。

そうしたら、トイレに走らなくてはいけない。

先日、散々に後孔を犯されていて。

今も、ウンチょするときは、ヒリヒリと痛むのに。

 

それに、保険室内には、尿検査用のトイレがあるけれど。

万が一、漏らしてしまったりしたら。

そんな姿を、谷原に見られたら…。

 

恥ずかしくて、おかしくなってしまう。

 

「い……いや…」

「どうしてだよ? 初めてなんだろう。

俺がしてやるって言ってるんだから。それとも、この前の動画。

インターネットに載せて欲しいのかな?

ニヤリと谷原の顔がゆがむ。

「い……いや…」

「どっちもイヤだ、なんていう我が儘は聞けないな。

 ほら、膝を抱えて、肛門がよく見えるようにして…」

「あ……う…」

どっちも、困る。

そんな、非情な、二者択一。選択することなんて出来ない。

「あ……あ……う…」

でも、現状から逃げ出したい。

どうすればいいんだろう。

頭の中が混乱してくる。

とにかく、なんとかしなくてはいけないのは分かっているのに。

身体が動かない。

「あ……ひ…」

膝裏が掴まれて、身体が折り畳まれた。

首で、全身を支えるような姿勢。

「ほら、自分で、膝をもって」

「あ……」

なんとか逃げたいのに。いい考えが浮かばない。言われるままに、膝裏を、両手で掴んだ。

「う……うぅ……」

剥き出しの下半身が、蛍光灯の下にさらけ出されている。

「あぁ、ケツの穴が真っ赤になってる。この前の傷、まだ治っていないんだな」

「ひ……いた……」

谷原から、双丘を両手で割り広げている。股間の奥まで視線を感じて。

「あ……」

身体がブルッと震えた。

「可哀想に。

 ほら、ちゃんと足をつかんどけよ」

「い……いや……」

視界の中。谷原が、イチジク浣腸の蓋を開けている。

 

あれを入れられたら。どうなってしまうんだろう。

頭の中がチカチカと混乱するばかりで。何も考えられない。

「ほら、入れるよ」

「あ……」

ツプンとした感触があって。

後孔に異物が入ってくる。

「あ……う……」

自然と、肛門に力が入ってしまう。

「ひ……い……」

谷原が、ギュッと浣腸を握り込んだ。

「あぅぅ……うぅ…へ…変っ……入ってくるっ……」

液体が、一気に、後孔の中に入っていく。

内側から、強引に押しひろげられるようで。

ゾクゾクする。

「ひ……あ…」

今までに、したことがないような感触。

痛くはないけれど。

中にどんどんと液体がはいっていくのが気持ち悪くて。

「あ……あ……」

「ほら、どんどん入っていく」

谷原が、楽しそうに笑っている。

何が、そんなにもおかしいのか分からない。

こんな、苦しいだけなのに。

「ひ……う…」

「あぁ、全部入ったな」

「あ……ひ……」

谷原が、空になった浣腸を、後孔から引き抜いた。

「う…」

「さぁ、どうなるかな? 鈴音の、初浣腸は?

谷原は笑っているけれど。

「う……」

じんわりと、冷や汗が出てくる。

掴んでいる膝裏に、力が入る。

下腹部が、なんだか、変な感じ。

「う……あ……」

ギュルギュルと音をたてて、腹がべこっと凹んだ。

「ひ……」

反対に、性器の傍の部分が。ギュルッと音をたてて膨らむ。

「あ……や…だ…」

勝手に、腹が、凹んだり膨らんだりと変形していく。

なんだか、中に、別の生き物が入って居るみたいで。見ていると、気持ち悪い。

「う……あ……」

同時に、腸が、グルグルと音をたてた。

「ひ……あ……で……出ちゃうっ……」

後孔が、中から押しひろげられている。

ギュッと後孔に力を入れた。

でも、内部からの力の方が強くて。

「も……漏れちゃうっ……や……」

「何が、漏れちゃうんだ?

「ひ……」

見上げると、谷原のニヤリと笑んだ顔と、目が合った。

自分は、こんな、必死でウンチを耐えているのに。谷原は、涼しそうな顔をして。

着衣の乱れも全然なくて…。

「あ……う……」

恥ずかしくてたまらない。

冷静な目で、見下ろしてくる谷原の視界から。逃れたい。

「ほら、何が漏れるんだよ。言ってみろよ」

「ひ……」

後孔の襞に、冷たい谷原の指が触れた。

「あ……」

それだけで、中から爆ぜてしまいそうに、身体が震える。

恥ずかしくてたまらない。「ウンチ」という言葉が、頭の中で点滅している。

「ウンチ」と言うのは恥ずかしいけれど。

でも、別な言い方を考えても。

頭がぼんやりとして、うまく考えられにない。

「う……ウンチが…も……漏れちゃう…」

必死で、言葉を紡いだ。

「何が漏れるって? よく聞こえないな」

「う……」

これだけ近い距離で。聞こえないはずなんてないのに。

「あ……う……ほ…ほんとに…も…漏れるっ……」

「だったら、ケツの穴に、蓋をしてやろうか?

本当に、もう、後孔のギリギリにまで、便が下がってきている気がする。

どれだけ力を入れていても。

このままじゃ、漏らしてしまいそう。

我慢できない。

「あ……して…。蓋…して…」

膝裏を掴んでいる腕も。ジンジンとしびれてしている。

谷原の顔を、必死で見上げた。

「どうして、蓋をしてほしいんだ?

 ちゃんと、「ウンチを漏らしちゃいそうだから、お尻にペニスを突っ込んでください」って、言えよ」

「あ……あ……」

蓋って、ペニスの事だったのか…。

頭の中に、先日、さんざん後孔を擦られた記憶がよみがえってくる。

また、あんな風に、オチンチンを突っ込まれたりしたら。

「ひ……あ…」

でも、今は、我慢できない。ここで、ウンチを漏らしちゃったりしたら…。

「あ……う…ウンチが…出ちゃいそうだから……。

 う……お…お尻に…オチンチン…入れてっ……」

「どこに入れるんだ?

「ひ……こ……ここっ……」

膝裏を掴んでいる手に力を込めて、できるだけ、谷原の方に。

剥き出しの、お尻を突き出す。

「恥ずかしくないのか? そんな風にして、ケツの穴をさらして」

「あ……」

恥ずかしいけれど。でも、今は、腸の中の感覚に頭が支配されていて。

とにかく、ウンチを漏らしたくない。その一心だけだ。

「あぁ……ほんとに……漏れるっ……」

中からじわりじわりと、ウンチが下がってきている。

もう、本当に我慢できない。

 

一瞬、頭の中が白く点滅した。

 

「ひ……あぁ……」

同時に、すごい圧迫感が後孔に加わった。

「うぅ……あ……」

おそるおそる、目を開けてみた。

「あぁ……う……」

目の前に、白いカッターシャツのボタンが見える。

「ほら、ご希望通り。蓋をしてやったぜ。嬉しいだろう」

「あ…」

後孔の奥が、熱い。

尻の窄まりを、限界まで開かれている。苦しいけれど。

「う……うれ……しい…」

後孔の窄まりの中に、みっちりと谷原のペニスが入っている。

隙間無く後孔の襞が開かれて。苦しいけれど。

漏らす心配がなくなって、一瞬、頭の中から、ホッと力が抜ける。

「ひ……あぁ……」

「もっと、ちゃんと。

「ケツの穴に、チンチンをいれてもらって、嬉しいです」って言えよ」

「あ……あ……」

双丘を割り広げられて。

奥まで、ペニスが侵入してくる。

「そうじゃないと、抜こうかな…」

「あ……まっ……待って…」

こんな事、言いたくないのに。恥ずかしくてたまらないのに。

でも、抜かれたりしたら、中からウンチがあふれ出てしまう。

「お…お尻の穴に…チンチンを入れて貰って……う…嬉しいで…す」

「そうそう、よく言えたな」

「ひ…」

腰がズッとすすんで、最奥にまで、ペニスが侵入してくる。

中の粘膜が擦り上げられて、ヒリヒリとしている。

 

この前、犯されたときの傷が、また開きそうな気がする。

「ひ…」

腰を双丘にぴったりと付けるまで。圧迫されると、ピリッと襞が裂けたような感触がする。

「あ……いた……」

「ほら、腹の奥が、ギュルギュル。変な音立ててるな」

谷原が、乱暴に、下腹部を押した。

「ひ……い…も…漏れるっ……」

押された部分がへこんで。逆側の、右腹あたりが膨らむ。

「面白いな。ウンコが、中を行ったり来たりしている」

涙でにじんだ視界の中。腹が、へんな形にうごめいているのが分かる。

チンチンを抜かれたら、すぐにでもウンチが爆ぜてしまいそう。

「あ……う…」

「ケツの穴の襞が。ほら、絡みついてきている」

「い……あぁ……」

ゆっくりと、谷原が腰を引いていった。

連動するように、腸の中を、ウンチが下っていく。

「や……あ……も…漏れるっ……」

敏感な内膜を指でなぞられて。

電気が走ったみたいに、身体が痙攣した。

「ぬ……抜かないでっ……」

「あぁ、じゃあ、抜かないで、いてやるよ。突っ込んで、掻き回して欲しいんだろう」

「ひ……ひぃ……」

腰を掴まれて。粘膜の奥に。ペニスの先端が思い切り打ち付けられる。

「あぁ……う…」

「ほら…。気持ちいいだろう。鈴音のチンチンも弄ってやるよ」

「あ……」

すっかりしなびていた、鈴音のペニスが、谷原の手で握られる。

「うぅ……いや……へ…変…」

ペニスを手のひらでつつまれて、先端を刺激されると。

また、中を着いているペニスの感触とは、違うような感覚が、下半身に広がっていく。

尿道口を指の腹で擦られると。

おしっこがでるような、むず痒い感覚。

「ほら、だんだん硬くなっていくな」

「ひ……あ…」

谷原が、腰を動かしながら、鈴音のペニスを掴んでいる手を。動かしている。

「あ……あ……」

谷原の腰が押しつけられるたびに、ウンチが、迫り上がってくる気がする。

同時に、ペニスをギュッと握られると。

頭の中が、チカチカと点滅するみたいに光っていて。

うまく、考えられない。

現状が把握できなくて。

下半身以外に、力が入らない。

「うぅ……あ…」

「ほら、だらしないな。ヨダレ垂らして、舌、突きだして…」

「あ……だ……だって…」

顔のことまで、考えているような余裕がない。

 

