パティシエ
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「あ……」

まぶしい。

突然、光が目の中に入ってくる。

「あ……目隠し……」

目隠しが取られたのだ。一瞬、判断するまでに時間がかかった。

光がまぶしい。

真っ暗から、一気に明るくなる。なかなか目が慣れない。

「あ……」

ぼんやりと、視界が明るくなってきた。

蛍光灯の明るくて、白い光が目に入ってくる。

「あ……な……」

同時に、目の前に自分の顔が見えた。

「なっ……」

一瞬、ぎょっとして、身体が大きく震える。

よく見ると、鏡だ。

天上から床までの、大きな鏡が目の前にある。

部屋に入ってきたときには、カーテンがかけられていて、気づかなかった。

「飴細工なんかをつくったり、細かい作業をするときには、180度、見られないと駄目だからね」

鏡の中には、両手を縛られて、丸裸にされている自分が写っている。

「あ……」

一気に、羞恥心で顔が真っ赤になっていく。

「ひ……」

慌てて顔を背けようとすると、店長にがっちりと顎を掴まれた。

「ほら、見てごらん。理桜君はかわいいね。だから、こんな悪戯しちゃったよ」

「あ……う……」

前髪を掴まれて、上半身を持ち上げられた。

鏡に向かって裸の上半身がさらされる。

「あ……」

乳首の周りが、生クリームで丸く飾られている。

まるで、ショートケーキみたいに。

「っつ……なっ……」

恥ずかしさで、一気に頭に血が上っていく。

「こんなっ……」

慌てて、縛られている両手を動かして、生クリームの飾りを壊した。

「あーあ、せっかく綺麗にかざったのにな……」

「……あ……」

「こんなに胸全体にクリームを広げて…。これは、胸全体を、舐めてください、ってことかな」

笑み混じりの声が怖い。

「ひっ……ちがっ……」

店長が、デコレーションを崩した、胸の生クリームを、指ですくった。

「あ……」

鏡の中の理桜に見せつけるようにして、指先ですくったクリームを、赤い舌でなめ上げる。

一瞬、目が釘付けになってしまう。

「っつ……あ……」

掴まれていた前髪を離された。

上半身が、床の上にドンと音をたてて落ちる。

「あ……店長っ……」

でも、鏡の中から視線をそらすことが出来ない。

真っ裸で、尻を高く掲げるような四つんばいになっている。

「ひっ……」

ふたたび、ペニスに指が絡んだ。

「ほら、見ながらするのもいいだろう。普段は見えないような部分まで見えるよ」

腰を掴んで、鏡に並行に並ぶように。強引に動かされた。

「あ……」

鏡の中に、性器が写っているのが見える。

指が上下するたびに、じわじわと形を変えていっている。

「……あ……そんなっ……」

だんだんと大きくなっていく。

「う……」

先端から、じんわりと、先走りの液がにじみ出てきた。

「あぁ……」

店長の指が、その液を全体に擦りつける。

「う……」

快感が、腰から這い上がってくる。

「やめ……あぁ……」

身体がジンジンとしびれていく。

「あぁ……」

店長が性器をグイと掴んだ。

「ひ……あぁ……」

「ほら、こんなにもおっきくなっちゃって、駄目だね」

激しく、手が上下される。

どうしようもない快感が、身体を迫り上がってくる。頭の中が、白なっていく。

何も考えられない。

指の感触だけが、ダイレクトに頭の中に響いてくる。

「ひっ……あぁ……あ……」

強引に擦られて、自然と腰が揺れてしまう。手に合わせるようにして、動いてしまう。

「あ……あぁ……」

鏡の中に、口を開けて、だらしなくよだれを垂らしている自分がいる。

「う……うぅ……」

目を閉じた。頭の中に、快感だけが広がっていく。

「あぁっ……」

閃光が走って、体中がビクリと震えた。

「あ……う……イクっ……」

腰が震えて、ドクドクと、精液が放出される開放感。

ジンジンと快感が腰から上がってくる。

「駄目だね。自分だけ気持ちよくなって。

ほら、これが、理桜君が出した精液だよ」

「あ……」

店長の手のひらに、理桜が放出した精液がたまっている。

目をあけると、どうしても鏡が見えてしまう。

自分の姿を見たくない。よだれと、クリームにまみれて、ドロドロになっている。

恥ずかしくて、血が頭の中をグルグルまわっている。

「たっぷり、濃い液がいっぱい出たね。ケーキに飾ってあげようか」

「え……あ……」

店長が、テーブルの上にあった苺タルトの上で、手のひらを開いた。

ドロリとした精液が、苺タルトの上に流れていく。

「あぁ……」

鏡の中に、精液にまみれた苺タルトが写っている。

それが、自分に近づいてきている。

「さ、理桜君の精液で飾ったタルトだよ。食べてごらん」

「あ……」

床についている顔の横に、タルトが置かれた。

甘いにおいと同時に、精液の、生臭いような匂いがする。

赤く光っている苺が、白い粘液で覆われている。

「さぁ、ほら、食べるんだよ」

「うぅ……」

抵抗したくて、店長を見上げた。

でも、鏡の中の店長は、許してはくれない。

グイと前髪を掴んで、強引にタルトの上に押しつけられた。

「ぐぅっ……うぅぅ……」

口の中に、苺味と、生臭い精液の味が混じっていく。

「自分の精液でデコレーションしたケーキはどうだい? おいしいかな?

