ギリギリにまで広がった粘膜が、打ち付けられる度に捲れ上がる。
「ああっ・・・ひっ・・」
 座位の形で抱え込まれた。
「ぐぅっ・・・」
 体重がかかって、より深くまで貫かれる感覚に躯が震える。
 垂れ流した唾液でスエットはベトベトだ。
 向いに長髪の男が立った。
「おい、まだいけるか?」
「多少、強引にでも入れちまえよ」
 金髪の男が軽く促す。
「ひっ!!」
 粘膜に強引に指が侵入してくる。
「やあっ・・まだ入って・・」
 金髪の男がおかまいなしにグイっと粘膜を捲った。
「この隙間から強引に入れちまえよ」
 長髪の男が密着してくる。
「ヒッ・・・」
 グチュリという音と共に圧迫感が増す。限界まで躯が開かれる。
 躯全体が息苦しい。相反する快感が脊髄を走る。
「いきなり2本刺しだぜ」
 クククっと金髪が背中で笑う。
「やっ・・・壊れる・・・」
「何言ってんだよ。旨そうにくわえこんでるぜ」
 腰を上下に動かす。内部で、ドクドクと脈打った二つの肉塊が擦れ合う。
「ホラ、自分で腰振ってるじゃないか」
「うねってるじゃん」
 男の声に羞恥心が沸き上がる。
 そんなわけない、と思いながらも勝手にからだが動いてしまう。
「はっ・・はっ・・」
 どんどん高まっていく。
「 グッ・・」
 ドクンッという衝撃と共に、体内に二人同時に精液が放たれた。
 奥深くに打ち付けられる感覚に、浅之も吐精感が高まる。
「やぁっ、いたっ!!」
 体内からズルリと萎えた肉塊を引きずり出した男に、根元で輪を作って塞き止められた。
「弟さんから、イカすなって命令なんでね。
 コレ、つけとくよ」
 黒いリングがはめられる。
「やぁっ・・・・うっ・・・」
 欲望が躯中を駆け巡る。
 2本もくわえこんでいた穴が空になって、再びうねり始めた。
「うっ・・・、んっ・・・」
 躯の欲求に負けて、四つん這いになって、指で再びアナルを広げる。
 3人の男の視線が突き刺さる。
 ドロリとした、二人分の精液が、腿を伝った。
「おい、もったいないだろ。ちゃんと締めとけよ」
 髭面の男の声に、必死で締めようとするが、ひくつく度に、ゴプゴプと溢れ出す。
「ホラ、じやあこれ、入れてやろうか?」
 男がチューブを取り出した。
「やっ!!それはっ・・・・」
 恐ろしい程効果を発揮するジェル。
 これ以上入れられたら、おかしくなってしまう。
 恐怖に躯が震えた。
「大人しくしろって」
 二人が再び足を開いた形で押さえ込んで、アナルをぐいっと広げた。
「やだっ・・・・なかしくなるっ・・死ぬッ・・」
 必死であがらっても、ビクリともしない。
「ひぃっ!」
 冷たいものが触れる感覚がして、チューブの口がアナルに埋まった。
「やめて・・・・お願いします。なんでも・・・、いうこときくから・・・」
 恐怖に躯がガタガタ震える。
「お気の毒・・。弟さんをうらむんだね」
 体内に冷たいものがジワジワと入ってくる。
 ググッと断続的に注ぎ込まれる。
「ヒッ・・ヒィッ・・」
 呻いても、ジワリジワリと終りが無いように続く。
 ドロリとおくまで流れていくのが分かる。
「やあっ・・・・、もぅっ・・・」
「どんな感じがする?」
「ダメッ・・・苦しいっ・・・」
 男達の笑い声が聞こえる。
 それでも、ジェルは侵入しつづける。
「うっ・・・・うっ・・・」
 最初の方に入ったジェルは溶けて効果を発揮し始めている。
ヒクヒクと物欲しげに、チューブを締め付ける。
「さて、全部入ったぞ」
 男が、チューブをアナルから抜いた。
 ゴプリッとジェルが溢れ出す。
「おっと、締めとけよ」
 力をこめても、収縮を繰り返すだけ。
 ジワジワと、躯の中心に穴が空いてしまったかのような空虚な感じが広がる。
「あっ・・・ひっ」
「どうした?どんな感じだ?」
「ダメッだっ・・・。止めてくれッ」
 アナルが激しくうねって我慢できない。
 とにかく、収縮を止めないとどうにかなってしまいそうだ。
「じゃあ、コレ入れようぜ」
 金髪の男が地下室のトイレからトイレットペーパーの芯を持って来た。
