昔の話
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「う……」

ズルリとペニスが、ようやく唇から引きはがされた。

でも、同時に、頭を引き上げていた手が離れたので、枯葉の上に、上半身が倒れ込んでしまった。

ケツだけを高く掲げて、肩を地面につけて這っている。

 

そんな姿を想像するだけで、恐ろしくて、恥ずかしくて。

でも、浮かんでしまったイメージを、頭から払拭するコトができなかった。

 

あぁ、こんな姿を、清吾にも、見られて居るんだろうか。

そう考えると、ゾッとする。

 

「あぁ、全部入った。うわ、グチョグチョだぜ。ケツの穴」

「マジで。グロいな…水色になってる。」

男達のあざ笑う声が聞こえてくる。

下半身をのぞき込まれて居るんだ…。

誰かの指が、中のジェルを掻き回すように差し入れられてきた。

指が後孔の入り口を押し広げて。中の粘膜まで見ている。

ケツの穴の奥まで、さらけ出している。

そう考えると、たまらなく恥ずかしくて。逃げ出したくてしょうがない。

「う……う……」

逃げ出したい…逃げ出したい…とばかり、心で呟いていたけれど。

一瞬、ズクンッと後孔がしびれた。

「あ……な……なに…」

後孔の奥が、しびれたように、ヒリヒリとしてくる。

ジェルを、奥まで塗りたくっている指を、後孔が、勝手に締め上げてしまう。

「あ……ひ……」

奥から、しびれが、どんどんと広がっていく。

「へ……変……」

なんだか、おかしい。腸の奥が、ヒリヒリと燃えているみたいで。

「おい、なんか、おかしいよな…」

「ホントだ。コイツ、チンチン勃ててるぜ」

声で、ようやく、自分の性器が勃起しているんだ、というコトがわかった。

でも、それだけじゃない。

ジェルが塗られた後孔が、ウズウズとしびれてきていて。

「あ……あぁ……熱い……奥が…熱いっ……」

唇から、ヨダレがしたたり落ちた。

全身が、敏感になっている。

枯葉に触れる頬の部分も。

ジンジンとしびれていて、たまらない。

「あ……あ……あぁ……」

腰が勝手に揺れて、勃起しているペニスを、枯葉に擦りつけた。

でも、それだけじゃ、全然刺激が足りない。

もっと、思い切り掻きむしりたい。

身体の内側から、滅茶苦茶に掻き回したい。

 

「そういう効果もある、ジェルだったんじゃねーの? コイツ、めっちゃ発情して、犬みてぇ」

「腰振ってるぜ。誰か、チンチン突っ込んでやれよ」

「こんなオカマ野郎としたら、オカマがうつったりして」

ゲラゲラと笑う声が聞こえる。

 

でも、腸の奥が、もどかしくて、疼いている感触は、どんどんと大きくなっていく。

最初は、ほんのかすかな違和感だったのに。

今は、もう、頭の中が、腸壁のしびれのコトで一杯で。

「た……助けて……」

どうにかして欲しい。

このままでは、頭がおかしくなってしまいそう。

苦しくて苦しくて、息をするのも辛い。

息をするたびに、後孔がパクパクと口を開けて、中からジェルをあふれ出している気がする。

「どうする、ほら、お前、突っ込んでやれよ」

「えー……。

 オイ、お前、俺にチンチン突っ込んで欲しいか?

「ひぃ……あ……」

後ろ手に縛られている手が、もどかしい。

縛られていなかったら、自分で後孔を掻きむしってしまっていただろう。

「突っ込んで欲しいんだったら、きちんと、お願いしろよ。

 「オチンチンを、ケツの穴に突っ込んでください」って」

ギャハハハと下品な笑い声が公園に響く。

「いいな、それ。色々言わせて、動画に撮っておこうぜ」

「う……あ……」

チンチンを入れられたいのかどうか分からない。

ただ、現状から逃げ出したい。

熱くて、下腹部の奥が、たまらなく、ウズウズしている。

腹を引き裂いて、掻きむしりたいくらいに。

「う……お…オチンチン……を。ケツの穴に…突っ込んで…ください…」

尻の奥がもどかしくて、もう、我慢できない。

「ひ……あぁ……」

「うわ、すげぇ腰振ってる」

だから、男のペニスの先端が、後孔の入り口に触れると同時に。

自分で腰を動かして、男のペニスを、奥へ奥へと取り込もうと、してしまった。

「あぁ……あぁぁ……はいる……入ってくる……」

実際、ペニスが奥に入ってくると、その熱さに。

一瞬、もどかしさや、ジンジンとしたしびれは無くなっていく。

でも、また、すぐに。

今度は、ペニスを動かさないと。

ジェルで濡れた部分を突いて貰わなくては。

痒くて痺れて。たまらなくなってくる。

「う……うぅ……」

「すげぇ腰振って。そんなにも、気持ちいいのかよ?

