パパ友との出会い
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「パパ、空也くんの家に行く」

「え…」

手をつないでいた夏樹が言った言葉が意外で。

璃月は、一瞬、小さな幼稚園の制服を着た子どもを見下ろした。

「空也くん……て……」

「あっ……空也くん!!

子供が、つないでいた手をふりほどいて、幼稚園から出てきた、小さな男の子の方に走っていった。

小さな2つの身体が、ぎゅうっと抱き合って、頬をすり寄せている。

子供って、すぐに身体を密着させたがるから。お友達同士でも、激しく抱き合ったりしていて、みているこちらが、なんだか恥ずかしくなる。

 

でも、今まで、夏樹は、あまりお友達が居ないタイプだと思っていたのに。

どちらかというと、気むずかしくて、我が儘な子供で。性格は、離婚した妻に似たんじゃないかな…と思う。

結婚よりも、仕事をとって、家を出て行ってしまった妻。

 

子供と残されてしまって、しょうがなく、昼間、家に居られるように、深夜勤務の仕事に変更して貰った。

3交代制の工場で、午後11時から早朝7時までの仕事。これだったら、きちんと夏樹の世話を自分でみられるから。

 

「あのね。空也くんちも、パパと一緒なんだって」

「へぇ……」

子供が、小さな手をつないで、男の子と一緒に、駆け寄ってきた。

空也くんと言われている子供も、夏樹と似たような感じ。

ただ、少しだけ、夏樹よりは、身体が大きいかな。夏樹は早生まれだから。幼稚園の中でも、身体が小さくて、お勉強も遅れている方で。

でも、周囲はママ達ばかりで、なかなか育児に相談できるような相手もいない。

「空也くんも、パパと2人でいるの?

地面に膝をついて、小さな子供の顔をのぞき込んでみた。

「うん。僕も夏樹くんと一緒。パパと2人なんだ。僕のパパ、すごいんだよ」

「そう……」

空也くんも、ママが居ないんだろうか。パパと2人っていうんだったら。ちょっと興味がある。自分みたいに、育児している男っていうのは、周囲に居ないから。

パパ友になってみたい気もする。

「ねぇ、パパ。空也くん家に行ってもいーい?

「え、そうだね。でも、空也くんパパにも聞いてみないと」

空也くんと激しく抱き合ったせいで、夏樹のマフラーがゆるんでいる。アンパンマンのマフラーを結びなおした。

「いいよ、だって、もうすぐ、パパが迎えに来るもん」

「あ……そうなの?

パパと2人って言っていたから。鍵っ子かとおもっていた。

幼稚園の周囲には、団地があって。璃月と夏樹は団地で2人で暮らしている。

歩いていける距離だから、いつも、あるいてお迎えに行っているけれど。

「あ、パパ!!

「え……」

幼稚園の前の道路に、おおきなステーションワゴンがとまった。

空也くんが、車の方に駆け寄っていく。

 

車の扉が開いて。中から、ずいぶんと若そうな男が降りてきた。

黒の上下を着ていて、ずいぶんと見た目がいい。

 

こんなイケメンのパパがいたんだなぁ…なんて、ぼんやりと考える。

 

今まで、毎日子供を迎えに来ていたけれど。まったく気づかなかった。

きっと、車だから。自分みたいな徒歩組と、車組っていうのは、あまり交流がない。

「パパ!! ねぇ、夏樹くん遊びに来てもいーい?

「行きたい!! 遊びに行きたい!!

夏樹も一緒になって、空也パパの方に走っていくから、慌てて、後を追った。

「こら、夏樹」

小さな頭を手で掴んで、引き寄せる。

「すみません。どうも、初めまして。

 夏樹の父親です」

近づくと、遠くでみていたよりも、ずっと若そうに見える。

璃月は32歳だけれど。空也パパは20代だろうか。

すらっと背が高くて、180cmはあるだろうか。

ずいぶんと目立つパパだな…と思う。

「あぁ、はじめまして。空也の父です。いつもお世話になってます」

「ねぇ、パパ。夏樹くんと遊んでもいいでしょう」

空也くんが、男の方に抱きついていった。軽く、ひょいと子供の身体を片手で抱き上げる。

「いいよ。

 …すみません、いいですか?