下半身から迫り上がってくる感覚に。全身が支配されていく。

「ひ……あぁ……」

腰を突き上げる、谷原の動きが。どんどんと速くなっていく。

ペニスも、谷原の手の中で、すっかり硬く、屹立していて。

腰を揺らされるたびに、谷原の下腹部と擦れて。ジワジワと、なんとも言えないような感触が広がっていく。

「あ……いいな…。鈴音の中、気持ちいいよ」

「ひ……う……」

谷原が、耳元にささやきかけてきた。

ゾクリと、背筋が震えて。

「い……イクッ……」

「ひぃ……あぁぁ……」

後孔の中の粘膜に。

熱い感触が走った。

「ひ……あつ……」

谷原の身体が、ビクビクッと震えて。動きがピタリととまった。

「あぁ……はぁ……」

「よかったよ…鈴音…」

ささやく声が聞こえて。ゆっくりと、身体が離されかける。

「ひ……まっ……待って…」

慌てて、後孔に力を入れた。

「う……栓がなくなったら……う……ウンチが…漏れちゃう…」

谷原のペニスが抜かれてしまったら。

きっと、中から、ウンチが爆ぜてしまう。

今も、グルグルと下腹部をうごめいていて、すこしでも力を抜いたら、出てしまいそうな気がするのに…。

「あぁ、じゃあ、これに出せよ」

「ひ……」

谷原が、ベッドサイドの棚に手を伸ばした。

使用済みのガーゼや包帯などを入れるために、四角くて銀色の、トレイが置かれている。

「ほら、これだったら、漏らしても、始末しやすいだろう」

「ち……ちがっ……」

谷原の目の前で、漏らすこと自体が恥ずかしいのに。

処理とか、そんなことまで考えられない。

人の目の前で、ウンチを漏らすなんて。

しかも、もう、高校生にもなって。

「ひぃ……あぁ……ぬ……抜かないでっ……」

先日まで、友達だとおもっていた谷原に見られながら、ウンチを漏らすだなんて。

必死に、谷原の肩にすがるけれど。

「こうしておけばいいだろ」

「ひ……ひぃ……」

想像するだけで、頭の中がパニックになっている。

駄目だ。我慢しなきゃ。と、自然に身体に力が入るけれど。

「うぅ……も……もれるっ…」

谷原の手で、ギュッとペニスを握られると。

一瞬、力が抜けてしまう。

「ひ……あ……あぁ……も…漏れるっ……

 ウンチが……漏れちゃうっ……」

谷原の腰が引かれて、ペニスが抜き出ていった。

すぐに、谷原が、銀色のトレイを、腰の下に当ててくる。

「ひ……ひぃ……」

同時に、腰がビクンビクンッと震えて。

下半身にあてがわれた、銀色のトレイの中に。

「あぁぁ……も……もれるっ……」

ブリブリブリと大きな音をたてて、腸の中のものが爆ぜた。

「あ……いや……とまら…ないっ……」

「うわ……すごいな…」

いったん、出始めてしまうと、止まらない。どんどんと出て行っている気がする。

中にいれられた、イチジク浣腸の液体も。まだ、便になりきれていないような柔らかい排泄物も。

後孔から、トレイにあふれ出している。

「み……みないで……」

膝裏を掴んでいた両手を離して、顔を覆った。

谷原に、見られたくない。

 

こんな、ウンチを漏らしちゃうような自分を。

どういう顔をして、ウンチを漏らしているのか。見られたりしたら……。

「ひ……ひ…」

谷原が、どういう顔をして、見下ろしているのか分からない。

怖い。

それに、握られているペニスが。変な感じがする。

恥ずかしくて、しょうがない…。

握られている、と思うだけで。どんどんとペニスに血が集まっていくような気がする。

「あ……へ……へん……」

「なんだよ、ウンコ漏らすところ見られて、チンチン硬くしているなんて…。ヘンタイだな…」

「ちが……う…」

谷原に握られているから。どうしても、ソコが熱くなってしまうだけで。

自分のせいじゃないのに…。

「あぁーあ…。ほら、あんまり勢いよく漏らすから、俺のシャツにまで、鈴音のウンコが飛び散ってる…。ほら」

「あ……」

谷原が、ペニスから、指を離した。

目の前に、カッターシャツの袖口を突きつけてくる。

 

たしかに。白いカッターシャツに、点々と茶色いシミが。出来ている。

「あ……あ……」

谷原のカッターシャツを、自分のウンチで汚したんだ。

そう考えると…。

「な…なんで……」

なんだか、チンチンが、どんどんと硬くなっていく。

こんなに、よごして。

しかも、谷原の目の前で、思いっきり、ウンコを漏らして。

その、ウンコも、未だにトレイにのったまま、ベッドの上にある。

茶色くて、臭い塊。

液状の排泄物もあるから。

トレイの中には茶色い水もたまっている。

「あ……ご……ごめんなさいっ……」

「謝られてもなぁ……。ほら、左手にもかかってるだろ」

眼前に、谷原の左手が突きつけられた。

たしかに。ウンコが飛び散っていて。

「自分が出したウンコだろ。舐めてきれいにしろよ」

「は……はい…」

飛び散っている水滴混じりの塊に、舌を突きだした。

口の中が、生臭い。何か、腐って、酸っぱくなっているような。

鼻がよじれそうなほど、臭い物体が、舌を刺激する。

「う……」

目をつむって、吐きそうになるのを、必死で我慢して、飲み込んだ。

「こっちも、ここも…」

「うぅ……くさい……あ…」

谷原が、指し示す汚れを、次々と舐めていく。

「すげぇな。自分のウンコなめて。

 どんな味だよ?

「あ……く……臭くて……」

腐っているサンマの腸を。生で食べているような感じ。

「ヘンタイだよな…。ほら、俺に、こんな恥ずかしいこと、されて、嬉しいだろ」

「あ……」

ぎゅっと、ペニスが握られた。

頭の中が、点滅している。

口の中の便は、たまらなく臭いのに。

吐き気がこみ上げてきているのに。

ペニスを握られると、一瞬、すべてのことが快感に感じてしまう。

「い……いぃっ……あ…」

谷原の左手の汚れをすべて、舌で拭った。

「よしよし…。まぁ、これで、あらかた、きれいになったな…。

 まぁ、洗わないと、汚いけれど…。鈴音のウンコのせいで…」

「あ……」

「恥ずかしいよな。こんな歳になって、ウンコ漏らすなんて。

 まさか、マジでウンコ漏らすだなんて、思ってなかったよ…」

恥ずかしい。

消えてしまいたいほどに、恥ずかしい。

突き刺すように、羞恥心が刺激されるけれど。

それだけじゃない何かが、背筋を這い上がっていく。

「ひ……い…イクっ…」

ぎゅっとペニスを握られて。

頭の中に、閃光が走った。

「うわ……きたね……」

「あ……あぁ……で……でるっ…」

谷原の手のひらの中で。ペニスがブルブルッと動いて。先端から、白濁とした液体を放出させた。

 

ペニスが、ビクビクッと震えている。

どうして、イッてしまったのか分からない。

ただ、恥ずかしくて。

とにかく、この場から逃れてしまいたい。一心だったのに…。

 

「きたねーな…。せっかくきれいになったかと思ったのに」

今度は、谷原の右手が。突きつけられる。

さっきとは違う。生臭い臭いが、鼻をつく。

「鈴音はヘンタイだな。こんなことされて、イクんだから」

「ち……ちが……」

違う。

谷原だから。

谷原が、こんな事をするから…。

「ほら、舐めてきれいにしろよ」

目の前に、精液で濡れそぼった、右手が差し出された。

「あ……う……」

目を閉じて、舌を突きだして、精液を舐める。

さっきまでよりは、マシだけれど。生臭くてたまらないことにかわりはない。

「しょうがないな…。鈴音はヘンタイだから…。

 これからも、かわいがってやるよ」

耳元に、谷原のささやきが聞こえる。

ただ、恥ずかしくて。今は、現実逃避したい。

身体から、力を抜いて、鈴音は目を閉じた。

 

怖い…。

学校に行くのが怖い。

つい、先日、あんな事があったから。

 

本当は、学校に来るのも怖かった。

また、谷原達に、あんな風に虐められたら。

 

でも、あのときの事を思い出すと、自然と股間が熱くなってくる。

 

尻の穴を、同時に、2人に犯されて。

 

後孔が裂けてしまって。

しばらくは、お尻が痛くて。歩いても、座っても、ヒリヒリとした痛みが身体をむしばんでいて。

 

「う……」

でも、学校に行かないわけにはいかない。

 

後孔を犯されたせいで、2・3日は熱が引かなくて。学校を休んだけれど。

 

もう、熱も下がった。

親に、「学校に行きたくない。また、犯されたらいやだから…」だなんて、言うことが出来ない。

きっと、「学校に行きたくない」と言ったら、「虐め」とか「友達が居ないのか」ということで、親は、大騒ぎするだろう。

 

