水泳部

誰かの声が聞こえた。

 

コンパスを広げるって……。

今でも、ギチギチにいっぱいで苦しいのに。

このうえ、中に入っているコンパスを広げられたりしたら……。

「な……あ……」

「じゃあ、広げてみるぜ……ほら……」

声がして。

「ひぃ……ひぃぃぃ………」

後孔が、内側から、グイと押しひろげられた。

「あぅ……うぅぅぅ……」

苦しい。

間違いなく、腸が張り裂けてしまう。

「うわ。見てみろよ。コンパスを広げると、ケツの穴の中がよく見える…」

「えぐ……。腸の赤い粘膜が見えてるじゃん」

声に、勝手に頭の中で、自分の下半身の様子が浮かんでくる。

 

コンパスで、後孔の入り口が広げられて、赤い粘膜をさらけ出している。

ワックスで濡れて。

中の圧迫感で、ドクドクと脈打っている腸の赤い粘膜を。みんながのぞき込んでいる。

 

恥ずかしい…。

それ以上に、どうして、こんなコトになってしまっているのか。

 

苦しくて、頭の中で、考えがうまくまとまらない。

とにかく、この苦痛から、逃れたい。

「い……いた……」

「もっと広がるかな……

 あぁ、どんどんと広がっていくな、すげぇ…」

「ケツの穴の中って、こんなんなんだ……。すげぇな……」

「さっき入れたペンが見えるぜ。濡れて、光ってる」

声を、聞きたくない。

聞くと、頭の中に、勝手に様子が浮かんでくるから。

本当に、もう限界。

「ひ……いた……いたぁぁぁ……」

「あ……」

声を上げて、背をのけぞらせると同時に、プツッという感触がして。

太腿に、生暖かい感触がながれていった。

「あ……裂けちまったな……」

「あぁーあ。いたそ……。血が出てる…」

後孔が、広げられすぎて、裂けてしまったのだ。

 

痛い。頭の先っぽまで、電流が走るみたいに、痛みが走っていく。

「女みたいだよな。血なんか出して」

「ホントだ。女みてぇ。じゃあ、これは、でっかいクリトリスか」

 

:ゲラゲラと笑う男達の声が聞こえて。

「ひぃっ……」

不意に、縮み上がっていたペニスが、ぎゅっと握り込まれた。

「い……いた……」

後孔とペニス、両方が痛い。

涙が止まらない。

 

とにかく、解放されたい。

逃げ出したい。

どうして、こんなにもてあそばれてしまうのか。

一体、何が愉しいのか……。

「あ……う……」

「先輩、駄目ですよ。そんなに乱暴に握ったら…」

頭の方から、海老原の声が聞こえてきた。

「あ……」

涙でにじんだ視界に、海老原の顔が入ってくる。

「チンチンはね…こうして。優しく弄ってやらないと」

「ひ……」

海老原の手が伸びてきて、性器を掴まれた。

大きな指が、双球ごと、やんわりとペニスを揉みしだいていく。

「あ……や……やめ……」

後孔は痛くて、ジンジンしているのに。

ペニスを、そんな風に優しく弄られると。

痛いだけじゃない感覚が、ジワリジワリと迫り上がってきてしまう。

 

こんな、ケツの穴をもてあそばれて。

信じたくないけれど、どうしようもない快感が。ペニスから、這い上がってくる。

「ひ……あ……」

下腹部が、ジンジンと熱い。

「ほら、チンチンが勃ってきたでしょう…」

「本当だ。ケツの中に、あんなの入れていても、チンチンって、勃つもんなんだな……」

「ケツから、血、流してるのに…」

ドッと部屋のメンバーが一気に笑っている。

 

