まなじり
(2)

「あ……う……くるし……うぅ……」

美琴は呻いて、身体をビクッと震わせた。そのペニスは完全に萎えて、ダランと垂れ下がっていた。

龍は日本の指を後孔の中で押し広げて、そこを覗き込んでみた。

後孔の中の赤い粘膜が見える。それが、ジェルでキラキラと光っている。奥はジェルを排出しよう…と蠢いているようで。まるで、魚の口のように見えた。奥深く。どこまででもその粘膜がつづいているように。それに、指をひろげていると、ピクピクと後孔が閉じようと震えている。その動きも、エサをもとめる魚の口を連想させていた。

「はは…ヒクヒクと蠢いているよ。君の、お尻の穴。ほうら、こうしてみると、気持ちが良いだろう」

「ひ……」

2本の指で、グルリと後孔を掻き回してみた。グチュグチュと音がして、ジェルが溢れてきている。龍はそうして掻き回しながら、もう片方の手で、美琴のペニスをギュッと握ってみた。

「あ……ひ……や…やめ……」

「どうしてだい? こうすると、気持がいいだろう」

緩急をつけてにぎり、先端を指でしげきしていると、みるみるうちに、また勃起してくる。

「あぁ……へ……変になる…や…やめて」

美琴は身体をビクビクと振るわせながら、必死に言葉を紡いでいた。しかし、その様子が余計に愉快に感じた。

「だったら、「おちんちんを弄らないで下さい」って言ってごらん」

「う……うぅ……」

美琴は唇をかみしめていた。その唇だけをみると、妹の唇に似ている気がして。龍は顔をよせて、その唇を舌で舐めてみた。美琴はその仕草にも「あぁ」と息をもらした。

「お……おちんちんを……い…いじらない…で……」

美琴の顔は真っ赤で。それが、彼の中でいかに羞恥心と快感がせめぎ合っているのかを示しているようだった。その様子をみていると、龍は愉快でたまらないような気分になった。

「高校生にもなって「おちんちん」なんていうのは恥ずかしいね。まるで子供みたいだ」

あはははは、と声をあげて龍は笑った。美琴は「う・う」と涙を流しはじめていた。

「さぁ、もっと弄って上げようか。ほら、先っぽから何かにじみだしているよ」

龍は、きつくペニスを握り、グリグリと刺激した。美琴は目を見開いて「あ・あ」と声をあげてから。

「ど……どうして……あぁ……い……いじらないって……」

「誰も、「言ったからって弄らない」とは言っていないだろう。君が勝手に言っただけだ」

「あ……あぁ……そんな……」

美琴はたまらないように喉をそらしてペニスからわき上がってくる快感に耐えているようだった。

龍は、ペニスが完全に勃起したのを見てから、後孔の方を覗き込んだ。

2本の指を絶え間なく動かしていると、後孔の襞がジワジワと緩んでいくような気がする。だから、3本目の指も入れてみた。

「ひ……ひぃ……」

途端にギュウッと粘膜が締めつけてくる。

「い……いた……いたい……」

美琴は声を上げていたけれど。奥まで入れているジェルのせいか、思ったよりも滑りはよかった。3本目も受け入れて。粘膜はその指に吸い付くようにぴったりと密着してきていた。だから、何度か指を注挿してから、思い切り3本の指を広げてみた。

「ひ……ひぃ……い…いた……」

そうすると、指の隙間から、奥の粘膜が見える。ジェルでキラキラとひかって、ピクピクと痙攣している赤い粘膜は、たまらなく魅力的に見えた。

あぁ、この中にペニスを押し入れたら、どんな風に絡みついてくるだろう…。そういう想像が頭の中に浮かんでくると、龍は自分も興奮していることに気付いた。

その間も耐えずペニスをぎゅぎゅとにぎっていた。そうすると、ペニスを握るのに連動するようにして、後孔の粘膜が指を締めつけてくる。ペニスをきつく握ると、後孔の粘膜も、「グチュ」と音をたててすぼまり、ペニスの先端を撫でると、後孔の奥がヒクヒクと痙攣している。

