AFTER

 
「あああ・・・いや・・」
 部室中に、精液の臭いが充満している。
 交代に三人に犯されて、喉も枯れ果てた明はぐったりと机の上によこたわっている。
 最初は余裕のなかった少年達も、連続して何度も達ッて余裕ができたのか、色々な
ものを明の後孔に突っ込んだ。
「ゆるして・・・おねがいっ・・・」
 少年の腰にすがりついて、明は助けを求めた。
 束にしたボールペン、携帯電話・・と入れられて、二時間ずつと開きっぱなしだった
後孔は、もう閉じるのも限界だ。
「あっ・・いやっ・・出るッ」
 脂汗を浮かべた明を見て、少年達はニヤニヤと笑った。
 部室の冷蔵庫にあった、コーラを一缶、そのまま注がれた内壁は、ただでさえ、狂っ
たかのように蠕動をくり返している。
「ひっ・・・」
 必死で閉じようとしても、ジワジワとあふれくる。
 ポタポタと断続的に雫が机の上に落ちる。
「あっ・・ひぃっ!!」
 不意に、中谷の手が明の屹立したペニスに触れた。
 刺激に、身体が一瞬弛緩する。
 そのはずみで、ボタボタッという音とともに、机の上のコーラーの水たまりが面積を
増やした。
 内壁を伝っていく感覚に、頭がおかしくなりそうだ。
「お漏らしみたいだぜ」
 クククッと少年の笑い声が聞こえる。
 コーラーの液が、敏感な蟻の十渡りを撫でるように流れる。
「あっ・・あっ・・」
 羞恥と限界を超えた我慢のせいで朱に染まッていた身体が、一層赤くなる。
 ゆるゆると刺激されると、身体にちからが入らない。
「いやだ・・あぁ・・・」
 机の端を握りしめて震えた。体内のコーラーがジワジワと漏れていく。
 中から、溢れるように押し広げられていく。
 おぞましい感覚に、震えが止まらない。
「ああっ・・・」
 コーラーを排泄する感覚と、前からの刺激に、頭の中が白く光った。
 一気に面積を広げたコーラの水たまりの中に、白いものが飛び散る。
 体中から力が抜けて、机の上に突っ伏した。
 突然、空虚になった後孔が物欲しげにヒクつく。
 足を閉じようにも、それさえも億劫な気がする。
「はぁ・・はぁ・・」
 体中に精液がまとわりついている。

「さぁ、二時間終わりだぜ」
 ガタンと音がして、隆之が立ち上がった。
「もう・・か?もう少しのばしてもらえないか?」
 中谷は物惜しげに隆之に手をあわせた。
「わるいけど・・義兄も体力の限界みたいだ。
 もう、試合に遅れた詫びは充分だろう」
 隆之の言葉に、中谷は「まぁな・・」と頷いた。
 他の二人も名残惜しそうだったが、渋々うなずいた。
「じゃあ、部室は俺が片しておくから」
 隆之の言葉に、三人は頷いた。
「頼んだ。じゃあ、また月曜」
 鞄をもって、足早に去る。下肢を閉じる力もなく、ぐつたりと横たわッている明を見
てると、再び欲情してしまいそうだ。