「あ……」

でも、今は。教室のドアが、ひどく巨大な存在に感じられる。

 

このドアの向こうには、クラスメイトが居て…。もちろん、谷原達。この前、さんざん自分を犯して、めちゃくちゃにした同級生も居て…。

 

「う……」

思い出しただけで、なんだか胸がもやもやとしてくる。

やっぱり、帰ろうか。

そうだ。登校するのは、明日からでもいい。

とりあえず、今日は、怖い…。

「っつ……」

ドアの前で、くるりと身体を反転させた。

「あっ……と……」

「あ…」

不意に、ドンと、音がする。

「あぁ…おはよう、鈴音」

目の前に、白いカッターシャツが見える。

「た……谷原……」

見上げると、いつもと同じ。谷原の笑顔が見える。

ちょうど、教室に入ろうとしていた谷原と、ぶつかったんだ。

 

つい先日までは、親友だ。って、思っていた。

それなのに。

 

身体が、自然とこわばってしまう。

「どうしたんだ? なに、固まって居るんだよ」

「ひっ……」

肩に、谷原の手が触れてくる。

自分よりも、一回りばかり、大きな手。

いままでは、何も思っていなかったけれど。

この手に、つい、先日、ペニスを握られて。さんざん、いじられた。

 

「教室に入るんだろう」

「い……いや…」

ビクンッと身体が震えて。谷原の手を振り払った。

「………」

谷原が、ジッと顔を見つめてくる。

 

何とも言えず。谷原との間の雰囲気が、濁っていくような気がする。

 

思わず、振り払ってしまったけれど。

変な反応じゃ、なかっただろうか。

谷原は、ただ、いつも通りに声を掛けてきただけで。

自分の方が、過剰反応してしまったんじゃ…。

 

冷や汗が、背中をながれていく。

 

どう、言ったらいいのか分からない。谷原は、怒っているのか。

何を考えているのか。

表情を見るのが怖くて。顔が上げられない。

 

「どうしたんだよ? 鈴音…」

谷原の、平坦な声が聞こえてくる。

 

自分が、手を振り払ったことは、変に思っていないのだろうか…。

「あ……」

おそるおそる、顔を上げてみた。

「顔色が悪いな……」

「う……」

肩に置かれていた指先が、頬に触れてくる。

「っつ……」

反射的に、顔をそらしてしまった。

「あ……やっぱ…俺……。

 気分が悪くて…」

この場から、立ち去りたい。

とにかく、谷原を、視界から消したい。

 

目を伏せて、鞄を胸で抱えた。

 

やっぱり、今日は帰ろう。なにも、絶対に受けなくてはいけない授業があるわけでもない。

それに、こうして谷原に見下ろされていると。この前の事がまじまじと頭に浮かんできて。

 

尻の奥が、熱くなるような。変な感覚がする。

 

「気分が悪いのか? それはいけないな…」

「あ……」

顎を掴まれて、顔を上向かされた。

「だ…だから、帰る……」

谷原の顔が、視界の中に入ってきかけて。慌てて、視線をそらした。

 

「気分が悪いんだったら、保健室で寝ていたらいいだろう。

 せっかく来たのに。もう、帰ることないだろう」

それは、谷原達が怖いから。谷原達から逃げたいから、帰りたいのだ。

 

でも、なんとなく、そんな事を言えないような雰囲気。

谷原には、相手に有無を言わせないような雰囲気がある。

 

「ほら、俺がついて行ってやるから」

「え……い……いいよ……」

腕をグイと掴まれた。

「遠慮するなよ…。今更だろう」

言葉に、一瞬、顔を上げてみる。

「ひ……」

谷原の口角が、ニヤリとあがっている。

 

つい先日、鈴音を踏み付けて、壁に殴りつけたときと、おなじ表情。

 

背筋が、ビクンッと震える。

「ほら、来いよ」

「あ……」

グイと腕を引かれる。ぎゅっと手首を掴まれているし。

なんだか、抵抗できない。谷原が怖くて…。

 

本当だったら、こんな手、ふりはらって、逃げ出したいのに。

 

腕に、力をこめて、引き離せばいいのに。

 

そうする、勇気がない。どうしても、先日の事が、頭に浮かんできて。

どうするわけにもいかないから。腕を引かれるままに。後について歩いていく。

 

「ほら、着いたな…。保健室」

「あ……」

木製のドアの前で、視界の中の谷原の靴が止まった。

 

保健室だなんて、入ったことがない。

「入れよ…」

「う……うん…」

肩を押されて、保健室に、初めて入った。

 

なんとなく、消毒液臭いような気がする。

室内は、思っていたよりも、広い。

 

保健室を利用する、だなんて、なんだか、軟弱な女子のイメージがしていたから。

それに、学校に来ていて、それほど気分が悪くなることもなかったし。

「寝てたらいいだろう。ベッドはこっちにあるから…」

腕を引かれて、室内の一番奥のカーテンが開かれた。

「あ……」

白いシーツのベッドが見える。

「ほら…」

腕を引かれて、ベッドの上に投げるように倒された。

「い……いた…」

ベッドの縁で、弁慶の泣き所を打った。

じんわりとした痛みが、足から広がっていく。

 

谷原は、乱暴なのか。親切なのか。よく、分からない。

「あぁ、やっぱり、鈴音は痛がっている顔が一番可愛いな」

「え……」

ベッドに横たわっている身体に。谷原が馬乗りになってきた。

視界が、谷原のシャツに遮られる。

「なっ……。やめ……」

覆い被さってくる、谷原の身体を、肘で突っぱねる。

「じゃまくさいな。いちいち、抵抗するなよ…。どうせ、無駄なんだから…」

「ひ……」

髪の毛を鷲づかみにされて。パイプベッドの枠に。頭を打ち付けられた。

「い……いた……あ…」

「鈴音が悪いんだぜ。大人しくするか?

「あ……う……」

ガンガンッと音をたてて、頭を何度もベッドヘッドのパイプで、頭が打たれる。

脳が、頭蓋骨の中で、ぐわんぐわんと揺れているような気がする。

「ひ……ご……ごめん……なさい…」

とにかく、頭をぶつのを止めてほしい。

痛みで、頭の中がいっぱいになってしまって。何も考えられないような気がする。

「だったら、大人しく、言うことを聞くか?

「あ……は……はい……」

ニタリと、笑った谷原の顔が。なんだと、とても怖い。

 

普段の谷原とは違うようで。

「じゃあ、ズボンと、パンツを脱いで、チンチンを出せよ…」

ベッドに横たわっている身体の上に、覆い被さって、見下ろされている。

「う……」

イヤ、と言おうと、口が動きかけたけれど。

谷原の、ジッと見てくる目に。言葉が、口の中でこもる。

 

抵抗したら、また、頭をぶたれる。

今度は、もっと非道いことをされるかも知れない。

 

「は……はい…」

震える手で、なんとか、自分のベルトを外した。

ファスナーをおろす音が。部屋に響いているみたいだ。

 

下半身を剥き出しにさせて。どうするつもりなんだろう…。

想像したら、指の震えが、より、大きくなるような気がする。

 

また、この前みたいにされたら…。

でも、今は、谷原の言葉に、従うしかない。

「あ……」

身体を丸めて、ズボンとパンツをズリ下ろして、足から引き抜いた。

「あぁ、そうそう。言うとおりにしていれば、いいんだよ…」

「ひっ……」

谷原の指が、ペニスに触れてきた。

「かわいそうに、しぼんじゃって。いじってやろうか?

「い……い……」

イヤ、という言葉が、口の中でこもる。

言いたいけれど。言ったら、また、谷原に頭をぶたれそうで。

「チンチン、弄ってくださいって、お願いしてみろよ」

「ひ……」

ギュッとペニスが握り込まれる。

「それとも、このまま、握りつぶしちゃおうかなぁ…」

「う……」

背筋が、ぞうっと震える。

谷原は、楽しそうに言っているけれど。本当に、性器を、握りつぶされたりしたら…。

谷原だったら、やりかねない。

 

「あ……ち……ちんちんを…弄って…ください…」

谷原の手のひらにつつまれているペニスを、のぞき込みながら、必死で言葉を紡いだ。

恥ずかしい。

 

こんな歳になって、ペニスを丸出しにして。しかも、「弄ってください」だなんてお願いするだなんて…。

 

でも、谷原が言うから。自分は全然、そんなこと、望んでないけれど。

「う……」

ブルッと身体が震えた。

「どうした? 怖いのか?

「い……いや…」

酷薄そうな笑みを浮かべた顔が。のぞき込んでくる。

「ち……ちがう……」

「そんなに緊張することないだろ…。ほら、身体から力を抜けよ」

「あ……」

言われても、今の状況を考えたら。そんな、リラックスだなんて出来ない。

「そうだな……。緊張をほぐすために…」

谷原が、グルリと保健室の中を見回した。

「あぁ、いいのがあった…」

谷原が、いったん、ベッドから降りて、薬品棚の方に歩いていった。

「ほら、これをしたら、リラックスできるだろう」

「え……」

棚から、何か取りだして、ベッドに戻ってくる。

 

手に握っているモノが、何だか、よく見えない。

「あ……」

いちぢく型の、小さなプラスチックのもの。中には、液体が入っているみたいで。

「イチジク浣腸だよ…。見たことあるだろう」

「え……」

慌てて、首を振った。

浣腸なんて、今まで見たこともないし、したこともない。赤ちゃんの時はどうだったか知らないけれど。自分の記憶の限り。そんな事をしたことがない。

「なんだよ、浣腸もしたことがないのか? しょうがないな…」

何が、しょうがないのか。

「じゃあ、今の機会にしておいた方がいいだろう」

「なっ……」

浣腸だなんて。

そんなモノを入れられたら、きっと、お腹の奥から、ギュルギュルとうねって。

中にたまっているウンチが、降りてきてしまう。

そうしたら、トイレに走らなくてはいけない。

先日、散々に後孔を犯されていて。

今も、ウンチょするときは、ヒリヒリと痛むのに。

 

それに、保険室内には、尿検査用のトイレがあるけれど。

万が一、漏らしてしまったりしたら。

そんな姿を、谷原に見られたら…。

 

恥ずかしくて、おかしくなってしまう。

 

「い……いや…」

「どうしてだよ? 初めてなんだろう。

俺がしてやるって言ってるんだから。それとも、この前の動画。

インターネットに載せて欲しいのかな?