「いいね……。ほら、君のお尻の穴。とても物欲しそうに私の指を締めつけているよ…」

「う……くるし……苦しい…」

美琴は声をあげていたけれど。そのペニスは明らかに限界まで勃起していて。ただ「苦しい」だけじゃないことを、下半身が物語っていた。

「あぁ、いいね……君のお尻の穴。どんどんと広がっていくみたいだよ…」

龍は親指も後孔の窄まりにねじ入れて、押し広げた。そうすると、指を動かすたびに赤い粘膜が指にまとわりついてきて、ねじれるようなる。その刺激も快感なのか。そうして、指をねじったり回転させたりすると、美琴の身体はピクピクと痙攣していた。

「いいね……」

うっとりと、龍はその光景に酔うように見つめながら、自分のズボンのベルトを外して、ペニスを露出させた。

もうすでに半分ほど勃起していたペニス指で扱くと、完全に固くなった。そうなると、グチュグチュと蠢いている美琴の後孔に吸い寄せられるように。指をいれている後孔に先端をぴったりと押し当てた。

「あ……あ」

美琴が掠れた声をあげて、逃げようと腰を揺らしたけれど。自分の両手で膝裏をつかんで、身体をおりまげているせいで、思ったように身体を動かす事が出来ないらしい。その無様な姿も、龍には目に新しく感じた。

「さぁ、入れるよ…」

「ひ……あ……」

後孔にいれていた指にぴったりと添うようにしながら、ゆっくりと粘膜の中にペニスを押し入れていく。ジワリジワリと絡みついてくる、ジェルで濡れた後孔の感触がしっとりとしていて心地よかった。入れていた指を引き抜いて、ペニスをグッと奥まで押し入れた。

「ひ……ひぃ……いた……いたい……あぁ……」

美琴が、身体の下で悲鳴を上げていたけれど。龍は美琴のペニスを弄る手を止めることはなかった。だから、美琴はペニスを勃起させたまま。龍の性器を後孔に飲み込んでいっていた。

「痛いだけじゃないだろう…。ほら、君のおちんちん、こんなにも勃起しているよ…」

「あ……あぁ……ちが……違う……」

美琴は首を振っていたけれど。下半身全体が朱色に染まって、皮膚の下を流れている血が龍のペニスのせいでより勢いを増しているようだった。その感触が、太股に触れると、感じるような気がしてくる。本当は、そんな筈はないのに。美琴の熱が、自分にも映ってきているような気がした。

「あぁ……あぁ……」

「ほら、おちんちん、気持ちが良いだろう。言ってごらん。「おちんちんを入れられて、気持ちが良いです」って。そうしないと……。どうしようか。君のオチンチンをこのまま引きちぎってしまおうか…」

