STOP

 小鳥やペットはちいさな檻の中にいるからかわいい。
 自分の世界が狭い事にさえ、気付かなければ、幸せな人生が待っている。
 変に、賢くないほうが幸せな時だってある・・・・。

「じゃあ、兄貴をよろしくな」
 ゴルチェのスーツを着こなした男が、かるく片手を上げた。
 薄ぐらい地下室。男はその場に不釣合。
 那崎浅之は地下室の床に這って、その男を凝視した。
「貴也・・・、どうして。
 助けて・・・」
 恐怖のあまり、うまく喋れない。
 貴也の手が伸びて、小刻みに震える浅之の顎を掴んだ。
「大丈夫だよ、兄貴。
 大人しくして、彼等の言う事を聞いてたら、悪いようにはしないから」
 クイと顎で、浅之の回りを取り囲んでいる3人の男を指した。
 下卑た笑いを顔に貼り付かせた男に見下ろされる。
 浅之は、腕を後ろ手に縛られたまま、身体を震わせた。
「嫌だ・・。貴也、助けて・・。
 どうして・・・。お願い、何でも言う事聞くから・・・」
 浅之は必死に懇願した。

 今朝、目が覚めたらこうなっていた。
 貴也とも、これといった喧嘩をした覚えもない・・。
 父の亡き後、二人で会社を引き継いで、うまくやっていたと思っていた。
 大手金融会社の令嬢との結婚もほぼ、決まっていた。