「おい・・。いつまで寝てるんだ。さっさと起きろよ」
 ぐったりと突っ伏している明の前髪を掴んで、机から引きずり下ろした。
「ひっ!!いたっ・・」
 腰程の高さの机から落とされて、床に肩をモロにぶつけた。
 そんな明には見向きもせずに、隆之は濡れた雑巾で適当に机の上を拭く。
 きちんと制服を着て、自分の出したものの始末をしている隆之をみると、明はひどく
みじめな気分になった。
 とりあえず、服だけでも着なくては・・・。
 隆之に、床に落とされたズボンを引き寄せた。
「明、誰が服着ていいッつった?」
「ひっ・・」
 隆之に突然服を取り上げられて、身体が竦む。
 おびえた様子の明を見て、隆之は満足げに笑った。
「一気に三人と犯ったんだ。傷ついてないか見てやろう。
 尻上げて這えよ」
 隆之の言葉は絶対だ。
 さからったりしたら、どんな事をされるか分からない。
 明は恐る恐ると、言われた通りの姿体をとった。
 さっきまで犯され続けて、すっかり開ききっているであろう後孔を見られる。
 羞恥のあまり、身体が震えた。
「ホラ、手で広げろよ。
 さっきまでアイツ達のモノ銜えてた穴を俺にさわらせる気か?」
 隆之が片膝立ちで座ると目線が、ちょうど明の秘孔の位置だ。
「あっ・・・ごめんっ・・」
 明は慌てて、両手を後ろにまわして、尻頬を両側から開けた。
 肩だけで身体を支えることになる。
 弄られ倒した穴に、隆之の視線を感じて、自然とヒクつく。
「充血して真っ赤だな。
 ぐちょぐちょに濡れてるぞ」
「あっ・・・」
 隆之の意地の悪い言葉に、身体が震える。
 ありありとその様を想像してしまう。
「ヒクついてるぜ。まだもの足りないのか?」
 足りないと言ったら、触れてくれるのだろうか?
 期待に身体が震える。
「足りない・・・もっと・・」
 グイっと一層、尻頬を開く指に力を込めた。隆之に触って欲しい。
 隆之がククッと喉の奥で笑うのが聞こえた。
「じやあ、コレ入れとけよ」
 手に、ブラスチックの機械を握らされた。
 触った事のある感覚に、ぞっと鳥肌がたつ。
 身体がすくむ。
「いや・・」
 それを離そうと手のひらを開いた。だが、強引に隆之に手を取って握らされる。
「いやはないだろう。まだ足りないんだろう。満足させてやろうって言ってるんだ」
 明らかに状況を楽しんでいる隆之が耳元で囁いた。
「それは・・いや・・」
 必死で首を振った。
 手のひらに握りこまされているのは、男性器を模した形のバイブだ。
 以前、使われた事がある。リモコン操作式で、それが明に与える刺激は恐ろしい。
「さっさとしろ!!」
「ひっ・・」
 背中に激痛が走る。
 隆之が苛立ったように、立ち上がッて、明の背中を蹴った。
 本気で怒った隆之は恐ろしい。
 明は渋々、ソレを後孔に突き立てた。
「うっ・・・」
 すっかり拡がっている孔は、楽にズブズブと飲み込んでいった。
「はぁっ・・・」
 肩で息を整える。
 ギチギチに広げられたアナルが焼け付くように痛い。刺激に敏感になりすぎている。
「よしよし。きちんと入れたな。
 服、着ろよ。帰るぜ」
 隆之は明の髪の毛を撫でて、ズボンを渡した。
 後ろからの刺激で、うごくのも辛い。息をするだけでも、内壁を擦り上げられるよう
な感覚がする。
 なんとか、ズボンとシャツを見につけた。
「あっ・・っつ・・」
 顔を上気させて、自分の両腕で肩を抱き締める。
「許してッ・・隆之っ・・おねがい・・」
 隆之の腕にすがるが、取りつく島もない。
 強引に腕を引いて、歩かされる。その度に、内壁を刺激される。
 痛いのか、気持ちいいのか、身体の震えがとまらない。
「あっ・・」
「きちんと家まで帰れたら、明日はずしてやるよ。
 さぁ、ちゃんと歩けよ」
 明は家までの道のりを考えて、愕然となった。
 駅にして6つで、途中乗り換えまである。
 でも、帰らない事には、隆之に何をされるか分からない。
「っつ・・・」
 崩れそうになる腰を必死に支えながら、明は隆之の後を追い掛けた。
 どうして、義弟なんか好きになったのだろう・・・
 どれだけ考えても、答えなんて出ない。
 明は、感情のせいか、快感のせいか分からない涙を浮かべながら、隆之の後をついて
歩いた。

 
 
 

 

2000 8 2 UP
 
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