「ひ……ひぃ……」

龍の言葉に、美琴の顔わ引きつった。

当然に、そんなことは出来るはずがない。でも、美琴は、今時分に起きていることがあまりにも異常過ぎて。正常な判断力か無くなっていっていたのだろう。

いや、もしかしたら、本当に引きちぎられてしまうかも知れない…そう感じたのだ。

それは、性的に無知だったせいもあるし、後孔を犯されている感覚というのがあまりに強烈で、全ての神経が下半身に集中して故でもある。

「う……うぅ……お……おちんちん…を……いれられて……気持が……気持がいい…です」

美琴は途切れ途切れになんとか言葉を紡いだ。

しかし、その声がやや掠れて甲高いせいで、龍の耳には、まるで「妹の声」のように響いた。

そうすると、こうして犯しているのが、まるで「妹」のように感じてきていた。

手に握っているペニスは、妹の乳房で。ペニスを押し入れているのはヴァギナ。

そう連想すると、身体の奥底から強烈な快感がこみあげてきた。

「あ……あぁ……美琴……美琴……」

龍は目を閉じて、ジェルで濡れた手で美琴の腰をつかみ腰を動かしはじめた。

ねっとりと後孔の粘膜が絡みついてくる。ペニスを引き出そうとすると、それらの粘膜がよじれて、ペニスを引き締め。奥まで突き上げると、絞り上げるように吸い付いてくる。

「あ……あぁ……いた……」

ジェルのせいで、グチュグチュと音がしていた。その音につられるようにして龍は閉じていた目を開けた。そうしてみると、結合部分でジェルが泡立っている。それに、ペニスに絡みついて後孔の赤い粘膜がすこしだけ顔を見せている。

「ひ……」

その真っ赤な粘膜を指でなぞると、美琴の身体が大きく震えて、ペニスがブルッと痙攣をした。

その反応が愉快だったので、龍は何度もそうして、その「ペニスにまとわりついて引き出されてきている後孔の粘膜」を指で撫でた。

「あ……あぁ……い……イク……」

そうしていると、美琴が甲高い声をあげて、喉を反らした。しかし、まだまだ、龍は快感を味わいたかった。だから、意地の悪い考えが頭に浮かんできていた。龍は手を伸ばして、デスクの上から自分のペンケースを引きずり落とした。

ガシャンと音をたてて、床の上にペンケースの中身が広がる。その中から、輪ゴムを取り出した。

そうして、そのゴムをきつく美琴の勃起したペニスの根本に結わえ付けた。

「ひ……ひ……な……なに…」

美琴はよく分かっていないようで、喉を反らせて自分のペニスに触れる龍の手の感覚に身体を震えさせていた。

勃起したペニスの根本に、きっちりと輪ゴムがくいこむと、ペニスが膨らんでいるように見えて、とても滑稽だった。

「ほら、輪ゴムが食い込んでいる…。どんな感じだい?

「う……へ……へん……あぁ……」

龍はその奇形のように膨らんだペニスを握って、ギュギュと刺激をしながら、ゆっくりと後孔に入れたペニスを注挿し始めた。

「ひ……い……いた……」

美琴は掠れた声をあげて、痛みを訴えていたけれど。ジェルでしっとりと濡れた後孔は、ただペニスにからまってきているだけで、裂けては居なかった。だから、龍はジワリジワリと注挿する腰の動きを早めていった。

「あ……あぁ……」

美琴の顔が歪んでいく。キレイな顔が、快感に酔ったようにじんわりと緩んでいく様子は、見ていて愉快だった。だから、龍の中の快感も大きくなっていき、腰の動きを止めることが出来なくなってきていた。

「あ……あぁ。気持がいいよ。中が…絡みついてきている……」

たしかに、後孔の粘膜がペニスにからみついて、内部の朱色を見せている。それに、双球も精液を蓄えて膨らんでいるように見えた。その柔らかい双球と、自分の双球がグリグリとこすれると、何とも言えない痺れるような快感が背筋を這い上がってくる。

「あ・あぁ……」

龍は、自分の頭の中が、ただ快感で満たされていくのを感じていた。

「美琴。……あぁ……美琴……」

言葉にだすと、今、自分の下に組み敷いているのが妹のような気がしてくる。目を閉じると妹の顔が浮かぶ。今、自分の下に居るのが妹だったら…。あの「お兄ちゃん」と呼ぶときの、すこし控えめな顔が快感に歪んで、自分の下で喘いでいるのを想像した。

