体育倉庫
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だから、イヤだったんだ…。

体育委員になるなんて…。

結野は体操服の裾を、ギュッと握りしめた。

 

今まで、ずっと、真面目に過ごしてきた。

試験でも、学年で1番か2番。最悪でも、10位以内には入っている。

この調子だったら、高校は、トップクラスの学校に入れそう。

 

このまま、あと1年。受験では、一番大切な3年生を、この調子で過ごせば良かっただけなのに。

学級委員を決める日に、風邪で休んでしまった。

本当だったら、勉強のジャマになるから、委員なんて引き受けたくない。

なのに、勝手に…。体育委員にさせられてしまっていた。

 

体育委員といえば、体育の授業の後かたづけとか。準備をしなくてはいけない。

だから、けっこう忙しくて…。

「はぁ……」

今も、次の体育の時間にむけて、準備をしなくてはいけない。

だから、早く着替えて、体育館に行かなくてはいけないんだけれど。

「あ……あの…。速見くん…」

体育委員は、基本、2人で行動する。

 

面倒な体育委員なんて、普通、誰も引き受けない。だから、自動的に、「委員を決めるときに、学級に居なかった生徒」がなってしまうみたいで。

結野のペアは、速見だ。

 

「そろそろ、体育館に行かないと」

結野は大急ぎで着替えて、速見に、おそるおそる声をかけた。

「あぁ……。いちいちうるせーな…。分かってるよ」

速見が、金色に近いような髪の毛をかき上げて、結野の方をチラと見た。

 

俗に言う、典型的な不良。なんだと思う。

 

授業中でも、先生の話を聞かずに、友達と話していることが多いし。

学校も、休み勝ちだ。

でも、体育だけは得意科目みたいで。欠かさずに出てきている。

だから、体育委員の仕事も、2人でする事がおおい。

 

なんとなく、不良の速見と行動するなんて、違和感があって。本当だったら、自分1人で行動する方がいい位なんだけれど。

いまのところ、速見は一度も体育の授業を欠席したことがない。

 

「次は体育館だろ…。さっさと行こうぜ」

「あ……うん…」

速見に、促されて、教室を出た。

 

「………」

いつも思うけれど。

こうして、教室から運動場とか、体育館とか。2人で移動している間が。

何をはなしたらいいのか分からないし。

なんとなく、緊張する。

そもそも、速見と自分の間に、共通の話題があるとも思えない。

 

結野は早足で、渡り廊下をあるいて、体育館にたどりついた。

ドアを開けて、体育倉庫の方に、駆け寄っていく。

 

早く、準備をしてしまいたい。

この気まずいような雰囲気から。早く逃れたい。

「つ……次の授業は跳び箱だから…」

速見の方を振り返って、見上げた。

 

結野にしては、大股で、早足で歩いてきたつもりだけれど。

背が高くて、足が長い速見からしてみたら。普通の足取りで来たみたいで。

自分だけ、息が上がってしまっている。

「あと……その…まずは…マットから、ならべて…」

なんとか、早まる息を止めるように。大きく空気を吸い込んで。

倉庫の奥。マットを丸めて収納している方まで歩いていった。

「ふぅん……」

速見は、たいして興味なさそうに、体育倉庫の中を見回している。

 

今までは、運動場での授業ばかりだったから。

速見と、2人で、体育倉庫に入ったのは、これが初めて。

結野も、今までは体育委員なんてしていなかったから。数えるほどしか、体育倉庫の中に入ったことは無かったけれど。

速見は、もしかしたら、初めて入るのかも知れない。

「色んなモノがあるんだな…」

ふと、腰をかがめて。傍らにあった、バトミントンのラケットを手にとった。

「そうだね……。ぼ……僕も、あまり入ったことか無いけど…」

「バトミントンの授業なんてあったっけ?

速見が、バトミントンの羽根を取りだして、ラケットの上で、トントンと跳ねさせている。

「なかった…と思うけど。バトミントン部の為じゃないかな…」

「そんな部、あんの?

「あ……あると思うよ。それより、早くマットを出さないと…」

話題を変えたのが、不満なのか。速見が、キュッと眉を寄せた。

 

なんとなくも怖い。

自分は、今まで真面目一辺倒できていたから。本当だったら、速見みたいな生徒とは、関わり合いがないはずなのに。

「アンタって、ほんと真面目だよな…。

 そんなにも四角四面に暮らしてて、つかれのーね?