ニヤリと谷原の顔がゆがむ。

「い……いや…」

「どっちもイヤだ、なんていう我が儘は聞けないな。

 ほら、膝を抱えて、肛門がよく見えるようにして…」

「あ……う…」

どっちも、困る。

そんな、非情な、二者択一。選択することなんて出来ない。

「あ……あ……う…」

でも、現状から逃げ出したい。

どうすればいいんだろう。

頭の中が混乱してくる。

とにかく、なんとかしなくてはいけないのは分かっているのに。

身体が動かない。

「あ……ひ…」

膝裏が掴まれて、身体が折り畳まれた。

首で、全身を支えるような姿勢。

「ほら、自分で、膝をもって」

「あ……」

なんとか逃げたいのに。いい考えが浮かばない。言われるままに、膝裏を、両手で掴んだ。

「う……うぅ……」

剥き出しの下半身が、蛍光灯の下にさらけ出されている。

「あぁ、ケツの穴が真っ赤になってる。この前の傷、まだ治っていないんだな」

「ひ……いた……」

谷原から、双丘を両手で割り広げている。股間の奥まで視線を感じて。

「あ……」

身体がブルッと震えた。

「可哀想に。

 ほら、ちゃんと足をつかんどけよ」

「い……いや……」

視界の中。谷原が、イチジク浣腸の蓋を開けている。

 

あれを入れられたら。どうなってしまうんだろう。

頭の中がチカチカと混乱するばかりで。何も考えられない。

「ほら、入れるよ」

「あ……」

ツプンとした感触があって。

後孔に異物が入ってくる。

「あ……う……」

自然と、肛門に力が入ってしまう。

「ひ……い……」

谷原が、ギュッと浣腸を握り込んだ。

「あぅぅ……うぅ…へ…変っ……入ってくるっ……」

液体が、一気に、後孔の中に入っていく。

内側から、強引に押しひろげられるようで。

ゾクゾクする。

「ひ……あ…」

今までに、したことがないような感触。

痛くはないけれど。

中にどんどんと液体がはいっていくのが気持ち悪くて。

「あ……あ……」

「ほら、どんどん入っていく」

谷原が、楽しそうに笑っている。

何が、そんなにもおかしいのか分からない。

こんな、苦しいだけなのに。

「ひ……う…」

「あぁ、全部入ったな」

「あ……ひ……」

谷原が、空になった浣腸を、後孔から引き抜いた。

「う…」

「さぁ、どうなるかな? 鈴音の、初浣腸は?

谷原は笑っているけれど。

「う……」

じんわりと、冷や汗が出てくる。

掴んでいる膝裏に、力が入る。

下腹部が、なんだか、変な感じ。

「う……あ……」

ギュルギュルと音をたてて、腹がべこっと凹んだ。

「ひ……」

反対に、性器の傍の部分が。ギュルッと音をたてて膨らむ。

「あ……や…だ…」

勝手に、腹が、凹んだり膨らんだりと変形していく。

なんだか、中に、別の生き物が入って居るみたいで。見ていると、気持ち悪い。

「う……あ……」

同時に、腸が、グルグルと音をたてた。

「ひ……あ……で……出ちゃうっ……」

後孔が、中から押しひろげられている。

ギュッと後孔に力を入れた。

でも、内部からの力の方が強くて。

「も……漏れちゃうっ……や……」

「何が、漏れちゃうんだ?

「ひ……」

見上げると、谷原のニヤリと笑んだ顔と、目が合った。

自分は、こんな、必死でウンチを耐えているのに。谷原は、涼しそうな顔をして。

着衣の乱れも全然なくて…。

「あ……う……」

恥ずかしくてたまらない。

冷静な目で、見下ろしてくる谷原の視界から。逃れたい。

「ほら、何が漏れるんだよ。言ってみろよ」

「ひ……」

後孔の襞に、冷たい谷原の指が触れた。

「あ……」

それだけで、中から爆ぜてしまいそうに、身体が震える。

恥ずかしくてたまらない。「ウンチ」という言葉が、頭の中で点滅している。

「ウンチ」と言うのは恥ずかしいけれど。

でも、別な言い方を考えても。

頭がぼんやりとして、うまく考えられにない。

「う……ウンチが…も……漏れちゃう…」

必死で、言葉を紡いだ。

「何が漏れるって? よく聞こえないな」

「う……」

これだけ近い距離で。聞こえないはずなんてないのに。

「あ……う……ほ…ほんとに…も…漏れるっ……」

「だったら、ケツの穴に、蓋をしてやろうか?

本当に、もう、後孔のギリギリにまで、便が下がってきている気がする。

どれだけ力を入れていても。

このままじゃ、漏らしてしまいそう。

我慢できない。

「あ……して…。蓋…して…」

膝裏を掴んでいる腕も。ジンジンとしびれてしている。

谷原の顔を、必死で見上げた。

「どうして、蓋をしてほしいんだ?

 ちゃんと、「ウンチを漏らしちゃいそうだから、お尻にペニスを突っ込んでください」って、言えよ」

「あ……あ……」

蓋って、ペニスの事だったのか…。

頭の中に、先日、さんざん後孔を擦られた記憶がよみがえってくる。

また、あんな風に、オチンチンを突っ込まれたりしたら。

「ひ……あ…」

でも、今は、我慢できない。ここで、ウンチを漏らしちゃったりしたら…。

「あ……う…ウンチが…出ちゃいそうだから……。

 う……お…お尻に…オチンチン…入れてっ……」

「どこに入れるんだ?

「ひ……こ……ここっ……」

膝裏を掴んでいる手に力を込めて、できるだけ、谷原の方に。

剥き出しの、お尻を突き出す。

「恥ずかしくないのか? そんな風にして、ケツの穴をさらして」

「あ……」

恥ずかしいけれど。でも、今は、腸の中の感覚に頭が支配されていて。

とにかく、ウンチを漏らしたくない。その一心だけだ。

「あぁ……ほんとに……漏れるっ……」

中からじわりじわりと、ウンチが下がってきている。

もう、本当に我慢できない。

 

一瞬、頭の中が白く点滅した。

 

「ひ……あぁ……」

同時に、すごい圧迫感が後孔に加わった。

「うぅ……あ……」

おそるおそる、目を開けてみた。

「あぁ……う……」

目の前に、白いカッターシャツのボタンが見える。

「ほら、ご希望通り。蓋をしてやったぜ。嬉しいだろう」

「あ…」

後孔の奥が、熱い。

尻の窄まりを、限界まで開かれている。苦しいけれど。

「う……うれ……しい…」

後孔の窄まりの中に、みっちりと谷原のペニスが入っている。

隙間無く後孔の襞が開かれて。苦しいけれど。

漏らす心配がなくなって、一瞬、頭の中から、ホッと力が抜ける。

「ひ……あぁ……」

「もっと、ちゃんと。

「ケツの穴に、チンチンをいれてもらって、嬉しいです」って言えよ」

「あ……あ……」

双丘を割り広げられて。

奥まで、ペニスが侵入してくる。

「そうじゃないと、抜こうかな…」

「あ……まっ……待って…」

こんな事、言いたくないのに。恥ずかしくてたまらないのに。

でも、抜かれたりしたら、中からウンチがあふれ出てしまう。

「お…お尻の穴に…チンチンを入れて貰って……う…嬉しいで…す」

「そうそう、よく言えたな」

「ひ…」

腰がズッとすすんで、最奥にまで、ペニスが侵入してくる。

中の粘膜が擦り上げられて、ヒリヒリとしている。

 

この前、犯されたときの傷が、また開きそうな気がする。

「ひ…」

腰を双丘にぴったりと付けるまで。圧迫されると、ピリッと襞が裂けたような感触がする。

「あ……いた……」

「ほら、腹の奥が、ギュルギュル。変な音立ててるな」

谷原が、乱暴に、下腹部を押した。

「ひ……い…も…漏れるっ……」

押された部分がへこんで。逆側の、右腹あたりが膨らむ。

「面白いな。ウンコが、中を行ったり来たりしている」

涙でにじんだ視界の中。腹が、へんな形にうごめいているのが分かる。

チンチンを抜かれたら、すぐにでもウンチが爆ぜてしまいそう。

「あ……う…」

「ケツの穴の襞が。ほら、絡みついてきている」

「い……あぁ……」

ゆっくりと、谷原が腰を引いていった。

連動するように、腸の中を、ウンチが下っていく。

「や……あ……も…漏れるっ……」

敏感な内膜を指でなぞられて。

電気が走ったみたいに、身体が痙攣した。

「ぬ……抜かないでっ……」

「あぁ、じゃあ、抜かないで、いてやるよ。突っ込んで、掻き回して欲しいんだろう」

「ひ……ひぃ……」

腰を掴まれて。粘膜の奥に。ペニスの先端が思い切り打ち付けられる。

「あぁ……う…」

「ほら…。気持ちいいだろう。鈴音のチンチンも弄ってやるよ」

「あ……」

すっかりしなびていた、鈴音のペニスが、谷原の手で握られる。

「うぅ……いや……へ…変…」

ペニスを手のひらでつつまれて、先端を刺激されると。

また、中を着いているペニスの感触とは、違うような感覚が、下半身に広がっていく。

尿道口を指の腹で擦られると。

おしっこがでるような、むず痒い感覚。

「ほら、だんだん硬くなっていくな」

「ひ……あ…」

谷原が、腰を動かしながら、鈴音のペニスを掴んでいる手を。動かしている。

「あ……あ……」

谷原の腰が押しつけられるたびに、ウンチが、迫り上がってくる気がする。

同時に、ペニスをギュッと握られると。

頭の中が、チカチカと点滅するみたいに光っていて。

うまく、考えられない。

現状が把握できなくて。

下半身以外に、力が入らない。

「うぅ……あ…」

「ほら、だらしないな。ヨダレ垂らして、舌、突きだして…」

「あ……だ……だって…」

顔のことまで、考えているような余裕がない。

 