すると、強烈な快感が背筋を走り、「あ」と思い間もなく。

ペニスの先端から、ドクドクと精液があふれ出した。

「ぁ……あぁ……イク……美琴……美琴……イク……」

目を閉じたまま、身体の下の髪の毛を撫でて、そのきつい孔の中に断続的に精液を注ぎ込んだ。そうすると、粘膜が痙攣して、ヒクヒクと絡みついてくる。それがまた快感で。

ペニスから出る精液に、終わりがないように感じた。

「あ……あぁ……」

しかし、ジワジワと快感に白く濁っていた頭の中が鮮明に現実に引き戻されていく。

「う……う……くるし……あぁ……」

「あ……あぁ……」

龍は、美琴の腰をつかんで、グリグリと腰を押しつけて。最後の一滴まで精液を中に注入するように。しばらく快感がはじけて放出される感覚に酔っていた。

「う……うぅ……あつ……あぁ……」

完全に放出し終えたのを感じて、龍はゆっくりと目を開けた。

自分の下には鳥乃美琴が口をだらしなく開けて、目を見開き「ひぃ・ひぃ」と痙攣していた。一瞬、そのことに落胆した。頭の中では

妹の美琴」を思い描いていたから…。

ただ、その鳥乃美琴をじぃっと見ていると普段の彼の、物静かで少しはにかんだような理知的な感じと、今の崩れた顔に落差を感じた。

「先生…」といって、少し恥ずかしそうに目尻を赤くしている彼が、今は目を見開いて、双眸から涙を溢れさせて、赤い唇からはだらしなく唾液を垂れ流している。

それに、何よりもペニス。

ペニスは根本をゴムで結わえられて、奇妙に膨らんでいる。

「おちんちんが苦しそうだね…」

龍は、全てを放出して、萎えたペニスを、美琴の後孔から引き出した。後孔の粘膜がからまって、その内側の朱色を見せて中から泡だったジェルがゴポリとあふれ出してきた。

「う……あぁ……イク……あ……なんで……」

美琴は身体を何度も痙攣させていた。それは、絶頂を迎えるときの様子だったけれど。ペニスを根本で縛り上げているせいで、イクことができない。それが美琴には不思議でニラ内のだろう。

何度も何度も頭の中で絶頂が弾けているのに。実際には尿道を精液が伝っていく解放感を感じることが出来ない。

「ほら、おちんちんの根本をゴムで締めているせいだよイク感じがするのに、解放感がなくて苦しいだろう。ほら、睾丸に精液がたまって居るみたいだろう」

「あ……あ……さ……さわらない…で」

双球をもみこんで、ペニスの先端をグリグリと指の腹でこすると、美琴は甲高い悲鳴をあげて、下半身をユラユラと揺らした。

「あ……あぁ……イク……うぅ」

イクことができないのが、苦しくてたまらないのか。美琴は指でペニスの根本の輪ゴムを外そう…とするようにそこに爪をたてていたけれど。指が小刻みにふるえているせいで、旨く外すことが出来ない。それに、輪ゴムはきっちりと食い込んでいて、到底簡単にはずれそうにはなかった。