「すげぇ。簡単に入る」
「あっ・・・はぁっ・・」
 掻痒感が収まる。内側が満たされる。
「どうだ?気持ち良さそうだな・・・」
「ちっ・・・ちがっ・・・」
 男達が一斉に笑う。
「ホラ、尻あげろよ」
 躯が勝手に従う。どんどんと暴走していく。
 男達が、ダンボールの芯が刺さった穴を覗き込んだ。
「うわっ、すげぇ赤い・・・。
 グチュグチュ言ってるぜ」
「うねってやがる」
 青いジェルを吸収して、ヌラヌラと光る内壁を覗き込まれる。
 浅之は躯を震わせた。
 収縮する度に、注ぎ込まれた精液とジェルが混ざって、グチャリと音を立てる。
「あっ、それ注いでやろうぜ」
 男達が声を立てて面白そうに騒いだ。
 何か、見えない浅之は身をよじった。
「すげぇことになるんじゃないか?」
 長髪が笑いながら、芯を半分程引き上げる。
「あっ!!やぁっ!」
 今、掻痒感を抑えているものが無くなってしまったら、苦しくて、気が狂ってしまう。
 尻を上げて、アナルを締めて、芯を追う。
「半分引き上げただけだよ。そのほうがアンタもたのしめるから」
 男は笑って、芯に何があてた。
「ひぃぃっ!!」
 浅之の叫び声がこだました。
 ジンジンと、アナルから発火していく。
 脳をも焦がしてしまいそうな熱さに浅之の躯が崩れかけた。
「どうだい?ウィスキーはおいしいか?」
 芯のラインまで入れて、長髪の男は浅之の躯を支えた。
「あぅぅ・・、燃えるぅ・・死んじゃう・・・・」
 浅之は躯を震わせて悶える。
 男達はゲラゲラと笑った。
「気持ちいいだろう?」
 粘膜から吸収される酒に、酩酊感が脳を包み込む。
「ああっ・・・、イイっよぉ・・・」
 四つん這いで、尻を高く掲げた姿で見悶える。
「ひぐっ!!」
 髭面の男が、半分程出ていた芯を蹴り入れた。
 浅之の戒められた性器が、反応して震える。
「ホラ、満足だろう」
「ああっ・・・・」
 浅之は陶酔しきって、欲望の証しをポタリポタリと落とした。
「ずいぶんと躾けられた様だな」
 浅之の躯に一筋の光りが当たった。
 出入り口の方から低い、男の声が聞こえる。
「貴也、見ろよ。充分だろう?」
 金髪の男が貴也に向き直った。
「ああ、ありがとう。立派だよ」
「だろ。俺等も楽しませてもらってラッキーだよ。
 この、芯抜いてみろよ。面白いぜ」
 金髪は浅之に突き刺さっている芯を指差した。
 近くまで寄って来た貴也がスッ、と芯を抜いた。
「ヒッ!!」
 途端に、広がっていたアナルがはげしく収縮をはじめて、掻痒感が脊髄を直撃する。
「やぁっ!!抜かないでェッ!!」
 浅之が身悶えさせて首をねじた。
「ひっ・・・入れて・・。おかしくなるっ・・・」
 アルコールと薬のせいで、瞳は肉欲に溺れている。
「十分だ。感謝するよ」
 貴也は髭面の男に笑った。
「どういたしましてだよ。また、よろしくな」
 男達は貴也と2・3言かわすと、地下室を後にした。
 貴也は浅之に向き直った。
「はぁっ・・・、なんとか、してっ・・・燃えるっ・・・」
 浅之は貴也を見て、身を捩らせた。
 貴也は喉の奥で笑った。
「かわいいよ。浅之・・。
 ずっと、こうしたかったんだ」
 貴也は、自信を取り出すと、浅之を膝の上に抱え上げて、浅之の中に侵入した。
 浅之が満足気に息を吐く。
「あぁぁぁっ・・」
 貴也は、浅之の髪を撫でた。
「これからは、ずっと俺のことだけ考えてよ。
 そして、俺のためだけに生きて・・
 結婚なんて、考えられないようにしてあげる・・・」
「ヒッ・・・!!」
 突然、律動を開始され、浅之は叫び声を上げた。
「やぁっ!!」
 貴也が、リングをはずす。ずっと塞き止められていたものが、とたんに吹き出した。
「ヒッ・・・ヒグッ・・・」
 浅之は、脱力して、貴也の肩口に倒れこんだ。
「浅之・・、カワイイよ。かわいい・・・」
 貴也は、浅之の髪を、ただ撫でた。

1999
 

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