恥ずかしくて。太腿を擦り合わせようとするけれど。

足の間に、何人もが割って入っているせいで、足を閉じることが出来ない。

「あぁ、腸の中も、ビクビク痙攣してる。ほら」

「コンパスにまとわりついているな」

下半身の感覚に、全身が支配されて、おかしくなってしまいそうだ。

「あ………あ……」

海老原のペニスをしごく指の動きが、どんどんと速くなっていく。

笑われるから、勃てたくないのに。

勝手に、性器がたちあがっていってしまって……。

「あ……ひ……」

頭の中が、断続的に白くはじける。

そんな風にペニスを弄られると。

イッてしまいそう……。

「あ……もう……」

絶頂が近い……。

腰が勝手に震える。

「あぁ、勝手にイッたりしたら、駄目だよ…。まだまだ、これからなんだから」

海老原が、完全に勃ちあがった性器をぎゅっとにぎって。

ペンケースから、輪ゴムを取りだした。

「え……あ……」

それで、ぎゅっと勃っているペニスの根本を押さえて。

「な……」

輪ゴムで、ペニスの根本を、縛り上げた。

屹立して、赤黒く変色しているペニスの根本に輪ゴムが食い込んできている。

「うわっ……いたそ……」

部屋の誰かが、ボソッと呟いた。

たしかに。もう、今に、イキそう…とおもっていた性器の根本が縛り上げられて。

行き場のなくなった絶頂感が、下腹部をグルグルと回っている。

気分が悪いし、痛いし。

頭の中が、グラグラしている。

「先輩も…。みていると、興奮するでしょう」

海老原が、部長の方を仰ぎ見て、ニタリと笑みを浮かべた。

「そうだな……。

 ケツの穴の中が赤くて。ギチギチに締めつけてきていて…」

「どうです? 入れてみませんか?

何を?

と思っている間に、部長の、興奮したような赤い顔が見えた。

なんとなく、気持ち悪い…。

「う……」

視線をそらすと、他の部員達も、みんな、一様に顔を赤くしている。

そうして、ジャージの股間部分が、張りつめるほどに大きく膨らんでいて…。

「ひ……」

怖い…。

「俺も、なんか、興奮してきたな……」

「あぁ。俺も……」

あちこちから声があがって、みんなが、一斉にジャージのズボンを下ろした。

「ひ……」

眼前に、きつりつしたペニスがたくさん、突きつけられる。

 

今まで、人の、ペニスなんてじっくりとみたことがない。

しかも、こんな勃ちあがっているもの…。

 

「じゃあ、まずは、部長から入れて見てくださいよ」

「ひ……あ……」

グチュ…と音がして、後孔の圧迫感が、一瞬マシになった。

ゴトリと音がして、コンパスが、顔の横に落とされる。

 

「ひ……」

ワックスと、聖の粘液で濡れそぼっていて。

テラテラと光っていて、気持ち悪い。

「う……」

あんなモノが、さっきまで、後孔に入っていたんだ…と思うと。

吐き気がしてくる。

背筋がゾゾッとして…。

「ひ……あ……」

でも、そんな感触に浸っている間もなく。

今度は、後孔の窄まりに、熱い感触が触れてきた。

「あ……な……」

首をすくめて、下半身の方に視線をやると。

部長が、ペニスを、聖の尻の割れ目の奥に押し当てている。

「や……やめ……」

赤黒く屹立しているペニスが。後孔に押し当てられている。

 

あんな太いモノ、入るわけがない。

 

怖い…。

コンパスを入れられたときだって、痛くて、身体が引きちぎれそうでたまらなかったのに…。

「部長、ゆっくり…。そう…。腰を進めて…」

「ひ……ひ……」

後孔の圧迫感が、ジワリジワリと増してくる。

海老原が、部長のペニスが、じわじわと入ってきている後孔部分をのぞき込むようにして、アドバイスを呟いている。

 

なんで、そんなことを言うのか…。

こんなにも、痛くて、苦しくて、たまらないのに…。

「ぁう……うぅぅ……入る……入ってくる……」

逃げたい。押し込まれてくるペニスから、逃げ出したいのに…。

両手を縛られて、部員達に身体を押さえつけられていて、逃げ場がない。

 