「あぐぅぅっ……ぐぅ……」

口の中が、ケーキのせいで、いっぱいになる。

強引に押しつけられて、鼻にも、頬にもケーキがつく。

「うぅっ……はぁ……」

なんとか、口の中に入っている物を噛んで、嚥下した。

苦い精液が、食道を流れ落ちていくような感触が分かる。

気持ち悪い。

「あぁ……」

「自分だけたのしんでいたら駄目だよ。じゃあ、次は、私が楽しませて貰おうかな」

「あ……てんちょ……」

鏡の中の店長が、にっこりと微笑んだ。

同時に、後孔の窄まりに、生クリームを絞る袋が押しつけられた。

「ひっ……あ……はいるッ……入ってくるっ……」

後孔の中に、生クリームが一気に、ブリブリブリと音をたてて入っていく。

「あ……ひ……う……」

中からの圧迫感がすごい。腸がグルグルと侵入物にうねっている。

「さ、じゃあ、今度は私が楽しませて貰おうかな」

「ひっ……」

鏡の中の店長が、ズボンから、自分の性器を取りだした。

赤黒いペニスが店長の股間から突き出ている。

「ひ……あ……」

「さぁ、ほら。美味しいからだを味あわせて貰おうか」

「いっ……いた……あぁ……」

生クリームにまみれた後孔内に、じわりじわりとペニスが入っていく。

「あぁっ……あ……」

鏡に、ペニスが入っていく様子が映っている。

後孔が痛い。身体が、限界まで開けられているような感触がする。

「いた……あぁぁぁ……」

グイと太股を掴まれて、引き寄せられた。

「うぅぅぅっ……うぅぅ……」

中に、どんどん入ってくる。

生クリームが腸の上部に迫り上がってきて、お腹を圧迫している。

「くるしっ……あぁ……」

「ほら、私のペニスが全部入った。

 中がきつく……締めつけてくるよ……」

「あ……あぁ……」

後孔の中で、ドクドクと脈打っている。合わせるように、身体が痙攣してしまう。

「ひっ………動かないでっ……あぁ……」

腰を掴まれて、中のペニスが引き出された。

粘膜も、絡みつくようにして出ていく気がする。

「あぁ……ひ……くるしっ……」

そのまま、身体の中身が全部抜け落ちそうな気がする。

「あぁぁっ……」

怖くて、力を入れた。

同時に、今度は奥までペニスが突き上げられる。

「ひぃっ……うぅ……」

腹の中がズシンと振動する。

中の生クリームが胃にまで昇ってきそうな気がする。

「あぁ……気持ちいいよ、理桜くん……」

鏡の中に、顔をあかくしている店長が写っている。

「あ……」

生クリームと体液にまみれて、腰を揺らしている自分も写っている。

「ひ……あ……見えるっ……」

後孔を、店長の性器が出入りしているのが分かる。

腰が揺れて痙攣している。

まとわりついている粘膜まで見えるような気がする。

慌てて目をつぶった。

全身に力が入る。

「っつ……」

腰を思い切り引き寄せられた。

同時に、腸壁に、ドクンッと何かが投げつけられたような衝撃がする。

「あぁっ……」

身体の中に熱湯が注ぎ込まれたみたい。

「イイ……理桜君…イイよ。

 いっぱい、出たよ……」

鏡の中の店長が、満足げに髪の毛をかき上げている。

その手も、生クリームと理桜の精液で、ぬらぬらと光っている。

「あ……」

ズルリと後孔から性器が抜け出た。