「え……」

不意に、腕を掴まれて、顔をのぞき込まれた。

「アンタみたいな奴、見ていると。なんか……。こっちまで疲れるんだよな…。

 気合いが入りすぎていて」

速見の顔が、すぐ傍まで迫ってくる。

そうは言われても。速見と居るから。緊張していて、余計に気合いが入ってしまうのだ。

しょうがない。

のぞき込んでいる顔から、視線をそらそうとすると。

 

「あ……」

ガンッと足に痛みが走った。

速見の足が、自分の膝下の部分を、思い切り、蹴るようにはらったのだ。

不意打ちだったから。

身体が、ガクリと崩れる。

「だから、アンタの別な顔とか。見てみたくなるんだよな…」

「っつ……あ……」

ドンッと音をたてて、体育倉庫の床に頭を打ち付けてしまった。

「い……いた……」

コンクリの床だから。

頭の中で、脳が揺れたみたいに感じる。

一体、何がおこったのか分からない。

「ホント、女みたいだよな…」

「なっ……」

倒れ込んだ身体に、速見が覆い被さってきた。

「ひ弱だし。ほら、足だって、女みたいに白い」

短パンから伸びた太股を。指がなぞる。

「ひ……」

内ももなんて、人に触られたことがなかったから。

身体がビクンッと震えてしまう。

「や……」

「あぁ、顔が赤くなってる。面白いな」

速見の口角があがって。ニヤリと顔がゆがんだ。

 

背筋が、ゾッとする。

仰向けで倒れ込んでいる、結野の顔の横に。速見が手をついている。

「ま…真面目に…。準備をしないと…」

なんとか起きあがろうと、肘をついて上半身を起こそうとした。

「いた……」

同時に、前髪が鷲づかみにされた。

「うるさいな。

 それより、前から思っていたけど…。

結野って。笑ってる顔より、そうして、緊張している顔の方がいいよな」

「なっ……」

「ほら、授業中とか。当てられたとき、結野、難しそうな顔をするだろ。

 あれが、面白いなって。思ってたんだよな」

覆い被さってきている速見の胸を押してみた。

でも、ビクリともしない。

 

速見が何を言っているのか。頭の中が混乱していて、よく分からない。

ただ、なんだか、怖い。

こうして、速見に組み敷かれていることは、ものすごく、やばい事な気がする。

「まっ……マットを……」

並べないと、と続けようとしたけれど。

鷲づかみにされた頭を、ガンッと床に押し当てられた。

「う……」

2度、3度と。続けて、ガンッガンッと打ち付けられる。

「い……いた……」

どうして、こんな事をされているのか分からない。

でも、ただ、頭を床に打たれると、ドンドンッと響くような激痛が走ってくる。

「あ……」

額から、生暖かい感触がながれていく。

グイと手のひらで擦ると、赤い粘液が、指をそめる。

血、だ。

床に何度もうちつけられた額から、血が流れ出している。

「なっ……なん…で…」

「ほら、そうして、動揺している顔が面白いんだよ。

 なんか、チワワとか、トイプードルみたいな。小動物みたいだ」

「や……やめ…」

両手で、速見の胸を押してみた。

でも、ビクリともしない。

「なんだよ、抵抗してんのか? その程度の力で」

速見が楽しそうに笑んでいる。

やばい。

早く逃げないと。速見は、本当に愉しんで居る。

背筋を、冷や汗がながれた。

「そうだ……」

覆い被さっていた速見の身体が、一瞬、離れた。

「あ……」

このチャンスに。とりあえず、逃げよう…。

体育の準備をしなくてはいけにいけれど。このまま、速見と2人きりっていうのは、なんだか、やばい気がする。

結野は慌てて肘をついて立ち上がった。

体育準備室の、ドアの方に向かって、ダッシュする。

「ひ……」

「おい、何、逃げようとしてるんだよ」

走ろうと立ち上がったと同時に。

後頭部の髪の毛が、強引に、引っ張られた。

「い……いた…」

「体育の準備、するんだろう。準備室から出たら、準備、できないだろ」

床に、放り投げられるように。

ドンッと音をたてて、身体がコンクリの床に倒れ込んだ。

「っつ……」

「しょうがないな…。

準備、サボるつもりだったのか?