「すげぇ。ケツの穴がひろがって、チンチンを飲み込んでいってる…」

「うわ……えぐ……。あんな、広がるモンなんだな……」

部員達が、おかしそうに聖の下半身をのぞき込んで、勝手に笑っている。

 

みないでくれ、とか、言いたいのに。言おうと思っても、口がパクパクと無駄に動くだけで、声が出ない。

出ても、無駄なうめき声だけで…。

「たまんねぇ…。俺も……」

「ひ……」

誰かが、剥き出しにしているペニスを、顔に擦りつけてきた。

性器独特の、生臭い匂いが、鼻をつく。

「あぁ……俺も。俺は、口に入れようかな…」

「ひ……」

髪の毛が掴まれて、首が反らされて、鼻をつままれた…。空気を求めて、勝手に口が開く。

そこに、強引に、ペニスがねじ込まれてくる。

 

「あぐ……ぐぅぅ……」

苦しい…。

喉の奥まで、硬くなっているペニスが突いてくる。

「うぅぅ……」

同時に、後孔も、限界まで、部長のペニスが侵入してきた。

口も、後孔も、ぎっちりとペニスでふさがれている。

それに、身体の他の部分にも、あちこちからペニスが擦りつけられていて。

「う……うぅぅ……」

「あ……う……。こんなんみてると……」

誰かの声がして、ビシャッと熱い感触が、腹の上に広がった。

「うわ……イッちまった……すげぇから……」

「う……」

腹の上に、精液が放出されているのだ……。

見えないけれど、生暖かくて、ドロリとした感触が。腹の上をながれていく。

「あぁ……ケツの穴が…。すげぇ、締めつけてくる……」

部長のうっとりとしたような声が聞こえて、乱暴に、腰が動かされ始めた。

「ひ……うぐ……う……」

後孔が引きずり出されては、奥まで突き上げてくる。

しかも、口の中のペニスも、髪の毛を掴んで、激しく喉奥を突いてくる。

両方から同時に突き上げられると、苦しくて。

勝手に涙が溢れてくるし、頭が朦朧としてくる。

「ひ……うぅぅ……」

「あぁ……イクッ…」

声がして、口の中に生臭くて、苦い。

粘液が放出された。

「あぐ……う……」

吐き出したい。

口の中に、腐廃物を押し込まれているみたいに、苦くて、臭くて。たまらない。

「じゃあ、次は、俺が……」

それなのに、吐き出す間もなく、今度は、別のペニスが、口の中に侵入してくる。

「あぐ……」

辛すぎて、身体がバラバラに壊れていってしまいそう…。

「あぁ……すげぇ……」

「うぐ……」

部長の腰が激しく動いて。

腸壁の奥にも、熱い感触が広がっていった。

「あ……ひ……」

身体全体が燃えているようで。

内側から熱くて、我慢が出来ない。

「ひぃ……いぃぃぃ……」

腸が引きずり出されるような感触とともに、ズルリと部長のペニスが後孔から抜け落ちた。

「どうだよ…? 口もケツの穴も、チンチンでふさがれて、気持ちいいだろう?

海老原が、にっこりと笑って、顔をのぞき込んできた。

「な……なんで……こんな……」

こんなコトをするのか分からない。

一体、自分が何をしたって言うんだろう…。

「俺は、長月のためを思って、してやっているんだぜ。

 みんなが、長月なんて、部には必要ないって言うから。

 長月が、どんなに役に立つか、証明してやろうと思って」

海老原の言葉が、頭の中を上滑りしていって、よく分からない…。

「お……俺のコトがそんなに…嫌いなのか…?

ずっと、友達だと思っていたのに…。

肩を壊すまでは、あんなに仲がよかったのに…。

「嫌いなわけないだろう…。大好きだよ…」

海老原が、舌でペロリと唇を噛み舐めて、酷薄な笑みを浮かべた。

「じゃあ、次は、俺が入れてやるよ…。嬉しいだろう…」

「い……いや……ひ……」

部長が退いた足の間に、海老原の身体がズイと入ってくる。

もう、これ以上なんて、絶対に無理だ……。

それなのに…。

「ひ……ひぃ……」

「ほら、「チンチンを入れてください」って言ってみろよ。そうじゃないと、さっきのコンパスを入れて、腸の中を突き破ってやろうか?