「あぁ……だ……だって……」

奥が、痒くてたまらないから…。

それに、小刻みに、ペニスから精液が放出されて、イきつづけているような感じで。

自分で、身体を止められない。

耐えず、絶頂の波が、押し寄せてきている。

「いいな。見ているだけでも、俺も、チンチン勃ってきた」

「ひ……」

また、髪の毛がつかまれて、頬に男性器が擦り当てられる。

ただ、さっきと違うのは、勃起していて、先端からは、先走りの液がにじみ出ていること。

そのせいで、イカ臭いような匂いが、ツンと鼻につく。

「くわえさせてくださいって、お願いしてみろよ。チンチンを舐めさせてくださいって」

ゲラゲラと笑いながら、瞼や鼻、頬にペニスが擦れる。

後孔の快感のせいで、頭が、ショートしてしまっている。

嫌なのか、嫌じゃないのか。恥ずかしいのか、恥ずかしくないのか。

よく分からない。

ただ、後孔をペニスで突き上げられると、その度に、頭の中がまっ白になって。

何も考えがまとめられない。

チンチンを舐める…と想像しただけで。

口の中に、あの、生臭い異物が入ってきて、口腔内を掻き回す、と想像しただけで。

ペニスの先端から、精液が、枯葉の上に、ぼとぼとと溢れた。

唾液も、唇の端から溢れ出してくる。

「あ……な…舐めさせてください……チンチン……」

「じゃあ、ほら。舐めてもいいぜ。チンチン大好きだろう」

「あぁ……好き……大好き……」

意識が、朦朧としていく。

自分が、何を言っているのかも、よく分からない。

 

ただ、男達に従わないと。

何をされるか分からない。

今、ペニスを後孔から引き抜かれたりしてしまっては。

もどかしくて、気が触れてしまいそうだ。

「あぐっ……ぐぅ……」

舌を突きだして、必死で、男のペニスを舐めた。

先端からひっきりなしに出てくる苦い粘液も。

口腔内に擦りつけるように、舌を動かす。

「あ……ひ……」

舐めていると、後孔の動きが、どんどんと速くなっていった。

「ひ……あぁ……」

「う……い……イク」

中学生だから。我慢や、長続きさせるコツなんて、みんな知らない。

ただ、後孔を突き上げて、快感に任せて、腸壁に精液を打ち付ける。

 

「あ……あぁ……もっと……」

でも、それだけでは、まだ、後孔のうずきが、収まりそうにない。

まだまだ、もっと擦って、奥を突いて欲しい。

「じゃあ、次は俺が…」

「あ……あぁ……」

すぐに、別のペニスが、後孔に侵入してくる。

唇で吸っていたペニスも、ブルブルッと震える。

先端のくびれを、舌で舐めすすると。

「あぁ……」

「う……」

顔に、生暖かい精液が、ピシャリと打ち付けられた。

ドロリとした液体が、目にしみる。

「すげぇ、精液まみれじゃん」

「いっぱい、チンチンあちこちに突っ込んで貰って、嬉しいか?

「ひ……」

地面に擦れていた髪の毛を、つかんで引き上げられた。

 

男達の顔が、悪魔みたいに見える。

みんな、ニヤニヤとした笑みを顔に貼り付かせていて。

従わないと、また、蹴られたり、何をされるか分からない。

「は……はい……嬉しい…です……。チンチンがいっぱい…」

「何、コイツ。壊れてんじゃねーの」

みんな、おかしくてしょうがないように、ゲラゲラと笑い合っている。

男が、ポケットから、鏡を取りだして、近づいてきた。

「え……あ……」

「俺も、参加していいだろ。二本差ししてやろうぜ」

「ひ……」

上半身を起こされて、膝立ちにさせられた。

前後を、男に挟まれる。

「あ……あぁ……」

鏡の表面に、後孔が詳しく映っているのが見える。

 