「外して欲しいかい? だったら、きちんと「僕のおちんちんの輪ゴムを外して下さい」って言ってごらん」

「あ……あぁ……」

美琴は言われたことの意味がわかっているのか居ないのか。喘ぎ声をあげて身体を震わせてから。

「うぅ……ぼ……僕の……おちんちん……おちんちんの輪ゴムを……はすして……」

「………」

龍は、ジッと美琴の後孔を見つめていた。そこからは、ゴポゴポとジェルが溢れてきていた。

「美琴……「美琴のオチンチンの輪ゴムを外して、イカせて…」って言ってごらん」

龍はそう言って、目を閉じた。

「あ……あぁ……美琴……。美琴のおちんちんの……ゴムを外して……あぁ…」

鳥乃美琴はただたまらないように腰をくねらせて、龍が言う言葉を繰りかえしていた。耳に「美琴」という名の響きが心地よかった。

「あぁ、美琴……美琴…。じゃあ、外して上げよう…。美琴が言うとおりに…ね」

龍は、自分の身体の下にいるのが、妹なのか…。鳥乃美琴なのか…。

だんだんと分からなくなってきているような気がしていた。

「さぁ、じゃあ、自分でお尻の穴を弄ってごらん。ほら、私が中にだした精液が漏れ出てきているだろう」

「あ……あぁ……」

両膝の裏をつかんで、身体を折り曲げていた右手をとって、後孔の入り口に指を触れさせた。龍は、かわりに右膝の裏を、左手で押さえて身体を半分に折り曲げたまま。

美琴のペニスの輪ゴムを外していった。

随分と食い込んでいて、思っていたよりも時間がかかってしまったけれど。そのことが美琴の快感を助長させたらしい。彼は「あぁ…」とか「う…」といって、身体をビクビクと痙攣させていた。美琴の指を、彼の後孔の中にグイと押し入れた。

「さぁ、指を開いてごらん。五本の指を思い切りパッと開いてみるんだ」

「う……む……無理……」

美琴は後孔に人差し指だけをいれて、もじもじとしていたけれど。

「だったら、私も君の輪ゴムは外さないよ…。このままにしておこうか。どうなるかな…。

いや、もっとおちんちんがちぎれそうなくらいに食い込ませて、締めつけてみようか…」

「ひ……あ……。うぅ」

龍の言葉に、美琴の身体が大きく震えた。その様子と苦しみを想像して。ゾッとしたのだろう。一瞬瞼がヒクヒクとうごいて「ゆ…ゆるして」という言葉が口から漏れた。

「だったら、ほら、五本の指をいれて、広げてごらん。さぁ、手伝って上げよう…」

龍は、美琴の指をまとめて握り、後孔の中にグイと押し込んだ。

「ひ……」

襞が指に絡みつくようにして広がっている。

「さぁ、それで指を広げてみるんだよ……」

龍は、その後孔の様子を見ていると、ワクワクとした気分になってきた。

指を広げると、中の赤い粘膜が見えるだろう。それに、自分がだした精液が奥にたまっている様子も見えるに違いない…。それは、どんな光景だろうか…。

「ほら、指を広げて。そうしたら、輪ゴムを外して上げよう…」

龍は、ギュッと美琴のペニスを握った。

「あ……あぁ……」

美琴の指は微かに震えていたけれど。龍の方をチラと見上げてから、目をとじて、ゆっくりゆっくりと指を広げていった。

「あ……う……くるし……」

そう言いながらも、ペニスの締め付けからの解放を願って、指を広げて言っている。

龍の目に赤い後孔の粘膜がうつり、それがジェルでキラキラと光って見えた。指をどんどんとひらいていくと、奥が見えてくる。その中には白濁とした精液がたまっているようだった。

本当にみえていたのか。もしくは想像だったのか分からない。でも、確実に、奥に自分の放出した精液がたまって、美琴の粘膜に吸収されていって居るような気がした。

「えらいね……。じゃあ、約束どおり…。ほどいてあげよう…」

龍はそうささやくと、ペニスにくいこんでいる輪ゴムをゆっくりと外していった。

「あ……あぁ……」

美琴は後孔にいれた指を開いたまま。ピクピクと身体をふるえさせていた。それは、身体がしりつめていて、指を閉じることができないようでもあった。だから、龍はゴムを外しながら、ゴポゴポと後孔の中でジェルが蠢く様子を見ることが出来た。

美琴の呼吸にあわせて、後孔が蠢いている。

「ひ……い……イク……」

美琴が微かな悲鳴をあげるのと、龍がゴムを完全に外すのとが同時だった。

龍の指が離れて輪ゴムが美琴の腹の上に落ちると、ペニスの先端からドクンと精液が溢れた。

「ひ……ひぃ……あぁ……」

美琴は後孔の指を開いて、その中を龍に見せつけるようにしたまま。ペニスの先端から精液を溢れさせていた。だから、龍には、ペニスから精液が漏れ出てくるのと、後孔の粘膜がヒクヒクと震えて、中からジェルが「ゴポゴポ」と溢れ出す様子がよく見えた。