恐ろしい言葉に、頭の中で想像してしまって…。

「う………」

背筋が震える。

「い……いや……」

「だったら、「汚いケツの穴に、チンチンを入れてください」って言ってみろよ」

他の部員達も、ニヤニヤとして、見下ろしている。

従わないと、何をされるか分からない。

本当に、コンパスで、腸を引き裂かれてしまうかも……。

「い……お……俺の……汚い……ケツの穴に…。

 ち……チンチンを…入れて…ください……」

ガタガタと身体が震えているせいで、うまく言葉が続かない。

「あぁ、じゃあ、ご要望通り、入れてやるよ…」

「ひ……」

ズチュ…と音がして。

後孔が、ペニスで押し広げられていく。

じわりじわりと侵入してくる性器に、後孔が無理矢理広げられていて。

苦しい。

「あぐ……」

「すげぇな…。俺も入れたいな…」

誰かの声が、ぼそっと聞こえた。

「あぁ、じゃあ、先輩も、一緒に入れてみますか?

「え? は……入るのか?

先輩と海老原が、聖の下半身で話している。

 

一緒に入れるだなんて…。絶対に無理。

だって、海老原の性器が入っているだけでも、こんなに苦しいのに……。

どうやって、これ以上、入れるだなんて…。

「ひ……」

グイと、身体が持ち上げられた。

唇から、ズルリとペニスがこぼれる。

「あ……う……」

両足を抱えられて、ウンコ座りで足を膝裏から支えられているような状態になった。

「あ……奥……奥まで……」

さっきよりも、更に奥まで海老原の性器が入ってきている気がする。

「く……苦しい……」

後から、海老原にだっこされているような姿勢だから。

顔が見えなくて、よく分からない。

「じゃあ……入れてみようか…」

「ひ……」

先輩の1人が、開かれた足の間に、正面から入ってきた。

「む……むり……」

海老原のペニスが入ったままの後孔に、強引にペニスを押しつけてくる。

「ひ……いた……」

「あぁ、ほら、俺のチンチンも舐めてくれよ」

「うぐ……」

唇に、再び、ペニスが押し当てられて、口腔の中に侵入してくる。

 

苦しいし。股間は引きつけるように痛いし。

「う……うぅぅぅぅ……」

ビシッとした痛みが身体を走って。

後孔の圧迫感がズクリと増した。

「うわ……マジではいったな…」

「でしょう…。先輩のチンチンが、ドクドクいってるの、感じますよ…」

海老原と先輩が、聖の身体越しに会話している。

後孔に、先輩のと、海老原のペニスが入って居るんだ…。

どんなに、ケツの穴が広がって居るんだろう。

想像するだけでも、怖い。

きっと、襞がギチギチに広がって、

そして、裂けて、血を流している。痛すぎて、もう、頭の中がよく分からない。

 

「うぐ……うぅぅぅ……」

口の中のペニスが、ビクビクッと痙攣した。

同時に、喉奥に、熱い粘液が打ち付けられる。

吐き気も迫り上がってくるけれど。

「うぐ……うぅぅぅ……」

ペニスが口に入ったままで、吐くこともできない。

ただ、我慢して、嚥下するしかない。

 

ケツの穴からも、口からも精液が注ぎ込まれていて。

身体が、精液でいっぱいになっているみたいだ。

「うぅぅ……く……くるし……」

ズルリ…と軟化したペニスが唇から引きずり出されると同時に、言葉が勝手に漏れた。

「苦しいだけじゃないだろ。

ほら、お前のチンチンも勃ってる」

「ひ……」

海老原の手が、後から回されてきて、屹立しているペニスを掴んだ。

「あ……や……触る…な……」

激しく擦られると、勝手にペニスが硬くなっていってしまう。

「なんだよ、生意気だな、「触るな」だなんて。

 じゃあ、イケないように、塞いでやろうか?