下半身から迫り上がってくる感覚に。全身が支配されていく。

「ひ……あぁ……」

腰を突き上げる、谷原の動きが。どんどんと速くなっていく。

ペニスも、谷原の手の中で、すっかり硬く、屹立していて。

腰を揺らされるたびに、谷原の下腹部と擦れて。ジワジワと、なんとも言えないような感触が広がっていく。

「あ……いいな…。鈴音の中、気持ちいいよ」

「ひ……う……」

谷原が、耳元にささやきかけてきた。

ゾクリと、背筋が震えて。

「い……イクッ……」

「ひぃ……あぁぁ……」

後孔の中の粘膜に。

熱い感触が走った。

「ひ……あつ……」

谷原の身体が、ビクビクッと震えて。動きがピタリととまった。

「あぁ……はぁ……」

「よかったよ…鈴音…」

ささやく声が聞こえて。ゆっくりと、身体が離されかける。

「ひ……まっ……待って…」

慌てて、後孔に力を入れた。

「う……栓がなくなったら……う……ウンチが…漏れちゃう…」

谷原のペニスが抜かれてしまったら。

きっと、中から、ウンチが爆ぜてしまう。

今も、グルグルと下腹部をうごめいていて、すこしでも力を抜いたら、出てしまいそうな気がするのに…。

「あぁ、じゃあ、これに出せよ」

「ひ……」

谷原が、ベッドサイドの棚に手を伸ばした。

使用済みのガーゼや包帯などを入れるために、四角くて銀色の、トレイが置かれている。

「ほら、これだったら、漏らしても、始末しやすいだろう」

「ち……ちがっ……」

谷原の目の前で、漏らすこと自体が恥ずかしいのに。

処理とか、そんなことまで考えられない。

人の目の前で、ウンチを漏らすなんて。

しかも、もう、高校生にもなって。

「ひぃ……あぁ……ぬ……抜かないでっ……」

先日まで、友達だとおもっていた谷原に見られながら、ウンチを漏らすだなんて。

必死に、谷原の肩にすがるけれど。

「こうしておけばいいだろ」

「ひ……ひぃ……」

想像するだけで、頭の中がパニックになっている。

駄目だ。我慢しなきゃ。と、自然に身体に力が入るけれど。

「うぅ……も……もれるっ…」

谷原の手で、ギュッとペニスを握られると。

一瞬、力が抜けてしまう。

「ひ……あ……あぁ……も…漏れるっ……

 ウンチが……漏れちゃうっ……」

谷原の腰が引かれて、ペニスが抜き出ていった。

すぐに、谷原が、銀色のトレイを、腰の下に当ててくる。

「ひ……ひぃ……」

同時に、腰がビクンビクンッと震えて。

下半身にあてがわれた、銀色のトレイの中に。

「あぁぁ……も……もれるっ……」

ブリブリブリと大きな音をたてて、腸の中のものが爆ぜた。

「あ……いや……とまら…ないっ……」

「うわ……すごいな…」

いったん、出始めてしまうと、止まらない。どんどんと出て行っている気がする。

中にいれられた、イチジク浣腸の液体も。まだ、便になりきれていないような柔らかい排泄物も。

後孔から、トレイにあふれ出している。

「み……みないで……」

膝裏を掴んでいた両手を離して、顔を覆った。

谷原に、見られたくない。

 

こんな、ウンチを漏らしちゃうような自分を。

どういう顔をして、ウンチを漏らしているのか。見られたりしたら……。

「ひ……ひ…」

谷原が、どういう顔をして、見下ろしているのか分からない。

怖い。

それに、握られているペニスが。変な感じがする。

恥ずかしくて、しょうがない…。

握られている、と思うだけで。どんどんとペニスに血が集まっていくような気がする。

「あ……へ……へん……」

「なんだよ、ウンコ漏らすところ見られて、チンチン硬くしているなんて…。ヘンタイだな…」

「ちが……う…」

谷原に握られているから。どうしても、ソコが熱くなってしまうだけで。

自分のせいじゃないのに…。

「あぁーあ…。ほら、あんまり勢いよく漏らすから、俺のシャツにまで、鈴音のウンコが飛び散ってる…。ほら」

「あ……」

谷原が、ペニスから、指を離した。

目の前に、カッターシャツの袖口を突きつけてくる。

 

たしかに。白いカッターシャツに、点々と茶色いシミが。出来ている。

「あ……あ……」

谷原のカッターシャツを、自分のウンチで汚したんだ。

そう考えると…。

「な…なんで……」

なんだか、チンチンが、どんどんと硬くなっていく。

こんなに、よごして。

しかも、谷原の目の前で、思いっきり、ウンコを漏らして。

その、ウンコも、未だにトレイにのったまま、ベッドの上にある。

茶色くて、臭い塊。

液状の排泄物もあるから。

トレイの中には茶色い水もたまっている。

「あ……ご……ごめんなさいっ……」

「謝られてもなぁ……。ほら、左手にもかかってるだろ」

眼前に、谷原の左手が突きつけられた。

たしかに。ウンコが飛び散っていて。

「自分が出したウンコだろ。舐めてきれいにしろよ」

「は……はい…」

飛び散っている水滴混じりの塊に、舌を突きだした。

口の中が、生臭い。何か、腐って、酸っぱくなっているような。

鼻がよじれそうなほど、臭い物体が、舌を刺激する。

「う……」

目をつむって、吐きそうになるのを、必死で我慢して、飲み込んだ。

「こっちも、ここも…」

「うぅ……くさい……あ…」

谷原が、指し示す汚れを、次々と舐めていく。

「すげぇな。自分のウンコなめて。

 どんな味だよ?

「あ……く……臭くて……」

腐っているサンマの腸を。生で食べているような感じ。

「ヘンタイだよな…。ほら、俺に、こんな恥ずかしいこと、されて、嬉しいだろ」

「あ……」

ぎゅっと、ペニスが握られた。

頭の中が、点滅している。

口の中の便は、たまらなく臭いのに。

吐き気がこみ上げてきているのに。

ペニスを握られると、一瞬、すべてのことが快感に感じてしまう。

「い……いぃっ……あ…」

谷原の左手の汚れをすべて、舌で拭った。

「よしよし…。まぁ、これで、あらかた、きれいになったな…。

 まぁ、洗わないと、汚いけれど…。鈴音のウンコのせいで…」

「あ……」

「恥ずかしいよな。こんな歳になって、ウンコ漏らすなんて。

 まさか、マジでウンコ漏らすだなんて、思ってなかったよ…」

恥ずかしい。

消えてしまいたいほどに、恥ずかしい。

突き刺すように、羞恥心が刺激されるけれど。

それだけじゃない何かが、背筋を這い上がっていく。

「ひ……い…イクっ…」

ぎゅっとペニスを握られて。

頭の中に、閃光が走った。

「うわ……きたね……」

「あ……あぁ……で……でるっ…」

谷原の手のひらの中で。ペニスがブルブルッと動いて。先端から、白濁とした液体を放出させた。

 

ペニスが、ビクビクッと震えている。

どうして、イッてしまったのか分からない。

ただ、恥ずかしくて。

とにかく、この場から逃れてしまいたい。一心だったのに…。

 

「きたねーな…。せっかくきれいになったかと思ったのに」

今度は、谷原の右手が。突きつけられる。

さっきとは違う。生臭い臭いが、鼻をつく。

「鈴音はヘンタイだな。こんなことされて、イクんだから」

「ち……ちが……」

違う。

谷原だから。

谷原が、こんな事をするから…。

「ほら、舐めてきれいにしろよ」

目の前に、精液で濡れそぼった、右手が差し出された。

「あ……う……」

目を閉じて、舌を突きだして、精液を舐める。

さっきまでよりは、マシだけれど。生臭くてたまらないことにかわりはない。

「しょうがないな…。鈴音はヘンタイだから…。

 これからも、かわいがってやるよ」

耳元に、谷原のささやきが聞こえる。

ただ、恥ずかしくて。今は、現実逃避したい。

身体から、力を抜いて、鈴音は目を閉じた。

 

怖い…。

学校に行くのが怖い。

つい、先日、あんな事があったから。

 

本当は、学校に来るのも怖かった。

また、谷原達に、あんな風に虐められたら。

 

でも、あのときの事を思い出すと、自然と股間が熱くなってくる。

 

尻の穴を、同時に、2人に犯されて。

 

後孔が裂けてしまって。

しばらくは、お尻が痛くて。歩いても、座っても、ヒリヒリとした痛みが身体をむしばんでいて。

 

「う……」

でも、学校に行かないわけにはいかない。

 

後孔を犯されたせいで、2・3日は熱が引かなくて。学校を休んだけれど。

 