遠慮がちに、伺うように、男がこちらの顔をのぞき込んでくる。

「あ、はぁ。私の方は全然いいんですけど」

「やった!!

夏樹がべったりと足にしがみついてきた。

「そうだ、もしお時間がありましたら、夏樹くんパパもご一緒に、いらっしゃぃませんか?

 自分、今まで、あまり子供の父親さんって、お会いしたことが無くて」

空也パパが、ワゴン車の後のドアを開けながら、チラとこちらをみてきた。

切れ長の目にみつめられると。

なんとなく、緊張してしまう。

 

職場には、若い子もおおいけれど。こんなにも、見た目がいい子っていうのは居ないような気がする。

「はぁ…」

「よかったら、お話したいな…とおもうんですけれど。どうですか?

夏樹くんと、ご一緒にしらっしゃぃませんか?

「やった。パパも一緒に行こう!!

夏樹が、手をつないで、ブンブンと振り回してくる。

 

子供が行くならば。どんな家か、みておいた方がいいかもしれない。

「じゃあ…私も、いかせて頂いていいですか?

「ええ。もちろん。どうぞ、乗ってください」

「あ……はぁ……」

夏樹が、先に空也くんと一緒にワゴン車の後部座席に飛び乗った。

後に続いて、車に乗り込む。

 

車内はみていたよりも、広い。

ステーションワゴンに乗る事なんてないから。こんなにも車内が広いとは思わなかった。

「すみません、突然……」

「いいえ、うちの空也が無理言って。こちらこそ、すみません」

空也パパが運転席に座って。

ゆっくりと車が動き出した。

 

どっちの方面に行くのかな…と思っていたけれど。

グンと車の方角が変わって、おおきな一戸建ての家ばかりがある、住宅地の方に、進んでいく。

 

まさか、そんな方だとは思わなかった。

車でお迎えに来ていたから、遠いのかな…とは思っていたけれど。

若いから、どこかの新しいアパートか、マンションかと思っていて。

 

「あぁ……こら、夏樹。じっとしてなさい」

車窓をみようと思うけれど。

子供が全然じっとしていなくて、外の景色に目をやることが出来ない。

「はーい」

水筒からお茶をこぼしながら、のんきに空也くんと抱き合っている。

タオルで拭きながら、水筒の蓋をきつく締めて。脱げ落ちた、幼稚園の帽子拾い上げて、かぶせた。

 

「あぁ、着きましたよ」

「あ、はい」

キイと車が音をたてて止まった。

 

外をみてみると、おおきな一戸建てが、そびえ建っている。

 

「どうぞ」

「はーい」

空也パパが車のドアを開けると同時に、子供2人が、転がるように車から飛び出した。

 

想像していたよりも、ずっと大きな家。

 

「パパと2人」って言っていたから。こんな家は想像していなかった。

「どうぞ。男所帯で散らかっていますけれど」

空也パパも車から降りて、家の玄関のドアを開けた。

 

璃月はずっと、子供の頃から、マンション住まいだったから。

一戸建ての家っていうのは、なんとなく緊張する。

 

「は……はい。じゃあ、おじゃまして……」

「夏樹くん、早く入って」

「うん」

子供は何の躊躇もなく、ズカズカと上がっていく。

後につづいて、璃月も玄関で靴を脱いで、黒っぽいフローリングの玄関にあがった。

「夏樹くん、僕の部屋、こっち」

「うん!!