「え……」

海老原が、床に落ちていたペンケースから、鉛筆を取りだした。

少し姿勢を変えるだけでも、後孔の中のペニスが、不意にズクリと奥をついて、気持ち悪い。

「な……」

「ほら、こうして……」

細い鉛筆に、ワックスをたっぷりと絞り出している。

何をするつもりなんだう…。

「な……」

「ここに入れてやるよ」

ペニスが掴まれて、その先端、尿道口に、鉛筆の先っぽがおしつけられた。

 

ひんやりと冷たい感触が、ペニスの先端に触れる。

「え……あ……」

尿道口は小さいから。

そんな大きな鉛筆なんて、入るわけがない。

それなのに……。

「ひ……」

海老原が、後からペニス握りこんで、そのまま、グイと鉛筆を持つ指に、力を込めた。

「い……ひ……」

目の前が、白くはじける。

ペニスが2つに引き裂かれるような感覚がして。

鉛筆の先っぽが、尿道口に入ってきている。

「あ……あ……入る……入ってきてる……」

みているだけでも、恐ろしい。

あんなに小さかった尿道口が、鉛筆の大きさまで広がって…。

「あ……あ……やめ……」

「ほら、入っていく…。気持ちいいだろ?

「すげぇな……チンチンに鉛筆なんて入るんだな…」

「えぐ……いたそ……」

部員達も、のぞき込んでは、口々に呟いている。

「あ……あ……」

でも、尿道口を鉛筆が押し込まれていく感触かたままらない。

尿が出ていく感触とは違って…。初めて味わうような、たまらない感触。

勝手に、腰がピクピクと痙攣してしまう。

「ほら、こんなに入った…」

「う……うぅ……」

鉛筆が、半分以上、ペニスの中に入っている。

ペニスに芯が出来て居るみたいで、強引に勃たされていて…。

苦しい。

「ひ……あ……」

「たまらないな……。俺、もう……イきそう……」

後孔に入れている先輩の腰が、はげしく動き出した。

「ひ……あぁ……」

後孔の中で、海老原のペニスと擦れて、内膜が熱い。

「あぁぁ……うぅ……」

海老原も、激しく腰を動かし始めている。

 

身体がグチャグチャに掻き回されて…。

辛いし、苦しいのに……。

「あ……あ……」

身体の中に、ドッと熱い粘液が注ぎ込まれた。

「ひぃ……いぃ………」

ビクビクッと細かく身体がヒクつく。

海老原の手が、特にきつくペニスを握りこんできて。

自分のペニスからも、精液が出そうな感触がしたのに…。

 

ブルッとペニスが震えるだけで、精液が出てこない。

鉛筆に蓋をされて、精液を放出することができないのだ。

 

解放されない快感が、下腹部でグルグルと渦巻く。

「あ……い……イク……あぁ……」

今にも、イッてしまいそうなのに。

鉛筆のせいで、尿道口が塞がれていて。もどかしい。

「あ……ひ……」

後孔から、海老原と先輩のペニスが、ずるりと抜け落ちた。

「うぅぅ……」

苦しくはなくなったけれど。

ペニスの中にたまっている快感がもどかしくて。苦しい。

「じゃあ、次は、俺……」

「俺も……」

再び、身体が抱えられて、後孔に、誰かのペニスが侵入してきた。

「ひ……あ……」

抵抗する気力も、もう、ない。

 