でも、まだ、中に入っているような気がする。

腸壁は、刺激でドクドクと脈打っていて、苦しい。

「はぁっ……あぁ……」

息継ぎをするように、大きく息を吸った。

「うぅ……」

甘いにおいと、生臭い匂いが鼻をつく。

鏡の中には、精液とクリーム、ケーキにまみれた自分の顔が写っている。

恥ずかしくて。見たくない。

視線をそらすには、目を閉じるしかない。

「よかったよ……理桜くん……」

「え……あ……」

どうして、こんな事になったのか。

嫌だったのに。恥ずかしかったのに……。

「あ……」

「タルトの味はどうだった? うちの看板商品だよ」

すっかり、つぶれてしまったタルトが、顔にこびりついている。

「ゆっくりでいいから、うちの味も、覚えてね」

店長は服を整えて、鏡の中の理桜に、にっこりと話しかけた。

「あ……」

自分だけ、全裸で、クリームまみれになっている。

「あ……僕……」

一気に羞恥心が全身に広がっていく。

恥ずかしい…。

「痛かったかな? 大丈夫かい?

「あ……はい……」

パサリと音がして、鏡がカーテンで覆われる。

途端に、現実に戻ったような気になる。

「あぁ、赤くなってる」

「え……あ……」

店長が床に膝をついて、理桜の両手の拘束を解いた。

縛られた跡が、赤く手首に残っているけれど。

頭がクラクラする。

なんだか、何もかもが現実じゃなかったみたい。

「あ……はい……」

全身から力が抜けている。

なんだか、うまく身体を起こすことが出来ない。

ぎこちなく、手を伸ばして、脱がされたジーンズを引き寄せた。

身体のあちこちが痛い気がする。

「っつ……」

ゴワゴワする身体を、強引に服の中に隠した。

服を着てしまえば、さっきまでの事は、なんだか現実感が湧かない。

床に落ちているケーキが。

かうじて、あった事を表しているような気がする。

「ひ……あ……」

あった事。

頭の中に浮かんできて、身体が一瞬震えた。

逃げないと……。

「あ、明日からのシフトだからね」

自由になった身体を起こして、慌てて出口にむかった。

店長の声が聞こえる。

ひどく、現実感がない。

理桜は、顔をグイと擦って、ドアを開けた。

 

 

パティシエ  2011 08 13リニューアル更新
パティシエって、なんかいい仕事だよねぇ…と思い立って書いた物です。でも、ケーキ屋さんで
働いたことないし。全部想像です(笑)設定的には、うちの近所のケーキ屋さんをイメージしなが
ら書きました。……そのケーキ屋さん、けっこういい加減なんですよ。いつもケーキ買うんだけど
、すっごい適当に箱の中に入れるモンだから……。ケーキの形が崩れていたり。
最近は、デパートとかで買ったら、きちんと倒れないようにしてくれているのに…。
でも、近所にあるのは、その店だけだから、とっても繁盛しているのです。
だから、文句も言いづらい……。きっと、みんな同じ気持ちだろうなぁーと思いつつ買っています

ちなみに、スイーツは大好きです。
シュークリームを主食にしたい!!くらいです
毎日、何かスイーツ食べてますよ〜。
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