後孔が痙攣をして、奥から精液を漏れ出させている。

「ひ……ひ……」

そのジェルが、後孔から双球を伝って、ペニスの方に流れ、ペニスの先端からしたたり落ちていた。

身体を2つに折り曲げているせいで、美琴の胸には、自分がだした精液と、後孔から溢れてきているジェルの水たまりができていた。

「随分と精液が出たね…。ほら、お尻の穴も、ヒクヒクとして。中からジェルをあふれさせている。泡だって震えているよ。はずかしいね。お尻の穴の中までさらけ出して」

「う……あぁ……」

龍の言葉に、美琴はたまらないように視線をそらした。

「だ……だって……先生が…い……言うから……」

「私のせいにするのかい? 心外だな…」

龍は美琴の前髪をつかんで、グイと顔をこちらに向けた。すると、黒目が左右に泳いでから「ごめんなさい」と小さな声で呟いた。

「ご……ごめんなさい……。先生……おこらないで……」

美琴は必死ですがりつくように。龍の方を見つめていた。

その黒目勝ちな瞳が、妹の目とだぶってくる。

「……君が、言い出したことだろう…。「私を好きだ」って…」

龍は、ジッとその黒い瞳を見ていた。美琴の目は少し泳いでから、「はい」と頷いた。

少しからだを離して、後孔を見つめるとゴポゴポとジェルを溢れさせている。それに龍の精液がまじって、すこし濁っているように見えた。

腹の上にたまっている精液とジェルを指ですくって、美琴の口の方へとその指を持っていった。

「舐めてごらん…」

「え……あ……」

美琴はすこし躊躇したようだったけれど。龍の顔をチラと見てから、舌をだして、ペロリと指を舐めた。その柔らかい感触をもっと味わいたくて。

「あぁ……もっとよく舐めて…」

「う……うぐ……」

指を口の中に押し入れて、喉奥ょ指で引っ掻くようにした。

「うぐ……うぐぐ……」

苦しそうに顔をゆがめている美琴をみていると。どうしてだか、ゾクゾクとしたような気分がわき起こってくる。

あぁ、もっと非道いことをしてみたい…。彼はどんな反応を示すだろうか…。

どこか、妹と似た「鳥乃美琴」は…。

 

龍は自分の考えに酔うようにしながら、美琴の口の中をグルリと指で撫でた。

「私が好きかい?

「……は……はい……」

指を引き抜いて、顔を覗き込んでみると、彼はやや恥ずかしそうに、こっくりと頷いた。

 

その従順な様子が、どうしてもいじらしく感じた。

目の前のツールが、自分の思い通りになるような…。

そう思うと、欲望が心の奥からわきでてくるようだった。

だから、龍は、美琴の身体を引き寄せて抱きしめてみた。

目を閉じると、今、自分が抱きしめているのが「妹」なのか「鳥乃美琴」なのか、分からないような気がしてきていた。

ただ、その瞬間だけは…。

龍は、美琴の体臭をかぎ、充実感を感じていた。

 

 

妹 2014 01 05 UP
新年、1月1日に更新したかったのですが、PCがバグに引っかかってしまったので、更新が遅れてしまいました。
これは、続きを書こうかどうしようか悩んでいるのですが…。
とにかく、「BLが好き。男女ものは絶対にイヤ!!」という人には、この話はちょっと不潔にかんじるのではないのかなぁ…とおもいます。すみません。
何が不潔で、何が不潔でないか…というのは人それぞれの感性なのだろう…とは思うのですが。

よろしければ、感想などあれば、一言でも結構ですので、よろしくお願いします。
感想いただけると、泣いて喜びます。酷評でも、批判でも構いません。

本当に、続きを書こうかどうか悩んでいますので……。

なんだか図々しくてすみません。

読んで下さってありがとうございます。
今年も、どうか宜しくお願いします。
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