もう、熱も下がった。

親に、「学校に行きたくない。また、犯されたらいやだから…」だなんて、言うことが出来ない。

きっと、「学校に行きたくない」と言ったら、「虐め」とか「友達が居ないのか」ということで、親は、大騒ぎするだろう。

 

「あ……」

でも、今は。教室のドアが、ひどく巨大な存在に感じられる。

 

このドアの向こうには、クラスメイトが居て…。もちろん、谷原達。この前、さんざん自分を犯して、めちゃくちゃにした同級生も居て…。

 

「う……」

思い出しただけで、なんだか胸がもやもやとしてくる。

やっぱり、帰ろうか。

そうだ。登校するのは、明日からでもいい。

とりあえず、今日は、怖い…。

「っつ……」

ドアの前で、くるりと身体を反転させた。

「あっ……と……」

「あ…」

不意に、ドンと、音がする。

「あぁ…おはよう、鈴音」

目の前に、白いカッターシャツが見える。

「た……谷原……」

見上げると、いつもと同じ。谷原の笑顔が見える。

ちょうど、教室に入ろうとしていた谷原と、ぶつかったんだ。

 

つい先日までは、親友だ。って、思っていた。

それなのに。

 

身体が、自然とこわばってしまう。

「どうしたんだ? なに、固まって居るんだよ」

「ひっ……」

肩に、谷原の手が触れてくる。

自分よりも、一回りばかり、大きな手。

いままでは、何も思っていなかったけれど。

この手に、つい、先日、ペニスを握られて。さんざん、いじられた。

 

「教室に入るんだろう」

「い……いや…」

ビクンッと身体が震えて。谷原の手を振り払った。

「………」

谷原が、ジッと顔を見つめてくる。

 

何とも言えず。谷原との間の雰囲気が、濁っていくような気がする。

 

思わず、振り払ってしまったけれど。

変な反応じゃ、なかっただろうか。

谷原は、ただ、いつも通りに声を掛けてきただけで。

自分の方が、過剰反応してしまったんじゃ…。

 

冷や汗が、背中をながれていく。

 

どう、言ったらいいのか分からない。谷原は、怒っているのか。

何を考えているのか。

表情を見るのが怖くて。顔が上げられない。

 

「どうしたんだよ? 鈴音…」

谷原の、平坦な声が聞こえてくる。

 

自分が、手を振り払ったことは、変に思っていないのだろうか…。

「あ……」

おそるおそる、顔を上げてみた。

「顔色が悪いな……」

「う……」

肩に置かれていた指先が、頬に触れてくる。

「っつ……」

反射的に、顔をそらしてしまった。

「あ……やっぱ…俺……。

 気分が悪くて…」

この場から、立ち去りたい。

とにかく、谷原を、視界から消したい。

 

目を伏せて、鞄を胸で抱えた。

 

やっぱり、今日は帰ろう。なにも、絶対に受けなくてはいけない授業があるわけでもない。

それに、こうして谷原に見下ろされていると。この前の事がまじまじと頭に浮かんできて。

 

尻の奥が、熱くなるような。変な感覚がする。

 

「気分が悪いのか? それはいけないな…」

「あ……」

顎を掴まれて、顔を上向かされた。

「だ…だから、帰る……」

谷原の顔が、視界の中に入ってきかけて。慌てて、視線をそらした。

 

「気分が悪いんだったら、保健室で寝ていたらいいだろう。

 せっかく来たのに。もう、帰ることないだろう」

それは、谷原達が怖いから。谷原達から逃げたいから、帰りたいのだ。

 

でも、なんとなく、そんな事を言えないような雰囲気。

谷原には、相手に有無を言わせないような雰囲気がある。

 

「ほら、俺がついて行ってやるから」

「え……い……いいよ……」

腕をグイと掴まれた。

「遠慮するなよ…。今更だろう」

言葉に、一瞬、顔を上げてみる。

「ひ……」

谷原の口角が、ニヤリとあがっている。

 

つい先日、鈴音を踏み付けて、壁に殴りつけたときと、おなじ表情。

 

背筋が、ビクンッと震える。

「ほら、来いよ」

「あ……」

グイと腕を引かれる。ぎゅっと手首を掴まれているし。

なんだか、抵抗できない。谷原が怖くて…。

 

本当だったら、こんな手、ふりはらって、逃げ出したいのに。

 

腕に、力をこめて、引き離せばいいのに。

 

そうする、勇気がない。どうしても、先日の事が、頭に浮かんできて。

どうするわけにもいかないから。腕を引かれるままに。後について歩いていく。

 

「ほら、着いたな…。保健室」

「あ……」

木製のドアの前で、視界の中の谷原の靴が止まった。

 

保健室だなんて、入ったことがない。

「入れよ…」

「う……うん…」

肩を押されて、保健室に、初めて入った。

 

なんとなく、消毒液臭いような気がする。

室内は、思っていたよりも、広い。

 

保健室を利用する、だなんて、なんだか、軟弱な女子のイメージがしていたから。

それに、学校に来ていて、それほど気分が悪くなることもなかったし。

「寝てたらいいだろう。ベッドはこっちにあるから…」

腕を引かれて、室内の一番奥のカーテンが開かれた。

「あ……」

白いシーツのベッドが見える。

「ほら…」

腕を引かれて、ベッドの上に投げるように倒された。

「い……いた…」

ベッドの縁で、弁慶の泣き所を打った。

じんわりとした痛みが、足から広がっていく。

 

谷原は、乱暴なのか。親切なのか。よく、分からない。

「あぁ、やっぱり、鈴音は痛がっている顔が一番可愛いな」

「え……」

ベッドに横たわっている身体に。谷原が馬乗りになってきた。

視界が、谷原のシャツに遮られる。

「なっ……。やめ……」

覆い被さってくる、谷原の身体を、肘で突っぱねる。

「じゃまくさいな。いちいち、抵抗するなよ…。どうせ、無駄なんだから…」

「ひ……」

髪の毛を鷲づかみにされて。パイプベッドの枠に。頭を打ち付けられた。

「い……いた……あ…」

「鈴音が悪いんだぜ。大人しくするか?

「あ……う……」

ガンガンッと音をたてて、頭を何度もベッドヘッドのパイプで、頭が打たれる。

脳が、頭蓋骨の中で、ぐわんぐわんと揺れているような気がする。

「ひ……ご……ごめん……なさい…」

とにかく、頭をぶつのを止めてほしい。

痛みで、頭の中がいっぱいになってしまって。何も考えられないような気がする。

「だったら、大人しく、言うことを聞くか?

「あ……は……はい……」

ニタリと、笑った谷原の顔が。なんだと、とても怖い。

 

普段の谷原とは違うようで。

「じゃあ、ズボンと、パンツを脱いで、チンチンを出せよ…」

ベッドに横たわっている身体の上に、覆い被さって、見下ろされている。

「う……」

イヤ、と言おうと、口が動きかけたけれど。

谷原の、ジッと見てくる目に。言葉が、口の中でこもる。

 

抵抗したら、また、頭をぶたれる。

今度は、もっと非道いことをされるかも知れない。

 

「は……はい…」

震える手で、なんとか、自分のベルトを外した。

ファスナーをおろす音が。部屋に響いているみたいだ。

 

下半身を剥き出しにさせて。どうするつもりなんだろう…。

想像したら、指の震えが、より、大きくなるような気がする。

 

また、この前みたいにされたら…。

でも、今は、谷原の言葉に、従うしかない。

「あ……」

身体を丸めて、ズボンとパンツをズリ下ろして、足から引き抜いた。

「あぁ、そうそう。言うとおりにしていれば、いいんだよ…」

「ひっ……」

谷原の指が、ペニスに触れてきた。

「かわいそうに、しぼんじゃって。いじってやろうか?

「い……い……」

イヤ、という言葉が、口の中でこもる。

言いたいけれど。言ったら、また、谷原に頭をぶたれそうで。

「チンチン、弄ってくださいって、お願いしてみろよ」

「ひ……」

ギュッとペニスが握り込まれる。

「それとも、このまま、握りつぶしちゃおうかなぁ…」

「う……」

背筋が、ぞうっと震える。

谷原は、楽しそうに言っているけれど。本当に、性器を、握りつぶされたりしたら…。

谷原だったら、やりかねない。

 

「あ……ち……ちんちんを…弄って…ください…」

谷原の手のひらにつつまれているペニスを、のぞき込みながら、必死で言葉を紡いだ。

恥ずかしい。

 

こんな歳になって、ペニスを丸出しにして。しかも、「弄ってください」だなんてお願いするだなんて…。

 

でも、谷原が言うから。自分は全然、そんなこと、望んでないけれど。

「う……」

ブルッと身体が震えた。

「どうした? 怖いのか?