子供達が、家の奥にと走っていく。

自分はどうしようか。ついていっていいものか……。

玄関を上がったところで躊躇していると、空也パパも靴を脱いで、入ってきた。

 

「あぁ、夏樹くんパパ。お茶でも入れますよ。どうぞ」

「あ、はぁ……おじゃまします」

 

LDKなんだろう。二階もあるみたいだ。

 

なんで、こんなにも広い一戸建てに住んで居るんだろう。

 

いろいろと疑問符がでで来るけれど。

 

とりあえず、男の後に続いて、ダイニングに入った。

 

「わぁ……」

自分の団地の部屋が入ってしまうんじゃないか…と思うくらいに広い。

「どうぞ、座ってください」

「はい……」

なんとなくおそるおそる、ソファーの上にすわった。

ソファーっていうのも、璃月の団地にはないから。すみっこに、ちょこんと腰かけるしかない。

「すみません、インスタントですけど…」

「あ、いえ。お構いなく」

コーヒーカップが目の前に差し出された。

綺麗な柄がついていて、見るからに高そう。あまり詳しくないけれど、どっかのブランドものじゃないんだろうか……。

「すみませんね。ほんと、散らかっていて」

「いえいえ。全然……。うちに比べたら、すごく綺麗ですよ。

うちなんか、本当に。夏樹のおもちゃと絵本で足の踏み場もなくて…」

おそるおそるコーヒーカップを持ちながら、首をふった。

 

本当に、男所帯なんだろうか…とおもうくらいに綺麗だ。もしかして、お手伝いさんとか雇っていたりして…。でも、もし、やとっていても、全然おかしくないくらいに、広いし綺麗。

自分の団地を思い浮かべると、なんだか情けなくなる。

こんなにも若くて、こんな立派な家に住んで。一体、何の仕事をしているんだろう…。

チラと、コーヒーを飲みながら、男の方をみてみた。

スッと横においている1人がけ用のソファーに腰を落とす。

その様子も。馴れた感じで様になっている。

「実は、空也のお友達を家にご招待させていただくのは初めてなんですよ」

空也パパが、にっこりと笑って、こちらに顔を向けてきた。

「え……」

目が合うと、一瞬、ドキッとする。

「男所帯でしょう。だから、なんとなく気後れしてしまって。

それに、幼稚園からも遠いし…。だから、いつも空也からは文句を言われていたんですけれど…」

「はぁ……」

そういえば、璃月も、夏樹のお友達の家に行くのは初めてだ。

夏樹は、幼稚園でも、友達が居る方じゃないから。

「私も…。夏樹のお友達のおうちにおじゃまするのは、初めてです。夏樹、気むずかしいから、なかなかお友達もいなくって…」

「あ、そうだったんですか?

 よかった。初めて同士ですね」

嬉しそうに、空也パパが顔をほころばせる。

ほわん、とした笑顔に、つられて、こちらまで口元が緩んだ。

 

だめだ。気をつけないと、ついつい見とれてしまいそうになる。

それくらいに、いい男だから。

なんで、こんな男がシングルファザーしているんだろう。

山のように、疑問視が頭の中に浮かんでくる。

「いや……、でも、こんなコト言ったら失礼かも知れないですけど。

夏樹パパさんはかっこういいですね」

「………は?

ぼーっと男の顔に見とれていたら、思っても居なかった言葉が聞こえて。思わず、馬鹿みたいな声がでてしまった。

「お子さんがいらっしゃるようには見えないから。

夏樹くんのご親戚の方かと思いましたよ」

「……は?

今まで、そんなこと言われたことがない。

そもそも、幼稚園のママさん達と話したことがない。頭の中で、言葉がうまく理解できなくて、コーヒーカップを持つ手が揺れた。

「あ……」

ぼけっと空也パパの顔にみとれてたから…。

コーヒーを膝の上にこぼしてしまった。

「あ……す……すみません……」

ズボンの上に、コーヒーの茶色い液体が広がっていく。

「あぁ……いえ。こちらこそ。

 変なコト言って、すみません」

空也パパが、すっと立ち上がって、タオルを掴んできた。

 

「あ……」

ソファに座っている璃月の傍らに。

膝を床について空也パパがしゃがみ込んでくる。

「シミになっちゃうかな……すみません…」

璃月が、勝手にこぼしたコーヒーを、タオルでトントンとたたいて、拭いてくれている。

「あ……う……」

璃月が悪いのに。

勝手にコーヒーをこぼしたのに。

 

「い……いえ。じ……自分で拭きます。す……すみません……」

慌てて、コーヒーカップをテーブルの上に置いて。

空也パパの手から、タオルを取ろうと、手を伸ばした。

「あ……」

不意に、空也パパの手に、指先が触れる。

ドキッとして、一瞬手を引いてしまった。

「す……すみません……。

 いや…ほら……空也パパさん、格好良いから……」

「え?