逃げられないようにしてやうか」

ニタリと。速見の顔が近づいてくる。

「え……」

さっき、速見が立ちあがったのは、これを取るためだったのか。

右手に、ビニールテープを持っている。

体育館の床に、印をするときなどに、よく使用している、ビニール製の粘着テープだ。

 

跳び箱の授業でも、足を、踏み切るところを、印するために使用するけれど。

 

「ま……まだ、テープは…。それより…先に、跳び箱を出さないと…」

「何、言ってるんだよ。これは、アンタが逃げられないように、するためだろう」

ビリビリビリと音をたてて、速見がテープを引っ張った。

「え……」

速見の大きな手が。結野の右手と左手とを掴む。

「ほら、こうしたら、逃げられないだろう」

「なっ……」

両手首をまとめて、ビニールテープがぐるぐると巻かれていく。

 

どうして、こんな事…。

抵抗しよう、としたときは、すでに遅くて。

何重にも、頑丈にテープが巻かれていく様を呆然と眺めているしかなかった。

 

「そうそう。そうやって、動揺している顔がいいんだよな」

「な…なんで…こんな事…。は…はずせよ…」

「いちいちうるさいな…」

速見が呟いて。

再び、髪の毛が掴まれて、倉庫の床を引きずられた。

「い……いたいっ……」

前髪が掴まれて、ズルズルとコンクリの上を引っ張られる。

髪の毛が痛いし。

どうして、こんな目にあっているのか分からない。

 

ただ、体育の準備をしに来ただけなのに…。

なぜ、こんな風に、両手を縛られなくてはいけないのか…。

「いた…」

髪の毛を掴んでいる手から逃れようと。首を動かしてみたけれど。

ガッチリと掴まれていて、とても、ふりほどけそうにない。

それどころか、どんどんと体育準備室の奥につれて行かれている。

マットやネット。ボールなんかが、高く積み上げられていて。

蛍光灯の光が遮られているせいで周囲が、薄暗くなっている。

「う……」

なんとなく、薄暗くなると、不安になってくる。

「そうそう。その顔がいいんだよな…」

「ひ……」

鷲づかみにされていた髪の毛を。放り投げられた。

丸めているマットに、身体が打ち付けられる。

痛い。

でも、さっき床にぶつけられた額も。引っ張られていた髪の毛も痛くて。

なんだか、頭の中がパニックになっている。

「アンタって、虐め甲斐がありそうだよな。みてると、どんどん虐めてやりたくなる」

「な……」

速見が、しゃがみ込んで、顔をのぞき込んできた。

失礼な事を言われている気がする。

 

怒らなくてはいけないのだけれど。

周囲が薄暗いのと、両手がテープで縛られているせいで。

気持ちが、ものすごく不安定になっている。

なんとなく、速見が。怖い。

「いつも、涼しい顔して。自分は優等生です、って顔しているだろう。

 だから、アンタみたいな奴が、泣いて、すがるような顔が見てみたいんだよな」

「ひ……」

指で、額が撫でられた。

さっき、床に打ち付けられて、傷になっている辺りだ。

「な……何を言っているのか…」

頭が混乱していて、よく分からない。

「せっかく、二人っきりになれたんだし。虐めてやろうか?

「なっ……」

髪の毛がつかまれて、床の上に仰向けに倒された。

「は……離せ」

結野より、一回り以上、大きな速見の身体が。覆い被さってくる。

「まずは…。そうだな。チンチンを見てやろうか」

「え……」

速見の手が短パンに伸びてきて。パンツごと、一気にズボンがおろされた。

「やっ……な……」

突然の行動で。一気に頭に血が上る。

まさか、そんな事をされるだなんて。想像もしていなかったから。

殴られたり、蹴られたりするのか、と思っていたから。

 

「ち……ちょっ……」

慌てて、ペニスを隠すように、両方の太腿を合わせた。

縛られた手を、股間の上に持っていって、必死で隠そうとする。

「ほら、どんなチンチンしているのか、見てやるよ」

「ひ……」

縛られている両手首が引っ張られて。

頭上に上げられた。

 