 貴也は、それが気にくわなかったんだろうか・・?
 「貴也・・・、麗華さんとの縁談なら、お前に譲ってもいいから・・」
 しかし、浅之の言葉を無視して、貴也は立ち上がった。
「じゃあ、俺は行くから。
 お前ら、あの試薬品、ちゃんと使えよ。
 頼んでた事は分かってるよな」
 貴也の言葉に、3人が頷く。
 浅之は身体を震わせて、貴也を見た。
 視線が合わない。
 貴也はスタスタと外界への階段を上る。
「貴也・・・」
 ドオンッと言う音と共に、地下室が完全に外界から切り離される。
 浅之はグッと息を詰めた。
「さて、じゃあ仕事にかかるか」
 ゆっくりと、男達が動いた。
「や・・・・、やめ・・・・」
 浅之は震える声で呟いた。
 ガクガクと身体が震える。
 後ろ手に縛られた手が悲鳴を上げている。
 貴也はコイツ達に何を頼んだのか・・・。
 そんなに、弟の恨みを買っていたのか・・。
 思い当たるフシがない・・・。
「さて、お兄ちゃん、始めますか?」
「やっ・・・」
 3人のうち、髭面の男の声が降って来た。
 同時に、長身と金髪の男が乱暴に浅之のズボンとパンツを引き抜く。
 スゥェットのズボンは簡単に足から離れた。
「や・・・、何・・・」
 むき出しの下肢に羞恥心が沸き起こる。長身の男が、浅之の一括りにされた腕を
掴んで、仰向けにする。
 同時に、どうしたって、隠しようのない秘部が露になる。
「コイツ、使わなきゃなんねーから、しっかり固定しとけよ」
 髭面の男は、掌でラベルのないチューブをもてあそんだ。
「おうよ」
 二人の声と同時に、足を掴まれる。
「ヒッ!!」
 軽い浮遊感と共に、グイっと身体が持ち上がった。
「やっ!!」
 でんぐり返りの途中のような格好で、足を掴んで固定される。
「やっ・・・・、やめて・・・」
 尻だけが、高く持ち上げられた格好に、羞恥心が刺激される。
 不安定な恐怖心から、涙がツーと頬を伝った。
「ヒッ・・・いた・・」
 無理な体制に、身体と手がギシギシと痛む。
「ちゃんと固定しとけよ」
 リーダー格らしい髭面の男の声に、残った二人がニヤニヤと笑いながら浅之の双丘を
左右から掴んで、割り広げた。
「やっ・・・、やめろ・・・」
 未開の地に空気が触れる感覚に、トリハダが立つ。
「すげぇ・・、見てみろよ」
 二人が、そこを覗き込んで呟く。
 浅之の抗議をものともしない冷静な言葉。
 羞恥に身体が震えて、全身が朱に染まった。
「ははっ、もっとすごくなるんだぜ」
 髭面の言葉に二人がゴクリと喉を動かした。
 浅之の開かれた下肢の間に、髭面の男が身体を割り込ませた。
 ほとんど、垂直な背中を首で支えているため、男の目の前に秘部がさらされる。
「さて、お兄ちゃん。
 せっかくだから、弟のくれたプレゼント、しっかり見ときな」
 男がラベルのないチューブから、青いジェルをたっぷりと指に絞り出した。
 ジェルに滑って、光る指が視界に写る。
「ひぃっ!」
 ぬめっとした感触と共に、アナルに男の指が触れる。
 冷たい刺激が背中を走る。
 男の指は円を描いて、肉の輪にそって侵入してきた。
「やぁぁっ・・・・」
 触れたことのない地への侵入に、身体が震える。
 耐え難いほどの異物感に身体を支配されそうだ。
 ジェルの助けをかりて、指が、じわりじわりと奥へと進んでくる。
「ひぃぃっ・・・」
「どうだよ。ここにいれられる感じは?}
 髭面の男が尻頬に掛けている手に力を込めた。
 浅之の指を突き立てられた、アヌスを眺め込む。
「う・・・う・・・」
 異様な感覚が、身体の下から突き上げてくる。
「う・・・う・・・」
 感覚に支配されて、声もでない。
「オラッ、ちゃんと答えろよ」
 金髪の男も、足を支えていた手をはずして、ジェルを指に塗ったくった。
 足をジタバタさせても、尻を上に突き出したこの状態では、浅之にはどうすることも出
来ない。
 下から沸き上がる感覚が襲い掛かって来て、頭も回らない。
「やぁぁっ・・・」
 金髪の男もツプンと言う音とともに指を滑り込ませて来た。
 2本の指が、逆方向に動く。
「ひぃっ・・・」
 気持ち悪さに、躯が硬直する。
 下肢の方からする、グチュグチュという卑猥な音が、とても絶えられそうもない。
「どんな感じだよ?」
 2本の指が、左右に穴を開いていく。
「やっ!!いたっ・・いたぃぃぃっ!!」
 メリメリと限界まで開いていく。
「どうだよ。初めてココを使う感覚は?気持ちイイか?」
「やだっ・・・。変・・・」
 浅之の答えと同時に、指が倍になって押し込まれた。
 一気に、脳まで衝撃が走る。
 限界までアナルがこじ開けられているのが分かる。
「あああっ・・・」
 躯に、穴が空いてしまったように、躯が硬直する。
「なんだよ。せっかく俺らがイジってやってるんだぜ。
 もっとよろこべよ、兄ちゃん」
 金髪が笑いながら叫んだ。
「刺激がたりないんじやないのか?」
 長髪のからかうような声と共に、体内の指が、激しくザワつき始める。
 ランダムに体内の敏感な内臓を擦られる感覚が、躯を走り抜ける。
「ひっ・・ひぃっ・・いたっ・・・」
 ピッと言う音がして、太股を生暖かい感触が伝わる。
 鋭い痛みが、下肢を走る。
「どうだよ。まだ足りないか?」
「やぁっ!!十分っ!!やめろっ!!」
 躯をずらして、指から逃れたいが、かなわない。
「おい、こいつに言葉の使い方を教えろよ。まだ、どっちが上がわかってないみたいだ
ぜ」
 髭面の男の言葉に、二人がゲラゲラと笑い出す。
「そうだよなぁ、兄ちゃん。こんな、知らない奴等にイジられて、固くしてたら世話ない
よな」
「やめてほしかったら、ちゃんと「止めて下さい」って言えよ」
 長身の男が、浅之の性器を弄びながら浅之の顎を掴んだ。
「ひっ・・・。やっ、止めて下さい・・」
 涙目になりながら、必死で言葉を綴った。
 とたんに、3人の笑い声が地下室に響く。
「ははっ、あまいねぇ。やめるわけないだろ」
 笑いながら、金髪と髭面が同時に、浅之のむ体内から指を抜いた。
「ひっ・・・!!」
 ジュン、という音とともに、限界まで開かれていた穴がしぼむ。
「フン、汚い穴なんか、いつまでもいじってられっかよ」
 男が、浅之の躯から手を放して、浮いた下半身を蹴った。
 手が後ろ手に縛られているため、尻だけが浮いた形の四つん這いになる。
「やっ・・・」
 羞恥に顔を床に擦り付けた。
 いくらなんでも、こんな格好は嫌だ。誰かに、固定されてるわけでもないのに。
「ほら、ちゃんと自分で開いとけよ。せっかく俺等がならしてやってたんだから」
 金髪に、縛られた手を、入り口に導かれた。
「や・・・、やだ・・・」
「それとも、閉じられなくなる器具でも使ってやろーか?」
 男の笑い混じりの声に、慌てて自分の尻頬を左右に割り開く。
 ジェルが溶けて落ちてくる感覚のおぞましさに身体が震えた。
「ひっ・・・」
 指が内壁に触れた瞬間、身体がビクリッと跳ねた。
 指を含んでいた部分が痙攣して、ヒクつきだす。
「なっ・・・、なにっ!」
「あっ、やっと薬が効いてきたぜ」
 長身が嬉しそうに言った声が耳に響く。
 身体のその部分たけが、別の生き物のように、収縮を繰り返す。
 はげしくヒクつくのが自分でも分かってしまう。
「やっ・・・みるなっ!!」
 慌てて隠そうとすると、髭面の男に手を蹴られた。
「ぐぅっ・・・」
「生意気なことすんじゃねぇ。
 ヒクついてんのがよく見えるぜ。いやらしい奴だな。
 もっとよく見せろよ」
 男の声に、左右に割り開く手に力を込める。
 力では、到底この3人に適わない。
 抵抗できないなら、従うしかないのだ。
「うわっ、中がうねってる。すげぇ」
 金髪が覗き込んで、指を一本、ツプッと言う音と共に入れる。
「あっ・・あっ・・・」
 甘い声が漏れた。中が充実して、指を味わおうと貪欲にうねる。
「ふぁっ・・あっ・・・」
 男が軽く指を動かすと、身体がくねって、欲望の先端から先走りの液を漏らす。
 満足感に閉じる事を忘れた口から、唾液が漏れる。
 浅之はショートしてしまったかのような身体に慌てた。腰の揺れど止まらず、指をもっ