後孔の襞が赤く充血して、ペニスを飲み込んでいる。

そのペニスと襞の隙間に。

鏡を持っている男のペニスが、すり寄せられていっている。

大量のジェルで、グチョグチョに濡れそぼっているけれど。

やはり、なかなか襞を押し広げることが出来ない。

「う……つっ……」

でも、一瞬、息を吐いた瞬間。

後孔の襞が緩むのを待って。

グチュリと、2本目のペニスが、後孔に入っていった。

「ひ……あ……入って……る…」

「あぁ、見えるだろ。俺のチンチンも入ってる所。エグいな…血が出てる」

小さな液晶の中では、後孔が裂けて、鮮血がにじみ出してきている。

今までよりも、ズシリと圧迫感が増した。

腸いっぱいにペニスが入ってきていて。

口にも、ペニスが入ってきている。

自分で、自分を制御できない。

後孔は、蠢くようにして、ペニスを、ただ締めつけることしか出来ないし。

止めたくても、腰が揺れるのを止めることが出来ない。

 

「ひ……チンチンで……い……いっぱい……あぁ……」

身体をゆっさゆっさと揺さぶられる。

「まるで、精液の便器みたいだよな」

誰かが、ボソリと呟いた。

「マジ便器みてぇ。

 便器だったら、小便してやろうか?

「ひ……」

口の中に、入っていた性器がビクビクッと震えて、精液が放出された。

ズルリと引き出される。

同時に。別なペニスが、口に侵入してくる。

でも、それは、柔らかくて、勃起していない。

「ほら、小便飲ませてやるよ。嬉しいだろ」

「うぐ……ぐぅぅ……」

口の中の柔らかいペニスの先端から、生暖かい液体が溢れてくる。

「ぐぅぅ……うぐぅ………」

最初は、飲み込めたけれど。

あまりにも大量で。唇の端からも、尿が溢れて出ていく。

シャアアと音をたてて、口の中に、尿が注ぎ込まれていっている。

舌をピリピリと刺激する。アンモニア臭。

嫌なはずなのに…。

辱めをうけている…と思うと、股間のペニスがかってに屹立して、フルフルと震えている。

「ひ……あぁぁ……」

男が小便をすべて出し終えて、ペニスを放したのと同時に、吐き気がこみ上げてきた。

「っと……吐くなよ」

「う……」

顎をつかんで、口を無理矢理閉じられた。

行き場を失った、きつい酸性の胃液が、焼け付くように喉をまた、下っていく。

「あ……あぁ……も…もう……」

勘弁してほしい…。

他人の小便を飲むだなんて。

自分が、そんなことをしただなんて…。

信じられないし、信じたくもない。

「じゃあ、俺のも飲んで貰おうかな」

「俺も……」

唇に、次々とペニスが押し当てられていく。

でも、胃は、もう、精液と尿で、たぷんたぷんで、飲むことが出来ない。

どうしたって、唇の端から溢れて、顎をつたって、詰め襟の制服の中にまで、ながれていく。

「ひ……あ……」

「小便のんで、チンチン勃ててるぜ。マジ、ヘンタイだよな」

「あ……」

誰かが、自分のペニスを足でグリグリと踏んづけた。

スニーカーの裏のゴツゴツとした感触が、敏感な先端に触れると。

尿道口から、勝手に精液がにじみ出ていく。

「いた……いた…い……」

でも、その痛みさえも、頭の中で、快感に変換されていってしまう。

ジェルのせいだろうか。

身体が止められない。

「あぁ……気持ちいい……」

スニーカーの底の感触が、あまりに直接的で。

後孔にぎゅっと力が入ってしまった。

 

はいっていた2本のペニスを、思い切り締め上げてしまう。チリと、さけていた襞に痛みが走ったけれど。

一気に、2本のペニスが、奥まで突き上げてきた。

「いい……イクッ……」

後孔を犯していた2つのペニスが。同時にブルッと震えた。

 

腸にも、精液が放出されて。

 

体液まみれになっている。

枯葉の上で、腕を縛られた四つん這いで。

散々に男達に犯されまくって。下半身は、精液にまみれて。

顔も、小便と白濁とした粘液が頬や瞼についている。

自分の姿を想像したくない。

 

「じゃあ、次は、俺……」

「あ……あぁ……」

すっかり緩くなってしまっている後孔に。

また、ペニスが、ズルリと入ってきた。

それでも、奥を突かれると、ジンジンと体中に広がる物があって、気持ちいい。

 

