「ホラ、じゃあ、これ着ろよ」
ニヤニヤと笑う藤城が、学にセーラー服を突き付けた。
紺色に、白いネクタイで下は短いプリーツスカートだ。
オーソドックスなどこにでもありそうな制服だけど、とても、男である学が着るようなものではない。
「いっ・・いやっ・・・」
冬休みで、殆ど生徒の居ない学校の部室で、うずくまった学が必死で首を振る。
今日は練習があると、陸上部の先輩である藤城に呼び出されたから来た。でも、いざ来てみるとグラウンドはサッカー部と野球部に占領されている。渋々部室に行くと、そこには藤城と何人かの2年生が待ち構えていた。
「ホラ、グズグズすんなって。
先輩が見たいっていってんだから、お前は大人しく言う事きけよ」
「でもっ・・・」
確かに、スポーツ推薦で入って、上下の厳しい陸上部に在籍しているんだから、先輩の言う事は絶対だけど・・・。
「でも・・そんなの着るって・・・」
「うっせーなぁ。
俺らで着せてやろうか?」
あっ・・・と逃げる間もなく、男達の手が伸びて来た。あっという間に、細くて、背も低い学の服が剥ぎ取られる。
もとから、すぐに着替えられるように・・・と素肌にカッターシャツ、学ランできていたせいか、男達にとっては、赤子の手をひねるようなもの。
「先輩っ・・・なんですかっ・・・」
藤城はニヤニヤと笑って、肩を押さえ付けられたまま、下着一枚になっている学に近付いて来た。
引退した3年にかわって、この秋から部長をつとめている。全国区でも有名で、1年の中にも、藤城に憧れている部員は多いけど、学はなんとなく近寄りがたくってあまり話した事はなかった。
こっちを見る目がなんとなく陰湿に気がしてさけていたのだ。
「ふーん・・お前、身体本当にちいせぇな」
「あっ・・・先輩っ・・・」
剥き出しの足に手が伸びて、強引にそれを紐でまとめられた。他の先輩達も、肩や太腿をがつちりと掴んでいて、どうにも、学は身動きがとれない。
「ほどいてくださいっ・・・」
いざ、白いナイロンテープで縛られると、恐怖心が背中から這い上がってくる。
足はとくに、自分の得意としているもの。逃げ出すための道具。
手が自由なんだから、解く事はできるだろうけど、でも、その手も今はがっちりとおさえこまれていて、自由にならないのだ。
「だから、これ、お前が着ないからきせてやるっていってんだよ・・」
藤城はセーラー服の上衣を学の頭にかぶせた。
「えっ・・やめっ・・」
すっぽりと頭だけが入った状態で止まって、回りが見えない。ただ、セーラー服の裏生地だけが視界の中を埋め尽くす。
「せっ・・先輩っ・・・」
視界が閉ざされると、一気に不安になってしまう。
どうして、こんな事をされるんだろう・・。俗に言う、後輩いびりという奴だろうか・・。
「ひっ・・・」
「ほら、スカートは似合ってるぜ」
どうやら、視界がままならないうちに、藤城は縛り付けた足にスカートをはかせたらしい・・。確かに、足の回りに何か、生地が触れるような感覚がある。
「やぁっ・・やめてくださいっ・・」
「なんで?にあっってるぜ」
他の先輩も、クスクスと笑い声をたてている。嫌だ・・・。
中距離という地味な種目のせいもあって、中距離走者の先輩以外はあまりしらないせいで、今日のこのまわりの先輩たちも、藤城以外はかろうじて名前は言える程度で知った人は居ない。
「あっ・・・」
頭をおおっていたセーラー服が引っ張られて、藤城の顔が見えた。
「っつ・・・」
腕が1本1本、袖に通される。なんとか力をこめて、振り払おうと思うけれど、何人もの先輩達におさえられているから、動かない。
「あぁっ・・・」
「ほら、セーラー服だ」
クスクスと男達が笑って、自分のセーラー服を着込んだ身体が見えた。
「いやっ・・放せッ」
腕も、後ろで一まとめにくくられる。芋虫のように両手両足を縛られて、挙げ句にからだにはセーラー服だ。
「かわいいじゃん。本物の女子高生みたいだぜ」
男達はクスクスと笑いあっている。
「でも、下着もきちんと女物にしないとなぁ・・」
「そーそ・・。かわいそうじゃん」
「やっ・・・何っ・・」
先輩達が、ペラリとスカートをめくって、学の下着に手をかけた。ひんやりとした空気が双丘に触れて、足首に下着がまとめられた。
「ひっ・・・」
「あーあ、ほら、皮もむけてないじゃん。かわいいの」
「じゃあ、後ろもまだ未開通ってか・・」
先輩達はわらって、学の下半身を検分しはじめた。何本もの手が、学の性器を触っては、口々にはやしたてる。
「あぁ・・・やめっ・・・」
腰をゆらめかせて、逃げようとしても、ただ腰がゆらめくだけ。
「女物の下着はないんだよな・・・でも、そんな剥き出しのままじゃかわいそうだな」
クスクスと藤城が笑う。
羞恥と悔しさで視界が涙でゆがんでいく。