飲み込もうと尻を押し付けてしまう。
 意志と身体がバラバラになる。
「やぁっ・・・なんで・・・」
「やっぱ、この薬、すげぇな。
 ホラ、どうして欲しい? 尻振ってるだけじゃあわかんねぇぜ」
 金髪の男が、浅之の髪を鷲掴みにした。
 痛いはずが、心地よく感じてしまう。
 とにかく、躯の、蠢く部分をどうにかしないと、気が狂ってしまいそうだ。
 ひどく熱を持ったようなシビれる感覚と、掻痒感が交互に襲ってくる。
「あっ・・・・、からたが・・・」
「躯がどうしたんだよ」
 金髪の男が体内の指をグイッと曲げる。
「ヒッ!!躯が・・、どうにか・・なってしまう・・・」
「収めてやろうか?」
 頭上から、甘い誘惑が声かける。
「なんとかしてっ!!」
 浅之の声と共に、痺れていた箇所に熱い塊が押し付けられる。
「ヒッ!!」
 金髪の男の肉塊がグチュリと音をたてて入り込んで来た。
「あっ・・・うっ・・」
 充足感に声が漏れる。男が激しく腰を打ち付けると、飛び散っていく掻痒感とともに、
意識までもが飛んでいきそうな快感に襲われる。
「ほら、グチュグチュ言ってる。すっげーうまさうにヒクついてるぜ」
「やあっ・・・いわないで・・・」

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