頭の中がまっ白だ。

もう、何を考えても。考えなくても、何も変わらない。

ただ、男達に、身体を揺さぶられて、突き上げられるだけで…。

 

全員が、律の身体を堪能したのだろうか…。

 

 

 

気づけば、落ち葉の上に、横たわっていた。

笑い声も、話し声もしない。

誰も居ないみたいだ。

「………」

もう、すべてが終わったのかな…。

そう思ったけれど、視界が、グラグラと揺れて。身体が、上下に揺さぶられている。

 

まだ、誰かに犯されている…というコトが分かった。

 

それに、両手の縛りもほどかれては居ないようで、ジャマな前髪をはらおうと思っても、手が動かない。

 

犯されていても、最初の快感も、痛みも、もうない。

 

ただ、早くコトを終えて欲しい。

 

どうしたって、こんなコトになってしまったのか…。

こんな風に、好き勝手に、身体を男達に犯されて。

 

撮影された動画は、どうなるんだろう。

 

「お前が悪いんだ……」

 

ふと、自分の上に重なってきている身体から、声が聞こえた。

聞き覚えのある声。

ただ、それが、だれの声か。

頭がうまく回らない。

「お前が、俺のコトを好きだ、なんて言うから……」

男は、腰を揺するのを止めない。

ジンジンとしびれている後孔の粘膜を、ペニスが擦っていっている。

 

でも、同時に、頬に、男の目から何かがポツンと落ちた。

涙だ、と認識するまでに数秒かかった。

 

「そんなこと、言ったら駄目だったんだ。

 俺とお前は友達で……」

 

ようやく、清吾だ、ということがわかった。

清吾に、犯されている。

「せ……清吾……」

抱きつきたくて、両手をがむしゃらに引っ張ったけれど。

ビニール紐の戒めは、意外ときつくて、願いはかなわなかった。

 

「友達じゃなくなったら、何だよ…。

 俺は、そんなヘンタイじゃない…」

 

清吾が、自分に言い聞かせるようにボソリと呟いた。

でも、表情は悲しそうで。

痛みに耐えるような顔で、じっとこちらを見ている。

 

「律が悪いんだ…」

 

「せ……清吾……」

清吾に犯されている…という事実に、さっきまで萎えていたペニスが、じわりじわりと硬くなってきてしまう。

 

「お前が悪いんだ。

 友達だったのに、俺たちは……」

 

うめくように呟いて、清吾が、中ではてた。

腸壁に、ピシャリと打ち付けられるような感触がする。

同時に、自分の身体もビクンと震えた。

 

もう、精液は出尽くしてしまっていて、ただ、ペニスが震えるだけで、何も出てこない。

 

身体を離すと、無言で清吾は衣服を整えて、律の後手に縛られていた紐をカッターで切った。

「二度と話しかけてくるなよ。カマ野郎」

ボソと清吾が呟いて、立ち上がった。

 

俺は、その背中をじっと見ていた。

見えなくなっても、しばらく。呆然と見ていることしか出来なかった。

 

 

これが、俺が中学生の時の卒業の思い出だよ。

この後は、清吾と、もう二度と話すことはなかった。

 

この後は、卒業式があっただけで。どうせ高校は別だったしな…。

 

今にして思うと、告白なんかしなければよかった…と思っているよ。

でも、当時の経験があるから、今があるのかな…とも思う。

 

きっと、清吾は、俺よりも、頭はよかったけれど、子供だったんだ。

だから、俺の気持ちを受け止めることが出来なかったんだ。

 

俺も、そのことが分からなかった。

要は、みんな子供だったってことだな。

 

懐かしいな。

聞いてくれてありがとうな。

なんだか、懐かしくなってきたよ。

久しぶりに、実家にでも帰ってみようかな。

 

それじゃあ。

また、な。

 

2012 02 23 UP
更新が遅れ気味で、すみません
今回は、少しだけ手法をかえて、書いてみたいなぁ…とおもって、書いてみました。
ずっと書いていると、マンネリ気味になってしまいますよね。
たまには、毛色の違うモノも、書いてみたいなぁと思います。

小説を書き続けている人って、どうやって、気分転換みたいなコトをしているんでしょうか…。
私も、できたら、「マンネリ」を脱したいなぁ…とおもいます。
いつも、同じようですみません…。
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