「い……いや…」

酷薄そうな笑みを浮かべた顔が。のぞき込んでくる。

「ち……ちがう……」

「そんなに緊張することないだろ…。ほら、身体から力を抜けよ」

「あ……」

言われても、今の状況を考えたら。そんな、リラックスだなんて出来ない。

「そうだな……。緊張をほぐすために…」

谷原が、グルリと保健室の中を見回した。

「あぁ、いいのがあった…」

谷原が、いったん、ベッドから降りて、薬品棚の方に歩いていった。

「ほら、これをしたら、リラックスできるだろう」

「え……」

棚から、何か取りだして、ベッドに戻ってくる。

 

手に握っているモノが、何だか、よく見えない。

「あ……」

いちぢく型の、小さなプラスチックのもの。中には、液体が入っているみたいで。

「イチジク浣腸だよ…。見たことあるだろう」

「え……」

慌てて、首を振った。

浣腸なんて、今まで見たこともないし、したこともない。赤ちゃんの時はどうだったか知らないけれど。自分の記憶の限り。そんな事をしたことがない。

「なんだよ、浣腸もしたことがないのか? しょうがないな…」

何が、しょうがないのか。

「じゃあ、今の機会にしておいた方がいいだろう」

「なっ……」

浣腸だなんて。

そんなモノを入れられたら、きっと、お腹の奥から、ギュルギュルとうねって。

中にたまっているウンチが、降りてきてしまう。

そうしたら、トイレに走らなくてはいけない。

先日、散々に後孔を犯されていて。

今も、ウンチょするときは、ヒリヒリと痛むのに。

 

それに、保険室内には、尿検査用のトイレがあるけれど。

万が一、漏らしてしまったりしたら。

そんな姿を、谷原に見られたら…。

 

恥ずかしくて、おかしくなってしまう。

 

「い……いや…」

「どうしてだよ? 初めてなんだろう。

俺がしてやるって言ってるんだから。それとも、この前の動画。

インターネットに載せて欲しいのかな?

ニヤリと谷原の顔がゆがむ。

「い……いや…」

「どっちもイヤだ、なんていう我が儘は聞けないな。

 ほら、膝を抱えて、肛門がよく見えるようにして…」

「あ……う…」

どっちも、困る。

そんな、非情な、二者択一。選択することなんて出来ない。

「あ……あ……う…」

でも、現状から逃げ出したい。

どうすればいいんだろう。

頭の中が混乱してくる。

とにかく、なんとかしなくてはいけないのは分かっているのに。

身体が動かない。

「あ……ひ…」

膝裏が掴まれて、身体が折り畳まれた。

首で、全身を支えるような姿勢。

「ほら、自分で、膝をもって」

「あ……」

なんとか逃げたいのに。いい考えが浮かばない。言われるままに、膝裏を、両手で掴んだ。

「う……うぅ……」

剥き出しの下半身が、蛍光灯の下にさらけ出されている。

「あぁ、ケツの穴が真っ赤になってる。この前の傷、まだ治っていないんだな」

「ひ……いた……」

谷原から、双丘を両手で割り広げている。股間の奥まで視線を感じて。

「あ……」

身体がブルッと震えた。

「可哀想に。

 ほら、ちゃんと足をつかんどけよ」

「い……いや……」

視界の中。谷原が、イチジク浣腸の蓋を開けている。

 

あれを入れられたら。どうなってしまうんだろう。

頭の中がチカチカと混乱するばかりで。何も考えられない。

「ほら、入れるよ」

「あ……」

ツプンとした感触があって。

後孔に異物が入ってくる。

「あ……う……」

自然と、肛門に力が入ってしまう。

「ひ……い……」

谷原が、ギュッと浣腸を握り込んだ。

「あぅぅ……うぅ…へ…変っ……入ってくるっ……」

液体が、一気に、後孔の中に入っていく。

内側から、強引に押しひろげられるようで。

ゾクゾクする。

「ひ……あ…」

今までに、したことがないような感触。

痛くはないけれど。

中にどんどんと液体がはいっていくのが気持ち悪くて。

「あ……あ……」

「ほら、どんどん入っていく」

谷原が、楽しそうに笑っている。

何が、そんなにもおかしいのか分からない。

こんな、苦しいだけなのに。

「ひ……う…」

「あぁ、全部入ったな」

「あ……ひ……」

谷原が、空になった浣腸を、後孔から引き抜いた。

「う…」

「さぁ、どうなるかな? 鈴音の、初浣腸は?

谷原は笑っているけれど。

「う……」

じんわりと、冷や汗が出てくる。

掴んでいる膝裏に、力が入る。

下腹部が、なんだか、変な感じ。

「う……あ……」

ギュルギュルと音をたてて、腹がべこっと凹んだ。

「ひ……」

反対に、性器の傍の部分が。ギュルッと音をたてて膨らむ。

「あ……や…だ…」

勝手に、腹が、凹んだり膨らんだりと変形していく。

なんだか、中に、別の生き物が入って居るみたいで。見ていると、気持ち悪い。

「う……あ……」

同時に、腸が、グルグルと音をたてた。

「ひ……あ……で……出ちゃうっ……」

後孔が、中から押しひろげられている。

ギュッと後孔に力を入れた。

でも、内部からの力の方が強くて。

「も……漏れちゃうっ……や……」

「何が、漏れちゃうんだ?

「ひ……」

見上げると、谷原のニヤリと笑んだ顔と、目が合った。

自分は、こんな、必死でウンチを耐えているのに。谷原は、涼しそうな顔をして。

着衣の乱れも全然なくて…。

「あ……う……」

恥ずかしくてたまらない。

冷静な目で、見下ろしてくる谷原の視界から。逃れたい。

「ほら、何が漏れるんだよ。言ってみろよ」

「ひ……」

後孔の襞に、冷たい谷原の指が触れた。

「あ……」

それだけで、中から爆ぜてしまいそうに、身体が震える。

恥ずかしくてたまらない。「ウンチ」という言葉が、頭の中で点滅している。

「ウンチ」と言うのは恥ずかしいけれど。

でも、別な言い方を考えても。

頭がぼんやりとして、うまく考えられにない。

「う……ウンチが…も……漏れちゃう…」

必死で、言葉を紡いだ。

「何が漏れるって? よく聞こえないな」

「う……」

これだけ近い距離で。聞こえないはずなんてないのに。

「あ……う……ほ…ほんとに…も…漏れるっ……」

「だったら、ケツの穴に、蓋をしてやろうか?

本当に、もう、後孔のギリギリにまで、便が下がってきている気がする。

どれだけ力を入れていても。

このままじゃ、漏らしてしまいそう。

我慢できない。

「あ……して…。蓋…して…」

膝裏を掴んでいる腕も。ジンジンとしびれてしている。

谷原の顔を、必死で見上げた。

「どうして、蓋をしてほしいんだ?

 ちゃんと、「ウンチを漏らしちゃいそうだから、お尻にペニスを突っ込んでください」って、言えよ」

「あ……あ……」

蓋って、ペニスの事だったのか…。

頭の中に、先日、さんざん後孔を擦られた記憶がよみがえってくる。

また、あんな風に、オチンチンを突っ込まれたりしたら。

「ひ……あ…」

でも、今は、我慢できない。ここで、ウンチを漏らしちゃったりしたら…。

「あ……う…ウンチが…出ちゃいそうだから……。

 う……お…お尻に…オチンチン…入れてっ……」

「どこに入れるんだ?

「ひ……こ……ここっ……」

膝裏を掴んでいる手に力を込めて、できるだけ、谷原の方に。

剥き出しの、お尻を突き出す。

「恥ずかしくないのか? そんな風にして、ケツの穴をさらして」

「あ……」

恥ずかしいけれど。でも、今は、腸の中の感覚に頭が支配されていて。

とにかく、ウンチを漏らしたくない。その一心だけだ。

「あぁ……ほんとに……漏れるっ……」

中からじわりじわりと、ウンチが下がってきている。

もう、本当に我慢できない。

 

一瞬、頭の中が白く点滅した。

 

「ひ……あぁ……」

同時に、すごい圧迫感が後孔に加わった。

「うぅ……あ……」

おそるおそる、目を開けてみた。

「あぁ……う……」

目の前に、白いカッターシャツのボタンが見える。

「ほら、ご希望通り。蓋をしてやったぜ。嬉しいだろう」

「あ…」

後孔の奥が、熱い。

尻の窄まりを、限界まで開かれている。苦しいけれど。

「う……うれ……しい…」

後孔の窄まりの中に、みっちりと谷原のペニスが入っている。

隙間無く後孔の襞が開かれて。苦しいけれど。

漏らす心配がなくなって、一瞬、頭の中から、ホッと力が抜ける。

「ひ……あぁ……」

「もっと、ちゃんと。

「ケツの穴に、チンチンをいれてもらって、嬉しいです」って言えよ」

「あ……あ……」

双丘を割り広げられて。

奥まで、ペニスが侵入してくる。

「そうじゃないと、抜こうかな…」

「あ……まっ……待って…」

こんな事、言いたくないのに。恥ずかしくてたまらないのに。

でも、抜かれたりしたら、中からウンチがあふれ出てしまう。

「お…お尻の穴に…チンチンを入れて貰って……う…嬉しいで…す」

「そうそう、よく言えたな」

「ひ…」

腰がズッとすすんで、最奥にまで、ペニスが侵入してくる。

中の粘膜が擦り上げられて、ヒリヒリとしている。

 