完全に、仰向けで。身体をさらしているような姿勢になってしまう。

「ジャマだな」

ズボンが引っ張られて、パンツと一緒に足首から引き抜かれた。

「なっ……なんで……。や…やめろよ…」

意味が分からない。

どうして、下半身を剥き出しにされているのか。

 

でも、今まで、他人の前で、こんな風にペニスをさらした事なんて無い。

 

だから、恥ずかしくて。何をされるのか。想像もつかなくて。怖くて。

 

自然と、言葉が震えてしまう。

「なに、怖がってるんだよ…。顔が、真っ青だ」

足の間に、速見が、身体を差し入れてきた。

「あ……」

足を閉じることが出来ない。

薄暗い光の下で。まだ、幼い。皮をかぶったままのペニスをさらけ出している。

「ちんちんも、縮こまっているな」

「や……」

速見の指が、ペニスを軽くなぞった。

なんとなく、深爪した部分を触られたような。ムズムズとした感触がする。

「そうだ…。ケツの穴も、みてやるよ」

「や…やめっ……」

両足の膝裏が掴まれて、下半身を持ち上げられる。身体が折り畳まれるような姿勢。

「なっ……」

下半身を、突きだしている。

 

今まで、下半身なんて、自分でもまじまじと見たことがない。

そんな部分を、今、速見に見られて居るだなんて。

 

どうして、こんな事をするのか分からない。

速見はニヤニヤと笑っているけれど。何がおかしくて、楽しいのか。

全然分からない。

 

「は…離せよっ……」

掴まれた両足に、力をいれてみた。

でも、速見の方が、圧倒的に、力が強いせいで。ビクリとも動かない。

「アンタの、ケツの穴、しっかり口を閉じているぜ。そうだ…」

速見が、すぐ傍にあった、体育館の床用のワックス洗剤の容器を持ち上げた。

普通の、台所用の食器を洗う洗剤と、同じような容器。

 

「な……」

何をするんだろう…。

見ていると、速見がその容器を、結野の股間に押しつけた。

洗剤の口を、結野の後孔の窄まりに押しつけている。

「ほら、腹の中。きれいにしてやるよ」

「ひ……」

速見が、思い切り、容器の側面を押した。

グチュグチュと音をたてて。中の液体が、後孔内に入っていく。

「い……な……」

後孔の中に、ドロッとした洗剤が、どんどんと侵入してくる。

 

中から、身体が押し広げられるようで。気持ち悪い。

「う……やめ……」

「ほら、どんどん入っていくな。一本、丸ごと。入るんじゃねーの?

ケラケラと。声をあげて、速見が笑っている。

「う……」

想像もしていなかったから。

頭がついていかない。

どうして、こんなに苦しいんだろう。

お尻の中が、どんどんと重たくなっていって。

液体が、胸の方まで流れてきているような気がする。

「くるし……あ…」

「あぁ、一本、終わったな…」

後孔に押し当てられていたワックスの口が離れた。

「あ……」

顔の横に。空になったワックス容器が、カランと音をてて、投げ捨てられる。

「ひ……」

あの中の液体を、全部、自分の後孔の中に入れてしまったのかと思うと。

液体のせいで、下腹部が、膨らんでいるような気がする。

「うぅ……くるし…」

ギュルギュルと、腸がうごめき始めた。

「面白いな。ほら、腹が生き物みたいに動いている」

「うぅ……」

液体が、腸の中をあがったり、降りたりと。蠢いている。

「ひ……あ……」

後孔から入れられた異物に、身体が反応して。

まるで、腹の中に、ヘビか寄生虫でもいるかのように。

下腹の部分の皮膚が、出たり凹んだりとしている。

「うぅぅ……くるし…」

でも、異物を排出しようと。どんどんと下腹部に、液体がたまっていく気がする。

今にも、肛門から、入れられた液体を漏らしてしまいそうな。

 

「あ……も……もれるっ……」

「いいな…。アンタのケツの穴の中。気持ちよさそうだ…」

「ひ……」

速見が、自分の体操服の短パンをズリ下ろした。

「あ……」

自分のとは、形が違う。屹立した、男性器が速見の股間についている。

「入れてやろうか? 俺のチンチン…」

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