ただ、がまんできない圧迫感と、下腹部をグルグルと渦巻いている快感だけが、気持ち悪い。

「イキたいか? 長月」

海老原が、ズボンを整えて、顔をのぞき込んできた。

「う……くるし……」

とにかく、この苦しみから、解放してほしい…。

「そうだな…。じゃあ、イケないかわりに、こうしてやるよ」

「ひ……」

海老原が、鉛筆をつかんで、上下に動かした。

「あ……あ……で……でるっ……」

鉛筆が引き抜かれそうになると、尿道口から、何かが出ていくような感覚がする。

でも、ギリギリで、再び、押し込まれると。

でていきかけていた何かが、引き戻されてくる。

「う……出る……出るのに……」

「出る感触と、押し戻される感触がたまらないだろう…。

 ほら、顔が真っ赤だ」

ゲラゲラと笑う海老原の声が聞こえてくる。

「かわいいよ、長月。

 そうやって、苦しそうにしているの、最高にかわいい…」

「あ………」

頬が、スッと撫でられた。

「ひ……」

同時に、後頭部に、誰かの精液が、ピシャリと打ち付けられた。

「まだまだ、時間はあるんだから、愉しもうぜ…」

「う……うぅ……」

海老原が、鉛筆を注挿しながら、耳元にささやいてくる。

 

解放感と、圧迫感が交互に身体を支配していて。頭がおかしくなりそうだ。

それに、後孔には、ペニスが突き刺さっていて、苦しい。

 

体中が精液まみれで、臭くて、苦しくて。

「あ……う……」

鉛筆が、尿道口の奥まで突き上げてきて、一瞬、頭の中でなにかがはじけた。

「い……あぁぁ……」

「あぁあ…白目剥いてる…」

誰かの声がして、一斉にドッと笑う声が聞こえる。

でも、更に奥。

膀胱にてまで、鉛筆が入ってきそうな恐怖で。身体が勝手に震える。

「ひ……あ……」

再び、後孔の中に、熱い感触がうちつけられた。

また、身体に突き刺さっているペニスが入れ替わる。

 

いったい、いつまで、こんなコトをされなくてはいけないのか……。

苦しいし、股間がもどかしくて。

「た……頼む……」

イかせて欲しい…。

海老原の方を、すがるような目で、見上げた。

「どうしてほしいんだ?

「え……鉛筆……抜いて……」

言葉を紡ぐのも、難しい…。

「だったら、きちんと言わないとな…。

 「チンチンが気持ちよくて、イキたいから、鉛筆を抜いてください」って」

ニヤニヤと笑っている海老原の顔が。グラグラと揺れている。

「あ……ち……チンチンが……。気持ち…よくて…。

イキたいか…ら……。

鉛筆を…ぬ……抜いて…ください……」

とにかく、この快感を解放したい…。

そうじゃないと、頭がおかしくなってしまう…。

「あぁあ、マジで言ったぜ。気持ちワリィ」

部屋の中が、ドッと笑い声で満たされる。

恥ずかしいけれど。

今は、それよりも、この苦しみから解放して欲しい…。

 

「じゃあ、しょうがないな…。

 抜いてやるよ」

「あ……」

海老原の指が動いて。

ゆっくりと鉛筆が、ペニスから引き出されていく。

じわりじわりとした解放感。

尿道を、異物が擦り上げていく感触がたまらない。

「あ……あぁぁ……で……出る……」

出てしまう。

今まで、下腹部にたまっていた快感が…。

「ひ……あ……」

ぎゅうっと後孔がしまって。

それに、つられるように、後孔にはいっていたペニスからも、精液が、内壁に放出された。

「い……イクッ……」

ズチュと音がして、鉛筆が、ペニスから抜け出た。

頭の中が、白く点滅する。

 

同時に、先端から白濁とした粘液が放出されて…。

「あぁーぁ、きちねーの。本当に出した」

「鉛筆にも、べっとりついてるじゃん、精液」

ゲラゲラと笑う声を聞きながら。

それでも、次々と、後孔に、誰かのペニスが侵入してくる。

狂宴は、まだまだ終わりそうにない。

 

顔にも、ケツの穴にも、唇にもおしつけられるペニスを感じながら。

 

ユラリと身体が揺れて、意識が遠くなった。

2012 10 12 UP
久々の更新です。久々過ぎる更新です。すみません。
なんだか、最近は小説を書くモチベーションが下がっていて、全然小説を書いていないです。気付けば、もう、2ヶ月
以上も書いていないです。ということで、以前書きためていた作品をUPすることにしました。
読んで下さって、ありがとうございます。
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