この前、犯されたときの傷が、また開きそうな気がする。

「ひ…」

腰を双丘にぴったりと付けるまで。圧迫されると、ピリッと襞が裂けたような感触がする。

「あ……いた……」

「ほら、腹の奥が、ギュルギュル。変な音立ててるな」

谷原が、乱暴に、下腹部を押した。

「ひ……い…も…漏れるっ……」

押された部分がへこんで。逆側の、右腹あたりが膨らむ。

「面白いな。ウンコが、中を行ったり来たりしている」

涙でにじんだ視界の中。腹が、へんな形にうごめいているのが分かる。

チンチンを抜かれたら、すぐにでもウンチが爆ぜてしまいそう。

「あ……う…」

「ケツの穴の襞が。ほら、絡みついてきている」

「い……あぁ……」

ゆっくりと、谷原が腰を引いていった。

連動するように、腸の中を、ウンチが下っていく。

「や……あ……も…漏れるっ……」

敏感な内膜を指でなぞられて。

電気が走ったみたいに、身体が痙攣した。

「ぬ……抜かないでっ……」

「あぁ、じゃあ、抜かないで、いてやるよ。突っ込んで、掻き回して欲しいんだろう」

「ひ……ひぃ……」

腰を掴まれて。粘膜の奥に。ペニスの先端が思い切り打ち付けられる。

「あぁ……う…」

「ほら…。気持ちいいだろう。鈴音のチンチンも弄ってやるよ」

「あ……」

すっかりしなびていた、鈴音のペニスが、谷原の手で握られる。

「うぅ……いや……へ…変…」

ペニスを手のひらでつつまれて、先端を刺激されると。

また、中を着いているペニスの感触とは、違うような感覚が、下半身に広がっていく。

尿道口を指の腹で擦られると。

おしっこがでるような、むず痒い感覚。

「ほら、だんだん硬くなっていくな」

「ひ……あ…」

谷原が、腰を動かしながら、鈴音のペニスを掴んでいる手を。動かしている。

「あ……あ……」

谷原の腰が押しつけられるたびに、ウンチが、迫り上がってくる気がする。

同時に、ペニスをギュッと握られると。

頭の中が、チカチカと点滅するみたいに光っていて。

うまく、考えられない。

現状が把握できなくて。

下半身以外に、力が入らない。

「うぅ……あ…」

「ほら、だらしないな。ヨダレ垂らして、舌、突きだして…」

「あ……だ……だって…」

顔のことまで、考えているような余裕がない。

 

下半身から迫り上がってくる感覚に。全身が支配されていく。

「ひ……あぁ……」

腰を突き上げる、谷原の動きが。どんどんと速くなっていく。

ペニスも、谷原の手の中で、すっかり硬く、屹立していて。

腰を揺らされるたびに、谷原の下腹部と擦れて。ジワジワと、なんとも言えないような感触が広がっていく。

「あ……いいな…。鈴音の中、気持ちいいよ」

「ひ……う……」

谷原が、耳元にささやきかけてきた。

ゾクリと、背筋が震えて。

「い……イクッ……」

「ひぃ……あぁぁ……」

後孔の中の粘膜に。

熱い感触が走った。

「ひ……あつ……」

谷原の身体が、ビクビクッと震えて。動きがピタリととまった。

「あぁ……はぁ……」

「よかったよ…鈴音…」

ささやく声が聞こえて。ゆっくりと、身体が離されかける。

「ひ……まっ……待って…」

慌てて、後孔に力を入れた。

「う……栓がなくなったら……う……ウンチが…漏れちゃう…」

谷原のペニスが抜かれてしまったら。

きっと、中から、ウンチが爆ぜてしまう。

今も、グルグルと下腹部をうごめいていて、すこしでも力を抜いたら、出てしまいそうな気がするのに…。

「あぁ、じゃあ、これに出せよ」

「ひ……」

谷原が、ベッドサイドの棚に手を伸ばした。

使用済みのガーゼや包帯などを入れるために、四角くて銀色の、トレイが置かれている。

「ほら、これだったら、漏らしても、始末しやすいだろう」

「ち……ちがっ……」

谷原の目の前で、漏らすこと自体が恥ずかしいのに。

処理とか、そんなことまで考えられない。

人の目の前で、ウンチを漏らすなんて。

しかも、もう、高校生にもなって。

「ひぃ……あぁ……ぬ……抜かないでっ……」

先日まで、友達だとおもっていた谷原に見られながら、ウンチを漏らすだなんて。

必死に、谷原の肩にすがるけれど。

「こうしておけばいいだろ」

「ひ……ひぃ……」

想像するだけで、頭の中がパニックになっている。

駄目だ。我慢しなきゃ。と、自然に身体に力が入るけれど。

「うぅ……も……もれるっ…」

谷原の手で、ギュッとペニスを握られると。

一瞬、力が抜けてしまう。

「ひ……あ……あぁ……も…漏れるっ……

 ウンチが……漏れちゃうっ……」

谷原の腰が引かれて、ペニスが抜き出ていった。

すぐに、谷原が、銀色のトレイを、腰の下に当ててくる。

「ひ……ひぃ……」

同時に、腰がビクンビクンッと震えて。

下半身にあてがわれた、銀色のトレイの中に。

「あぁぁ……も……もれるっ……」

ブリブリブリと大きな音をたてて、腸の中のものが爆ぜた。

「あ……いや……とまら…ないっ……」

「うわ……すごいな…」

いったん、出始めてしまうと、止まらない。どんどんと出て行っている気がする。

中にいれられた、イチジク浣腸の液体も。まだ、便になりきれていないような柔らかい排泄物も。

後孔から、トレイにあふれ出している。

「み……みないで……」

膝裏を掴んでいた両手を離して、顔を覆った。

谷原に、見られたくない。

 

こんな、ウンチを漏らしちゃうような自分を。

どういう顔をして、ウンチを漏らしているのか。見られたりしたら……。

「ひ……ひ…」

谷原が、どういう顔をして、見下ろしているのか分からない。

怖い。

それに、握られているペニスが。変な感じがする。

恥ずかしくて、しょうがない…。

握られている、と思うだけで。どんどんとペニスに血が集まっていくような気がする。

「あ……へ……へん……」

「なんだよ、ウンコ漏らすところ見られて、チンチン硬くしているなんて…。ヘンタイだな…」

「ちが……う…」

谷原に握られているから。どうしても、ソコが熱くなってしまうだけで。

自分のせいじゃないのに…。

「あぁーあ…。ほら、あんまり勢いよく漏らすから、俺のシャツにまで、鈴音のウンコが飛び散ってる…。ほら」

「あ……」

谷原が、ペニスから、指を離した。

目の前に、カッターシャツの袖口を突きつけてくる。

 

たしかに。白いカッターシャツに、点々と茶色いシミが。出来ている。

「あ……あ……」

谷原のカッターシャツを、自分のウンチで汚したんだ。

そう考えると…。

「な…なんで……」

なんだか、チンチンが、どんどんと硬くなっていく。

こんなに、よごして。

しかも、谷原の目の前で、思いっきり、ウンコを漏らして。

その、ウンコも、未だにトレイにのったまま、ベッドの上にある。

茶色くて、臭い塊。

液状の排泄物もあるから。

トレイの中には茶色い水もたまっている。

「あ……ご……ごめんなさいっ……」

「謝られてもなぁ……。ほら、左手にもかかってるだろ」

眼前に、谷原の左手が突きつけられた。

たしかに。ウンコが飛び散っていて。

「自分が出したウンコだろ。舐めてきれいにしろよ」

「は……はい…」

飛び散っている水滴混じりの塊に、舌を突きだした。

口の中が、生臭い。何か、腐って、酸っぱくなっているような。

鼻がよじれそうなほど、臭い物体が、舌を刺激する。

「う……」

目をつむって、吐きそうになるのを、必死で我慢して、飲み込んだ。

「こっちも、ここも…」

「うぅ……くさい……あ…」

谷原が、指し示す汚れを、次々と舐めていく。

「すげぇな。自分のウンコなめて。

 どんな味だよ?

「あ……く……臭くて……」

腐っているサンマの腸を。生で食べているような感じ。

「ヘンタイだよな…。ほら、俺に、こんな恥ずかしいこと、されて、嬉しいだろ」

「あ……」

ぎゅっと、ペニスが握られた。

頭の中が、点滅している。

口の中の便は、たまらなく臭いのに。

吐き気がこみ上げてきているのに。

ペニスを握られると、一瞬、すべてのことが快感に感じてしまう。

「い……いぃっ……あ…」

谷原の左手の汚れをすべて、舌で拭った。

「よしよし…。まぁ、これで、あらかた、きれいになったな…。

 まぁ、洗わないと、汚いけれど…。鈴音のウンコのせいで…」

「あ……」

「恥ずかしいよな。こんな歳になって、ウンコ漏らすなんて。

 まさか、マジでウンコ漏らすだなんて、思ってなかったよ…」

恥ずかしい。

消えてしまいたいほどに、恥ずかしい。

突き刺すように、羞恥心が刺激されるけれど。

それだけじゃない何かが、背筋を這い上がっていく。

「ひ……い…イクっ…」

ぎゅっとペニスを握られて。

頭の中に、閃光が走った。

「うわ……きたね……」

「あ……あぁ……で……でるっ…」

谷原の手のひらの中で。ペニスがブルブルッと動いて。先端から、白濁とした液体を放出させた。

 

ペニスが、ビクビクッと震えている。

どうして、イッてしまったのか分からない。

ただ、恥ずかしくて。

とにかく、この場から逃れてしまいたい。一心だったのに…。

 

「きたねーな…。せっかくきれいになったかと思ったのに」

今度は、谷原の右手が。突きつけられる。

さっきとは違う。生臭い臭いが、鼻をつく。

「鈴音はヘンタイだな。こんなことされて、イクんだから」

「ち……ちが……」

違う。

谷原だから。

谷原が、こんな事をするから…。

「ほら、舐めてきれいにしろよ」

目の前に、精液で濡れそぼった、右手が差し出された。

「あ……う……」

目を閉じて、舌を突きだして、精液を舐める。

さっきまでよりは、マシだけれど。生臭くてたまらないことにかわりはない。

「しょうがないな…。鈴音はヘンタイだから…。

 これからも、かわいがってやるよ」

耳元に、谷原のささやきが聞こえる。

ただ、恥ずかしくて。今は、現実逃避したい。

身体から、力を抜いて、鈴音は目を閉じた。

 

2012 02 06 UP
「或日の学校」というタイトルであげた小説の続編なのですが。
その「或日の学校」というのが、「高校生の生活」とだぶっているとご指摘をいただき、急遽続編をあげるという形で、訂正して更新させて頂きました。

ご指摘くださった方、ありがとうございます。
自分では、まったく気づいていなかったです。

痛恨のミスです(汗)
本当にすみませんでした。
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