自分でも、何を言っているのか分からない。

空也パパの顔近づくと、なんだかドキドキする。

 

「若くて……あんまり格好良いから。

ど……どう接していいのか……」

言葉に、意外そうに空也パパが、拭いていた手をとめて、顔を上げてきた。

 

自分でも、自分が何を言っているのかよく分からない。

ただ、顔が近い。

空也パパが顔をあげると、もっと距離が近くなって。

整った顔がこちらをみてくると。

 

ドキドキする。

「………そんなこと…言われたの、初めてですよ…」

ぼそっと空也パパが呟いて、目を合わせてきた。

「そ…そんなことないでしょう…。だって、こんなに、格好良いのに……」

切れ長の目がびっくりするくらいに両方均一だし。

瞳に力があって。

こんなに、見つめられると……

「……みてると……目が離せなくなって……」

整いすぎていて、人形みたいだ。

本当に、生きている者なのか。疑問が湧いてきそうで。

手が勝手に動いて、空也パパの頬を撫でた。

 

「あ……」

血がかよっているんだ。ほんのり暖かくて。

本当に、人間なんだ…って実感する。

 

「……誘って居るんですか?

「…え?

空也パパの頬に触れていた手が、不意に掴まれた。

そのまま、おおきな手が指を絡めて、握り込んでくる。

 

あらためて、自分が空也パパの頬に触れてしまっていたんだ…と実感して。

顔に一気に血がのぼっていった。

「あ……す……すみません……」

だって、格好良いから。

本当に、みていると、目が離せないから。

「夏樹パパさんの方が、ステキですよ」

「……え…」

ズイッと男が、身体を近づけてきた。

「あ……」

整った顔が、どんどん近づいてくる。

そうして……。

「あ……」

ほんのりと、唇が生暖かくなった。

 

空也パパの唇が触れて居るんだ、って分かるまでに、数秒かかった。

「え……と……あ……」

唇が一瞬離れて。

何か、言おう…とおもっている隙に。再び、唇が触れてきた。

さっきとは違って、今度は、より、密着して触れてくる。

「う……」

手だけじゃなく。身体ごと、抱き込まれて、一瞬、ビクッと震えた。

 

キス、なんだろうか…。

ただ、唇が温かくて。

「う…」

ぬるっとした感触がして。唇を舌が割って、口の中に入ってきた。

「……っ……」

苦しくて、密着してきた身体に、両手でしがみついてしまう。

 

舌が、口腔の中をグチュリと舐め回ると。頭がぽーっとしてくる。

キスなんて、久しぶりだ。

何年ぶりだろう…。

 

こんなにも、ぼうっとなるものだったっけ?

思考が完全に止まってしまいそう。

 

「あぁ……たまらないですね…。かわいい……」

顔が離れて、空也パパの指が、頬を撫でてきた。

「え……あ……」

頬を撫でる指の感触がきもちいい。

顔を離すと、視界に、また、整った顔が見える。

この綺麗な唇と、さっき、唇を合わせていたんだ。

なんだか、嘘みたい。

「いいですか? ねぇ…」

「え……?