「あっ・・・あぁ・・何っ・・」
不意に、後孔に滑った指が触れた。
気持悪い。普段触れない所にだれかの指が触れている。背筋がゾクゾクして気持悪い・・・。
「ひぃっ・・・いやっ・・」
「すっげ・・マジでギチギチだぜ」
身体がメリメリと圧迫されて、誰かの指が侵入して来た。息苦しい。
襞が異物にひきつれて、痙攣している。
「あ・・あぁ・・」
ガクガクと身体が震えて止められない。学は必死で指から逃げようと、腰をよじった。
「ここ、こんなぱっくり口をひらいたままじゃきもち悪いだろ。
何かいれてやるよ」
藤城の笑い声が聞こえて、涙で霞んだ目の前に、極太のマジックが突き出された。
「いやっ・・いたっ・・」
息がどうしても整わない。必死で首をふっても、あっさりと後孔に、それが押し当てられる。
「ひぃっ・・・うぐっ・・」
激痛をともないながら、内膜が無機物に押し広げられる。襞が、限界までギチギチと開いているせいで、脳天ので何かを突き刺されているようだ。
「あっ・・マジで入っていくぜ」
「すげぇ、真っ赤になってんじゃん」
始めての刺激に充血しながら、後孔がペンを受け止めていく。
「あ・・あぁ・・・」
信じられない程長い時間に感じられる。
身体が、中から突き破られそうな程の異物感だ。苦しい・・。
「全部はいったじゃん」
「本当だ・・・」
男達が、スカートを腰までめくり上げて、覗き込んでくる。
「ひっ・・ひぃ・・・」
気持の悪さに脂汗が浮いて、鳥肌がたつ。
「せっかくだから、写真にとっといてやろうぜ。
ホラ、デジカメ」
藤城が鞄からデジカメを取り出して、学の身体を何度も写した。フラッシュがたかれて、目がチカチカする。にげようにも、もうどうしたらいいのか分からない。
手も足も縛られたままではどうしようもない。
「なぁ、このロープほどいて欲しい?」
「あっ・・うんっ・・」
「そうだなぁ、足はほどいてやってもいいよ」
だれかが、足のロープをするりと解いた。でも、足はまるで岩がくくりつけられたみたいに動かない。
異物のせいで、痙攣しているようだ・・。
「なぁ、学。すごいじゃん、前。
何でこんななってんだよ」
「ひっ・・・」
藤城が学の身体を抱えて、テーブルの上に座らせた。セーラー服のスカートが、すっかり勃ち上がった学のペニスで、前の部分だけ持ち上がっている。
「あっ・・あぁ・・・」
藤城がテーブルの上の学の、正座を少し崩したような膝をゆるゆると両手で押し広げた。
足が開いて、性器が露になる。
「なぁ、イカして欲しい?」
「あっ・・はい・・」
両手の使えない学が、必死で頷いた。涙がポタポタとテーブルの上に落ちる。
「じゃあさ、いかして下さいって頼めよ。こんなんで興奮しやがって・・変態・・」
「あっ・いかして下さいっ・・」
学がモジモジと腰を動かした。藤城の指が、学の張り詰めた性器の根元を抑えて、射精を戒めた。
「ひっ・・・」
「苦しいだろ、これ。痛いだろ・・」
「はいっ・・うう・・」
イキたいのに、強引にふさがれているせいで、激痛が絶え間なく走る。
「じゃあさ、その格好で校舎まで行って来いよ。きちんと帰って来いよ。
出来たら、きちんとしてやるよ」
「えっ・・・」
藤城が、学のペニスに白いナイロンテープを結び付けた。
ぎっちりと締められる。
「そんなっ・・・」
両手の戒めははずされたけど、すっかり充血していて、とてもじゃないが性器に結ばれたテープなんて外せない。
「あ・・・無理っ・・」
スカートはペニスに押し上げられて浮いているし、顔も涙でぐしょぐしょだ。
後孔にはペンが入ったままで、とても歩くなんて無理。
「いいから、行って来いよ!」
「あっ・・・」
ドンッと背中を押されて、部室から追い出された。
あっけなく、目の前でドアが閉まってしまう。
「待って・・。あけっ・・・」
必死でドアを叩いても、力が入らないし、どうしようもない。
ペンがズリズリと落ちて来て、内膜を擦りあげる。
「ひっ・・あぁ・・」
腰が萎えて、廊下にしゃがみ込んでしまった。前が痛い・・。
「君、大丈夫?」
「え・・・」
不意に目の前が暗くなった。野球部の連中だ。
学の姿を見ると、心配そうだった目が、奥で光る。
学は羞恥に身体を震わせて、俯いた。普段は、グラウンドの奪い合いで陸上部とよく争う連中だ。そんなのに、こんなねマジックを後に入れて、セーラー服で前を立たせている姿が見られている。
「俺らの部室に来いよ。ほら・・」
「えっ・・あ・・・」
ズルズルと、腕を引っ張られた。
どうなるのか分からない・・。
学は、激痛と羞恥のせいで、ゆっくりと瞼を閉じて意識を手放した。
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