身体が、グイと押されて、視界がグラリと揺れた。

 

天井が見える。豪華で、綺麗なシャンデリアがついていて。

「え……」

天井が見えるというコトは…。ソファの上に、横になって居るんだ…と分かるまで。

頭の中が軽くパニックになった。

「あ……」

ズイ、と身体の上に重みがあって。

空也パパが身体を重ねてきている。

 

子供もよく、身体の上に乗ってくるけれど。やっぱり、大人の男の身体って言うのは、重たいものなんだなぁ…なんて。

ぼんやりと頭の中で考えるけれど。

「え……な……なに……」

カチャカチャと音がして、空也パパの指が。自分のズボンのベルトにかかっているのが見えた。

安っぽいベルトが、空也パパの長い指で、はずされていっている。

「な……なんで……」

一瞬、訳が分からなかったけれど。

「つ……つめたい……」

ひんやりとした空気が肌に触れてきて。

グイと、一気にズボンが引き下ろされた。

「あ……」

白い太腿が、ズボンの下からあらわになってしまう。

 

「かわいい。白くて…かわいいですね」

「え……」

男が、太腿に指を這わせている。

今まで、色が白くて褒められたことなんてなかった。

むしろ、貧弱な感じで気持ち悪い…とか。なよなよしているとか…。

そう言われることの方が多くて。

 

だから、言葉が意外過ぎて、どう反応したらいいのか分からない。

それに、太腿を撫でている男の指も、なんだかゾクゾクして。

 

「あ……」

「あ…赤くなった…」

空也パパがからかうように笑んで、唇を軽く重ねてくる。

 

下半身はズボンを脱いで、繰り返し、唇を重ねて…。

どういう意味だろう…って考えなくても、頭の中で分かってしまう。

 

いいのかな…。

でも、こんなにも格好良い男。目がそらせなくて。

 

「あ……」

太腿の間に、空也パパの身体が入ってきた。

足が大きく開かれると、なんとなく不安になる。

「これ……とってもいいですか?

グレーのボクサーブリーフに指がかけられた。

「えと……あ……と……」

なんて言っていいのか分からない。

ただ、こんなかっこういい男に言われたら。なんでも、いいような気がしてくる。

「う……うん……」

黒いセーターの肩に手を置いて、こっくりとうなずいてみた。

 

「あ……」

同時に、ズイとパンツが引っ張られて、布で覆われていた性器が、剥き出しになってしまう。

「や……やっぱ……」

駄目っていえばよかった。

恥ずかしい…。

緊張して、かすかに硬くなっているのが。

また、中途半端で恥ずかしくて。

「う……」

顔を見られたくなくて、男の肩に頬を擦りつけた。

「あ……や……やだ……」

さらけ出された性器に、男の指が絡んできた。

ゆっくりと握りこんで、上下に動かしてくる。

そうすると、ジンジンと腰の辺りが熱くなってきて…。

「あ……あ……」

ペニスを人の指で触られるのなんて、本当に久しぶりだ…。

 

夏樹が、今、5歳だから…。5年振り以上…かもしれない。

若い頃は、それなりにあった性欲も、年々低下してきているような気がしてきていて。

最近は、けっこうどうでも良くなっていたんだけれど。

 

「ひ……あ……」

少し擦られるだけで、男の手の中で、どんどん性器が硬くなっていっている。

自分の中に、まだこれだけ性欲があったんだ…って、ちょっとびっくり…。

 

というか、むしろ、こんなにいい男にされると、自分でも、こんなになってしまうんだ…。

 

「あ……あ……」

やめてください…もう…と言いたいけれど。口から、変な声しか出てこない。

「あぁ………僕も。ほら…」

「あ……」

空也パパが、グイと腰を押しつけてきた。

「か……硬い……」

空也パパのペニスも、かたくなっている。

腰に当たると、なんだか、ゾクッとして…。

自分だけじゃないんだって、安心するけれど。

同時に、頭の中に、空也パパのペニスの形が浮かんできてしまって…。

 

「我慢できないな…」

ボソッと呟く声が聞こえて、空也パパが、ズボンをズイとずらした。

「あ……」

想像していたとおり…。璃月のよりも、一回りほど大きくて。

すでに大きくなっている赤黒い性器が、ズボンの下から出てくる。

 

先端が濡れたように、シャンデリアの光を受けて光っていて。

 

「う……」

勝手に、ゴクンと喉をツバが通っていった。

 

自分が、今、どんな顔をしているんだろう…。

恥ずかしいけれど。それよりも、空也パパの股間から目が離せない。

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